Shopify 法務関連ページの書き方

*本サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。

ECサイトを立ち上げる際には、販売サイトに対して法的に求められている要件を満たすことが絶対に必要です。また、営業上のトラブルを回避するために、運営に関するポリシーを定義づけておくことも大切です。Shopifyでは、効率的にポリシーを記載したページをサイト内に作成できるようになっていますので、解説します。

ECサイトにポリシーページは必要

ECサイトに必要とされるポリシーページですが、ポリシーページとは何なのか、なぜ必要なのかについて説明します。

ポリシーページでショップの姿勢を知らせる

ポリシーページは、ショップが訪問してくれたユーザーに対してどのような対応ができるかを示すものです。ネット上に設けるショップですから、実際の店舗と異なり、店員さんに近づいて気になっていることを尋ねることはできません。ユーザーがショップを利用するときに知りたいと思う項目をまとめて記載しておくのが、ポリシーページです。また、配送や決済などの通信販売ならではの、ユーザーに知らせておきたい項目もあります。さらに、インターネットで情報をやり取りするため、個人情報をどのように取り扱うのかについてのスタンスも、ポリシーページで明確にしておけます。ECショップのポリシーページは、たくさん記載することがあります。Shopifyなら、テンプレートを使って、ポリシーページの作成が簡単にできます。必要な項目を埋めていくだけで、ユーザーにとって分かりやすいポリシーページが作れるのは、忙しいECサイト立ち上げの際にとても助けになることでしょう。

法的にECサイトにポリシーページがなければならない

ECサイトには法律的に、ポリシーページが必要です。「個人情報保護法」では、個人情報の利用目的をユーザーに伝える義務が定められています。ECサイトは、購入者の名前・住所・決済情報などの個人情報を取り扱うため、サイト内で利用目的を記載しなければなりません。ECサイトでは、「プライバシーポリシー」というページにまとめるのが一般的です。Shopifyでも簡単につくれます。

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=415AC0000000057

また、「特定商取引法」では、ECサイトを含む通信販売事業では、不正な取引を防止するという観点から、消費者に明示しなければならない項目が定められています。事業者の法人の名称や、ショップ運営責任者の個人名などを表示しなければばりません。ECサイトでは、一般的に「特定商取引法に基づく表記」というページを作成します。Shopifyでも設定可能です。

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=351AC0000000057

法的に求められているページを作成し、ヘッダーやフッターからアクセスできるようにするなら、ユーザーにとっても分かりやすく安心してショッピングしてもらえることでしょう。

ユーザーが安心して買い物できる

多くのユーザーが、インターネットにおいての情報の取り扱い方にとても敏感になっています。インターネットを使ったショッピングでは、ちょっとした問い合わせをするだけでも、メールアドレスや名前などの情報を送ることになります。提供した個人情報がどのように扱われるのかを、サイトに明記してもらえるなら、安心してそのサイトでのショッピングができると感じられるようになるのです。

いろいろあるポリシーの種類

ECサイトに掲載するポリシーには、さまざまな種類のものがあります。主なポリシーページの用途について解説します。

安心してショッピングしてもらうための「返金ポリシー」

はじめてショップに訪問してくれたユーザーは、「もし、不良品だった場合はどう対応してくれるのだろう」と思いながら、どこかに表記がないか探しています。返金ポリシーページを設置し、いつまでにどんな条件を満たしていたら返金ができるのかを明記しておくなら、安心して購入ステップを進められるので、わかりやすく文章をまとめましょう。Shopifyでは、返信ポリシーページのテンプレートがあります。フォームに、ショップの店舗名や住所連絡先メールアドレスなどを入力するだけで、基本的な項目が記載された返信ポリシーがすぐに完成します。

https://www.shopify.com/jp/tools/policy-generator/refund

いただいた情報の扱い方を明示する「プライバシーポリシー」

ECショップは、購入してもらう際に必ず住所や名前などの個人情報を入力してもらう必要があります。消費者の方々は、企業による情報漏洩インシデントなどがよくおきているので、自分が送った情報がどのように扱われるかをサイト上に明記されていることを期待しています。プライバシーポリシーページを作成して、安心して買い物をしてもらえるようにしましょう。プライバシーポリシーページでは、サイトが個人情報としてどんな情報を扱っているか、収集した個人情報の利用目的はなにか、第三者に個人情報を提供することがあるか、についてのポリシーを明記します。Shopifyでは、すぐにプライバシーポリシーページを作成できるツールが備わっています。一般的なECサイト用の文言が生成されますから、適宜に調整して、ぴったりのプライバシーポリシーページを完成させましょう。

