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ECショッピングにおけるチェックアウトフローは、顧客の購買意欲や満足度を直接的に左右します。
Shopifyのチェックアウト機能は、UX(ユーザーエクスペリエンス:顧客体験)の向上に貢献する機能性とカスタム性が特徴です。
本記事では、Shopifyのチェックアウトの特徴と、カスタマイズ方法について解説します。
Shopifyのチェックアウトとは?
「チェックアウト」とは、顧客が商品やサービスをストアのカートに入れた後、決済方法や配送方法、住所などの個人情報など商品の購入に必要な状態を入力し、手続きを完了させることです。
ECでのチェックアウトプロセスは、ネットショッピングにおけるUXを向上させ、コンバージョン率を高める重要なセクションです。
従来のECでは数ページに渡り遷移する必要があったチェックアウトフォームを、Shopifyでは1ページまたは3ページまで簡易化する機能を実装しています。
これにより、チェックアウトプロセスにおいて、カートに商品を入れたにも関わらず購入までに至らない状態(いわゆるカゴ落ち)や、決済を完了する前に顧客が離脱することを防ぎやすくなります。
Shopifyのチェックアウトページでできるカスタマイズ
チェックアウトページをカスタマイズすることでストアの独自性を演出し、ブランド力を高められるだけでなく、顧客にとってより快適なUI/UXを提供することが可能です。
Shopifyのチェックアウトページで実行できるカスタマイズについて解説します。
チェックアウトページのスタイル
チェックアウトページのスタイルとデザインは、顧客の購買意欲を促進するだけでなく、ブランドイメージを高める上で重要な要素です。Shopifyのチェックアウトページでは、「ボタンや背景のカラー」と「ブランドロゴ」をカスタマイズすることができます。
設定箇所は以下の通りです。
管理画面から「設定」→「チェックアウト」 へ移動。「設定」 セクションで、カスタマイズするチェックアウト設定の横にある 「カスタマイズ」をクリックします。
チェックアウト・アカウントエディタで歯車アイコンをクリックし、「設定」 サイドバーにアクセスします。
ボタンや背景のカラー変更
メインコンテンツエリアやフォームフィールドの背景、ボタンおよびアクセントの色を変更することができます。
各種手順は以下の通りです。
【メインコンテンツエリアの背景を変更する手順】
- 「背景1」セクションで、背景色または背景画像を追加する
- 色を追加する場合、「背景の色」をクリックしてカラーピッカーを開き、色を選択するか16進数コードを入力する
- 画像を追加する場合、「背景画像」セクションで 「画像を追加」をクリックする。「画像を追加」をクリックし、画像ファイルをアップロードするか、ライブラリーにある既存の画像を選択する
- 「保存」をクリックする
【フォームフィールドの色を変更する手順】
- 「色」セクションで 「フォームフィールドとカードの背景」に移動し、「透明」または 「白」をクリックする
- 「保存」をクリックする
【ボタンおよびアクセントの色を変更する手順】
- 「色」セクションで 「アクセント」「ボタン」「エラー」 の横にあるカラーボックスをクリックしてカラーピッカーを開き、色を選択するか16進数コードを入力する
- 「保存」をクリックする
ブランドロゴの追加
ストアのブランドイメージを高めるためには、ブランドロゴの設置が効果的です。ブランドロゴを追加する手順は次の通りです。
- 「ロゴ」セクションで「画像を追加」をクリックする
- 「画像を追加」 をクリックして、画像ファイルをアップロードするか、ライブラリーにある既存の画像を選択する
- 任意:「チェックアウトヘッダー」 セクションで、以下の設定でロゴを調整する
- 「ロゴの最大幅」を使用して、ロゴのサイズをピクセル単位で選択する
- 「ロゴアラインメント」を使用し、ロゴをバナーの左、中央、右のいずれに表示するかを選択する
- 「ロゴの位置」 を使用して、ロゴがチェックアウトのどこに表示されるかを選択する
- 「保存」 をクリックする
お客様アカウントへのログイン
Shopifyでは、お客様アカウントを発行することができます。
お客様アカウントを使用すれば、顧客はいつでも所有するアカウントにログインすることができ、注文情報やプロフィール情報、登録した住所などの個人情報を確認・更新することが可能です。
