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楽天市場で店舗を運営しているものの、なかなか商品が検索上位に表示されず「思うように売り上げが伸びない」とお悩みではないでしょうか。また「広告を出したいけれど効果的な方法がわからない」「RPP広告に興味があるけれど設定方法や費用感がわからない」という方も多いでしょう。
楽天市場のRPP広告を活用すれば、少額の予算から始められ、検索上位に自社商品を表示させることが可能です。また、効果的な運用によって、売り上げアップだけでなく自然検索順位の向上も期待できます。
本記事では、楽天市場のRPP広告の基礎知識から具体的な設定手順、実践的な運用のコツまで徹底解説します。RPP広告初心者の方でも理解しやすいよう、ステップバイステップで説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
楽天RPP広告とは?
RPP広告(Rakuten Promotion Platform)とは、楽天市場内のユーザーが検索したキーワードに連動して表示される検索連動型広告です。ユーザーが楽天市場の検索窓からキーワードを入力して検索した際に、検索結果の最上位に「PR」表記とともに商品が表示されます(以下画像参照)。

RPP広告は2025年現在、PCでは検索結果の上位5枠、スマートフォンやアプリでは上位7枠に表示可能です。また、検索結果ページだけでなく、楽天市場のトップページや商品ジャンルページ、さらには楽天グループの関連サイト(Infoseekなど)にも表示される場合があります。
基本的な仕組みは、ユーザーの検索意図に合った商品を自動で表示し、クリックされた場合にのみ広告費が発生するクリック課金制です。最低予算は月額5,000円から設定可能で、少額から始められる点も特徴的といえるでしょう。
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楽天RPP広告のメリット

RPP広告には、楽天市場での売り上げ向上を目指す店舗にとって魅力的なメリットがいくつかあります。ここでは、2つの主なメリットを詳しく解説します。
広告予算を細かく調整できる
RPP広告の大きな特徴は「クリック課金制」を採用していることです。広告が表示されただけでは費用は発生せず、ユーザーが実際に広告をクリックした際に初めて費用が発生します。1クリックあたりの単価(CPC)は最低10円から設定でき、予算に応じて細かく調整可能です。
例えば、月に5,000円の予算でクリック単価10円の広告を出稿すると、最大で500回のクリックが期待できます。仮に転換率(クリックから購入に至る割合)が10%だとすると、約50人の顧客が商品を購入する可能性があるのです。商品単価や利益率によっては、十分に広告費を回収できる計算になります。
また、月間予算の上限を設定できるため「知らない間に予算オーバーしていた」という心配もありません。広告費用は楽天市場の店舗運営費用として、販売高から相殺される形で請求されるため、資金管理も比較的容易です。店舗の状況に応じて柔軟に予算調整ができるのも、RPP広告の魅力といえるでしょう。
効率的にターゲットに露出できる
RPP広告の強みは、ユーザーの検索キーワードに基づいて広告が表示されるため「購買意欲の高いターゲットに効率的にアプローチできる」という点です。ユーザーが「夏用ワンピース」や「防水スマホケース」など、具体的なキーワードを検索している時点で、その商品に対する関心が高いと考えられます。
購買意欲の高いユーザーに対して適切なタイミングで広告を表示できれば、クリック率(CTR)や転換率(CVR)の向上が期待できます。さらに、商品ごとに最大10個のキーワードを設定できるため、より正確なターゲティングが可能です。
また、RPP広告経由のアクセスは「検索キーワード経由のアクセス」としてカウントされます。RPP広告経由の売り上げが発生すると、自然検索での順位評価も高まる傾向があるのです。これは、広告による一時的な効果だけでなく、持続的な集客改善につながる大きなメリットといえるでしょう。
楽天RPP広告のデメリット