https://www.shopify.com/jp/tools/policy-generator

ユーザーにサイトのルールを伝える「利用規約」

実際の店舗のなかで訪問客が従わなければならないルールがあるのと同じように、ECサイトでも利用規約ページを使って、利用者に守ってほしいルールを定めることが可能です。利用規約ページは法的拘束力があり、ECサイトを利用するすべてのユーザーが従わなければなりません。取り引きをするうえでトラブルになりやすい事項を含めて明確にしておくなら、事後に面倒なことにならなくですむようになるのがメリットです。法的な設置義務があるわけではないですが、ぜひわかりやすい利用規約ページを作成しておくようにしましょう。従ってもらわなければならないルールを記載するわけですから、一方的に押し付けるような条項ではなく、ユーザーに心地よくショッピングしてもらえるような内容にしてください。Shopifyで、テンプレートから利用規約ページを作成することも可能です。

https://www.shopify.com/jp/tools/policy-generator/terms-and-conditions

配送料金や予定がわかる「配送ポリシー」

ECサイトを利用するときに、購入代金に加えて必要となるのが、配送料金の設定です。また、どのような配送手段があり、どれぐらいの期間で配送が完了するのかについても詳しく記載しておくと、急いでいるユーザーの方にも安心してもらえます。地域ごとに配送料金や配送にかかる期間も異なりますから、地域別で確認できるように表示させるとよいでしょう。また、購入額が一定以上で配送料金の免除や減額を適用できる場合も、分かりやすいように記しておかなければなりません。

ショップ情報を表示する「特定商取引法に基づく表記」

ECサイトでの事業は、消費者側から運営者側をじかに見ることができないので、実体のあるサイトであることを示して、信頼されるようにしなければなりません。「特定商取引法」で、会社名、責任者名、所在地、連絡先など、実際にコンタクトが取れるような情報を開示しておくことが定められています。Shopifyでは、店舗情報に登録したデータに基づいて、必要な項目をワンボタンで生成することが可能になっていて、わざわざ特定商取引法に基づく表記ページのために情報を集めて記載しなくてもよいようになっているので、便利に使えます。

ECサイトのポリシーページを効果的に設置する

ECサイトに必須といえるポリシーページ。Shopifyでは、簡単に設置できるようになっています。

設定ページから簡単に設置できる

Shopifyの管理画面の設定メニューからポリシーを選択してください。こちらでは、ストアポリシーとして設定できる複数のポリシーページを、一括で編集できるようになっています。すでに紹介したテンプレートを用いて、「返金ポリシー」、「プライバシーポリシー」、「利用規約」を作成しましょう。店舗情報がきちんと入力されていれば、生成される文言にも、しっかりと店舗の実情報が含められるので、便利に使えます。必ず、生成されたテンプレートの文章をすべて確認して、調整が必要な箇所を編集するようにしてください。作成したそれぞれのポリシーページは、下記のURLで確認できます。

  • 返金ポリシー https://ドメイン/policies/refund-policy
  • プライバシーポリシー https://ドメイン/policies/privacy-policy
  • 利用規約 https://ドメイン/policies/terms-of-service
  • 配送ポリシー https://ドメイン/policies/shipping-policy
  • 連絡先情報 https://ドメイン/policies/contact-information
  • 特定商取引法に基づく表記 https://ドメイン/policies/legal-notice

新規ポリシーページを作成する

既存のポリシーページだけでなく、業種ならではの独特なポリシーページが必要になることもあります。また、災害や感染症が発生して、通常と異なるオペレーションになるような場合にも、特別なポリシーページを加えたいというケースもあるでしょう。Shopifyでは、サイト内の固定ページを追加する形で、新規のポリシーページを作成できます。Shopifyの管理画面のオンラインストアメニューからページを新規作成し、ページのタイトルとコンテンツを入力してください。

アクセスしやすいようにフッターに設定する

作成したポリシーページを、訪問してくれるユーザーに見てもらえるように、ページのフッターの部分にリンクを貼り付けましょう。Shopifyの管理画面のオンラインストアメニューからメニューを選択し、「フッターメニュー」の「メニュー項目を追加する」から、それぞれのポリシーページを追加しましょう。新規ポリシーページは、「ポリシー」項目ではなく、「ページ」項目のなかから選択するようになっているので、注意が必要です。

テンプレートを使っても大丈夫

テンプレートを使ってポリシーを作成すると、ほかの店舗と同じようになってしまうのが気になるという方もいるかもしれません。しかし、ユーザーがポリシーページを探すときには、他のサイトと同じような形式で表記されていることを期待しています。ですから、優れたテンプレートを使って、自店舗の特徴があるポイントだけカスタマイズするほうが、利用者側から見やすいサイトとして認識してもらいやすいでしょう。

ポリシーページで安心できるサイトを作ろう

各種のポリシーページをきちんとサイトに表示させることで、ユーザーは必要な情報を手早く確認して、安心して購入できるようになります。どのように作成したらよいかわからなかった方も、Shopifyならテンプレートを使って簡単に設置できます。信頼してもらえるサイトを構築して、安心してショッピングを楽しんでもらえるようにしましょう。