お客様への連絡方法の項目にて、「チェックアウト前にお客様にアカウントへのログインを要求する」にチェックを入れると、アカウントへのログインを必須にできます。
ログインをすると、チェックアウト時には登録済みの個人情報が自動入力されるため、ショッピングにおける快適なエクスペリエンスを提供することができます。ただし、会員登録をしたくないユーザーもいるため、注意してください。
お客様情報
Shopifyは、新規顧客がストアに登録するたびに、顧客の氏名など詳細情報が自動的にお客様リストに追加される「顧客管理」機能を実装しています。
登録時にフルネーム、会社名、住所、電話番号をどこまで収集するかカスタマイズできます。
マーケティングオプション
「マーケティングオプション」のセクションでは、顧客へのメールマーケティングやSMSマーケティングの登録情報などを管理できます。
メールの項目の「あらかじめ選択されている」にチェックを入れておくことで、お客様にメルマガ登録してもらう確率を上げることが可能です。
越境EC対応
グローバルに活用されているShopifyでは、越境ECに対応できる機能が充実しているのがメリットです。
多言語対応アプリをインストールすることで、世界各国の言語に対応できます。また、多通貨アプリをインストールすれば、各国の通貨にも対応可能です。さらに、各地域や国で使われている決済手段も導入できます。
ストアポリシーの追加
Shopifyのストアポリシーも、設定画面から追加およびカスタマイズすることができます。
追加設定できるポリシーは以下の通りです。
- 返信ポリシー
- プライバシーポリシー
- 利用規約
- 配送ポリシー
- 特定商取引法に基づく表記
- サブスクリプションポリシー ※定期購入を設定している場合
また、ストアの個人情報保護法への遵守を簡便化するには、「自動プライバシー設定」が便利です。
自動プライバシー設定は、新しいストアではデフォルトで有効となります。ストアの設定や規制要件が変更されると自動でプライバシー設定が調整されるため、煩雑な設定などから解放されるのがメリットです。
Shopifyの1ページチェックアウトとは?違いと設定方法
従来のECでは、注文を確定するまでに個人情報の入力や送料の計算、決済方法の選択や入力など、何ページかの画面を遷移する煩雑なチェックアウトフローが普通でした。
しかしShopifyの1ページチェックアウトを利用すれば、これらの煩雑な手続きを省略し、すべての作業を1ページで完結できます。
これにより顧客のエクスペリエンスが向上し、煩雑な手続きによる顧客の離脱を防ぎ、コンバージョン率を高めることができます。
「1ページチェックアウト」は、「Basic」「Shopify」「Advanced」「Plus」のプランを契約しているストアで利用することが可能です。
3ページチェックアウトとの違い
Shopifyでは、チェックアウトフローが1ページで完結する1ページチェックアウトのほか、3ページに分かれたチェックアウトプロセスで、ステップごとに決済手続きを進める「3ページチェックアウト」も利用できます。
1ページチェックアウトは、スピーディーな購入手続きシステムにより、ユーザーにストレスフリーで快適な体験を提供します。
一方、3ページチェックアウトは、商品購入に伴う入力手続きを、1ステップごとにゆっくり進めることができます。情報の漏れや入力ミスを避けやすくなるため、多量の商品を購入する場合や、高額商品を購入する場合などに適しています。
1ページチェックアウトの設定方法
1ページチェックアウトの設定方法は次の通りです。
- 管理画面で「設定」をクリックする
- 「チェックアウト」をクリックする
- 表示された「設定」の項目にある「カスタマイズ」をクリックする
- 画面左メニューの歯車(設定)→「チェックアウトのレイアウト」にて選択
チェックアウトをカスタマイズし顧客体験を高めよう
本記事では、Shopifyのチェックアウトとカスタマイズ方法について解説しました。
チェックアウトのデザインや利便性は、売上を左右する大切なポイントです。
ストアの基本的な設計や設定を終えたら、次はチェックアウトフローを見直し、顧客がより快適にネットショッピングを楽しめるよう工夫しましょう。
顧客とのコンバージョン率を上げたいと思っている方は、本記事を参考にチェックアウトフローを見直してみてください。