Shopifyに予約販売を導入する方法│予約システムはアプリ導入がおすすめ

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ECサイトの売上を増加させる施策として予約販売があります。予約販売のメリットとして、売上増加や機会損失の回避などがあります。しかし、いざ予約機能の導入を考えてみても以下のような悩みを持つ方もいらっしゃいます。

「予約機能ってどうやって導入すればいいの?」
Shopifyにはいくつか予約専用アプリがあるみたいだけどどれがいいの?」
「予約ってどうやったら成功できるの?」

この記事を読めばこれらの悩みが解決して、予約機能の導入から予約販売までをどのように行えば良いかを理解できるようになります。予約機能の導入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

予約販売とは

ECサイトに予約販売を導入したい場合、扱う商材によって大きく2つのパターンがあり、求められる機能が異なります。Shopifyではどちらのパターンも対応可能です。

物品やデジタルコンテンツ販売の予約

ShopifyでECサイトを運用する場合には、食料品や衣類、おもちゃなどの物理的な商品や、音楽データや画像データなどのデジタルコンテンツの販売を行うケースが多いと思います。

このような商品のECサイトでは、新商品の発売や在庫切れ商品の再販売などの際に、「予約を受け付けたい」と考えることがよくあるでしょう。

商品販売の予約に求められる機能は、予約割引の適用、在庫切れ時に予約販売への自動切り替え、予約注文バッジの表示などが挙げられます。

対面型サービスの予約

あまりイメージがないかもしれませんが、Shopifyのストアでは形のない「サービス」を取り扱うことも可能です。

例えば、整体や美容室、英語のレッスン、ヨガ教室などです。このようなサービスは、顧客に来店していただいたり、オンラインで対面したりして提供することが多いでしょう。

Shopifyではこのような対面型のサービス提供のために、時間枠を作り、1名〜複数名の予約を受け付けるシステムを設けることができます。

このような対面型サービスの予約に求められる機能は、カレンダーとの連携、ビデオチャットツールとの連携、リマインド通知などの機能が挙げられます。

予約機能を導入する方法

Shopifyで予約システムを実装する方法を解説します。

まずShopifyのデフォルト機能に予約システムはありません。そのため下記で紹介する方法で導入する必要があります。

予約販売機能のあるShopifyテーマを導入する

予約機能のついているShopifyテーマを導入すると予約機能を利用できるようになります。ShopifyテーマとはShopifyに多数用意されたデザインテンプレートのことです。その中にある予約機能のついているテーマを使用することで予約機能の導入ができます。

しかし、採用するShopifyテーマが自社のECサイトのデザインと合っていないと、ECサイトの魅力を減少させてしまう可能性があります。そのため、導入するデザインの自由度が低くなってしまうことが難点でもあります。

予約販売アプリを導入する

Shopifyテーマの導入以上におすすめできる予約機能の導入方法は、予約販売アプリを使うことです。アプリはデザイン関係なしに、手軽に予約機能を導入できます。

設定方法などは導入するアプリによって若干異なりますが、概ね以下の手順です。

  1. 予約システムのアプリをインストールする
  2. ストアに予約システムを実装する
  3. 予約注文用に商品やサービスの設定をする

アプリを導入すれば、Shopifyの管理画面内で予約注文を手軽に管理することが可能です。

外部サイトと連携する

例えばGoogleフォームといったフォーム作成サービスを利用することで、予約受付フォームを簡単に設置することができます。この場合、Shopifyのストアにボタンを作成し、そのリンク先にフォームのURLを設定します。

Googleフォームのメリットは、Googleアカウントがあれば基本無料で作成できる点です。またフォームの項目設定における自由度は高く、顧客の細かいニーズ把握や属性データの収集にも使えます。

この方法の欠点は、カレンダーとの同期が簡単にはできない点と、リアルタイムでサービス予約状況を顧客が確認できない点です。そのため、時間枠における人数が限定されるようなサービス(例えば整体や美容室など)には向いていません。オンラインセミナーやオンラインマガジンなどの予約には適しています。

飲食店や整体、美容室、宿泊施設などの場合には、既存の予約システムとして、ホットペッパーやじゃらんなどを利用していることも多いと思います。このような場合には、予約サイトへのリンクをShopifyのストアに設置する方法もあります。

この方法では新規でアプリを導入する手間や費用は必要ありません。一方で、ユーザーの中には別のサイトに遷移させられることを嫌がる方もいます。

もしこれらの方法を採用する際には、別サイトに遷移することをストア内できちんと説明しておくことが大切です。

予約販売におすすめのアプリ

まずは物理的な商品やデジタルコンテンツなどを扱う「予約販売」におすすめのアプリを紹介します。

Pre‑Order Now WOD

画像出典:Shopifyアプリストア

Pre‑Order Now WODは、世界的に有名な予約販売アプリです。

このアプリは新商品だけでなく、在庫切れの商品に対しても予約注文ボタンを設置することが可能です。また配送予定日を指定して新商品のプロモーションを強化することや、在庫再入荷の自動通知メールを送信することもできます。