RPP広告には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。広告運用を始める前に、以下のデメリットも理解しておきましょう。
競争が激しく費用が高騰しやすい
RPP広告の手軽さと効果の高さから、多くの楽天市場出店者がRPP広告を採用しています。その結果、同じ商品や類似商品を扱う競合他社との間で激しい競争が発生してしまい、クリック単価が高騰しやすいのです。
特に、人気カテゴリーや季節商材、イベント時期などは競争が一層激しくなり、広告の表示順位を上げるために必要なクリック単価が高騰する傾向があります。資金力のある大手企業が参入している場合、予算が限られている中小企業にとっては、競合に対抗して上位表示を獲得することが難しくなります。
こうした競争の激化によるコスト増加は、特に小規模店舗にとって大きな負担となる可能性があるでしょう。
広告運用に手間がかかる
RPP広告は初期設定が比較的簡単で、一部の運用は自動化されています。ただ、効果的な広告運用を行うには定期的なチェックと調整が必要です。
デフォルト設定のRPP広告は、自店舗が公開している商品ページがすべて出稿対象となるため、出稿したくない商品を除外設定する必要があります。この除外作業を怠ると、広告費をかけるつもりのなかった商品まで出稿され、不要な広告費が発生する可能性があるのです。
また、広告のパフォーマンスを最適化するためには、パフォーマンスレポートを定期的に分析し、キーワード選定や入札額の調整、除外商品リストの更新など、継続的な管理が求められます。
楽天RPP広告の設定手順
ここでは、RPP広告を出稿するための基本的な設定手順を解説します。手順は大きく分けて以下の4ステップです。
- RMSにログインしてRPP広告の設定画面に移動する
- キャンペーンを設定する
- 除外商品を設定する
- キャンペーンを有効化する
STEP1:RMSにログインしてRPP広告の設定画面に移動する
まずは楽天市場の店舗管理システム(RMS)にログインします。ログイン後、左側のメニューから「広告・アフィリエイト・楽天大学」をクリックし、「広告(プロモーションメニュー)」を選択します。その後「検索連動型広告(RPP)」をクリックして設定画面に移動します。
RMSとは「楽天マーチャントサーバー」の略で、楽天市場に出店している店舗が、商品管理や受注管理などを行うための管理画面システムです。基本的にRPP広告の設定は、RMS内で行うことを覚えておきましょう。
STEP2:キャンペーンを設定する
RPP広告の設定画面に移動したら、画面上部の「キャンペーン」タブをクリックし、「新規登録」ボタンを押してキャンペーンの登録を行います。
キャンペーン設定では、以下の項目を入力しましょう。
- キャンペーン名: 管理しやすい名前を設定する(例:「通常用」「セール用」など)
- 継続月予算: 月々の広告予算上限を設定する(最低5,000円から)
- 1クリックあたりの入札単価(CPC): クリックされた際に発生する費用を設定する(最低10円から)
キャンペーンは複数個の作成が可能です。「通常時用」や「セール時用」など目的に応じて別々に準備しておくと、状況に合わせて切り替えやすくなります。
STEP3:除外商品を設定する
次に、RPP広告の対象から除外したい商品を設定します。RPP広告管理画面内の「除外商品」タブをクリックし、「新規登録」または「一括アップロード」から除外商品を登録可能です。
新規登録では、商品管理番号を直接入力して、最大5商品まで一度に登録できます。多数の商品を除外したい場合は、一括アップロードから、専用のCSVフォーマットをダウンロードし、除外したい商品の管理番号を記入してアップロードすることで、最大10,000件まで一度に登録可能です。
利益率が低い商品や在庫が少ない商品、すでに自然検索で上位表示されている商品などは、除外設定しておくとよいでしょう。
STEP4:キャンペーンを有効化する
すべての設定が完了したら、キャンペーンのステータスを「有効」に変更します。設定内容は約24時間以内に反映され、広告配信が開始されます。配信開始後は、パフォーマンスレポートを定期的にチェックし、必要に応じて設定を調整していきましょう。
パフォーマンスレポートでは、クリック数や表示回数、CTR(クリック率)、売り上げ、ROAS(広告費用対効果)などの指標が確認できます。これらのデータを活用して、ROASの高い商品やキーワードに予算を集中させることで、広告効果を最大化できるでしょう。
楽天RPP広告運用のコツ3選

ここでは、楽天市場のRPP広告を効果的に運用するためのコツを3つご紹介します。以下のポイントを押さえることで、広告費用対効果(ROAS)を最大化し、売り上げ向上につなげられるでしょう。
- まずは小規模予算で試行錯誤をする
- 除外商品を細かく設定する
- セールなどに合わせて単価を調整する
1.まずは小規模予算で試行錯誤をする
RPP広告を始める際は、小規模な予算設定からスタートするのがおすすめです。なぜなら、RPP広告は運用を進めながら効果を確認でき、予算やクリック単価を少しずつ調整することが可能だからです。
最初から高額なクリック単価を設定して多額の予算を投入してしまうと、思ったような効果が出なかった場合、利益率を圧迫するリスクがあります。低単価で始めればリスクを抑えながら効果を確認できるため、無駄な費用を避けられます。
まずは低い単価で試行錯誤し、商品ごとの数値を確認しながら適切な単価を探していきましょう。
2.除外商品を細かく設定する
RPP広告の運用で重要なのが、除外商品の設定です。適切な除外設定を行うことで、無駄な広告費の消費を防ぎ、広告効果を最大化できます。
具体的に以下のような商品は、RPP広告の対象から除外することを検討しましょう。
- 利益率の低い商品: 広告費を支払っても利益が出にくい商品
- 在庫が少ない商品: すぐに売り切れる可能性がある商品
- すでに自然検索で上位表示されている商品: 広告なしでも十分露出がある商品
- 転換率(CVR)が低い商品: クリックされても購入に至りにくい商品
除外商品の精度を高めるには、パフォーマンスレポートを定期的に分析し、商品別のROAS(広告費用対効果)をチェックすることが欠かせません。ROASが特に低い商品は、迷わず除外リストに加えましょう。
また、新商品を追加した際は「自動的に広告対象となること」を忘れないようにしてください。定期的に商品リストを見直し、必要に応じて除外設定を更新することが、効率的な予算運用につながります。
3.セールなどに合わせて単価を調整する
楽天市場では、楽天スーパーSALEやお買い物マラソン、5の付く日(5日、15日、25日)など、購買意欲が高まるタイミングが定期的に訪れます。こうした特定のイベント期間や日程に合わせてクリック単価や予算を調整することで、広告効果を最大化できます。
逆に、イベントがない通常期間や販売が低調な時期には、クリック単価を下げたり予算を減らしたりすることで、効率的な予算配分が可能になります。ユーザーの購買心理に基づいた予算配分をすることが、RPP広告成功の秘訣です。
楽天RPP広告を活用して売り上げをアップさせよう!
本記事では、楽天市場でのRPP広告について、基本概念からメリット・デメリット、設定方法や効果的な運用のコツまで解説しました。
RPP広告は、検索結果の上位に自店舗の商品を表示させることで、購買意欲の高いユーザーにアプローチできる強力なツールです。小規模予算からはじめ、除外商品設定を細かく行い、イベントに合わせて単価調整するなどの工夫をすれば、広告効果を最大化できます。
RPP広告は、月に5,000円という少額予算から出稿できるので、まずは小さく運用を始めて、楽天市場での売り上げアップを目指してみてください。
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