その他、予約注文商品と在庫商品がカート内に混在する場合にアラートを発信したり、予約注文に自動で割引を適用したり、分割支払いにも対応可能ですから、運用面で大変役立つでしょう。

このアプリには14日間の無料体験期間があります。

料金プラン ※Shopifyのプランに連動
  • Basic…月額19.95ドル
  • Standard…月額39.95ドル
  • Advanced…月額59.95ドル

2023年11月時点

Amai PreOrder Manager + Notify

画像出典:Shopifyアプリストア

Amai PreOrder Manager + Notifyも世界的に人気のある予約販売アプリです。

売り逃しを防ぐために、部分支払いや予約注文割引など、柔軟な支払いオプションを提供します。また顧客が商品の発売アラートを登録でき、新発売の際の効果的な宣伝をサポートします。

その他、予約注文のスケジュールの自動化や、在庫レベルに基づいた調整ができるなどカスタマイズも柔軟です。予約注文の数量制限を設定して、商品ページの緊急性を高める機能も提供しており、マーケティングの幅を広げることでしょう。

このアプリには14日間の無料体験期間があります。

料金プラン ※Shopifyのプランに連動
  • Basic…月額24.95ドル
  • Standard…月額39.95ドル
  • Advanced…月額59.95ドル
  • Shopify Plus…月額89.95ドル

※年間の割引プランあり

2023年11月時点

RuffRuff 予約販売

画像出典:Shopifyアプリストア

RuffRuff 予約販売は、日本製の予約販売アプリです。ほとんどの予約販売アプリは海外製で英語操作が基本なため、日本語で設定ができ、日本語でサポートが受けられる点はとても貴重です。

このアプリは予約販売に必要な基本機能を提供するだけでなく、痒いところに手が届く高機能さも持ち合わせています。例えば、商品ページ以外での予約販売、期間指定や曜日・日付固定の予約販売、予約割引、再入荷通知、カートボタンのカスタマイズなどです。

3日間の無料体験が用意されており、開発ストアではすべての機能を無料で利用可能です。

料金プラン
  • STERTER PLAN…月額9ドル、予約販売手数料3%
  • BASIC PLAN…月額52ドル、予約販売手数料1%
  • PRO PLAN…月額199ドル、予約販売手数料なし

2023年11月時点

来店予約におすすめのアプリ

次に顧客の来店予約を受け付けるアプリを紹介します。

BTA: Appointment Booking App

画像出典:Shopifyアプリストア

BTA: Appointment Booking App(通称BookThatApp)は、複雑な要件にも対応できる有名な予約アプリです。

Googleカレンダーと連携させることやスケジュールを予約できないように締め切ることができます。また予約した顧客に対してのリマインド通知や、サービス提供後にフィードバックを依頼する通知も可能です。

設定は英語のみですが、日本語での設定解説記事が多いため、英語に苦手意識がなければ、さほどハードルは高くないでしょう。

このアプリには14日間の無料体験期間があります。

料金プラン
  • FREE…無料
  • LITE…月額14ドル
  • STANDARD…月額25ドル
  • PREMIUM…月額49.95ドル

※年間の割引プランあり

2023年11月時点

Appointly: Appointment Booking

画像出典:Shopifyアプリストア

Appointly: Appointment Bookingは、運営者側の予約管理業務を削減でき、顧客にはシームレスな予約体験を提供するアプリです。

GoogleカレンダーやOutlookとの同期が簡単にでき、また予約できないように枠を締め切ることも可能です。顧客が予約をキャンセルしたりや変更したりする際には、自動でリマインドを送信します。

さらにZoomとの連携が可能で、オンラインレッスンなどWeb上での対面予約を受け付けた際には、自動的にZoomのURLを生成し送付します。

非常に低コストで導入できますが、管理画面は英語のみなので不便なこともあるでしょう。

このアプリには14日間の無料体験期間があります。

料金プラン
  • FREE…無料
  • STARTER…月額5ドル
  • PRO…月額9ドル

2023年11月時点

Sakurabook

画像出典:Shopifyアプリストア

Sakurabookは、日本企業が開発した予約システムアプリです。管理画面は日本語で操作でき、サポートも日本語で受けることができます。

このアプリの特徴は、分刻みでの予約受付やスタッフ指名など、ユーザーの細やかなニーズに対応できる点です。またGoogleカレンダーやZoomとの連携も基本機能として備えていますので、運用も手軽です。

商品ページ以外にもトップページやサービス紹介ページなど、自由に予約カレンダーが設置できるため、ランディングページ型のようなサイト設計もできます。

14日間の無料体験期間があります。

料金プラン
  • ライト…月額47ドル
  • スタンダード…月額77ドル
  • プレミアム…月額107ドル
  • ビジネス…月額137ドル

※年間の割引プランあり

2023年11月時点

予約を成功するための3つの方法

予約機能を入れただけでは予約販売が成功するとは限りません。成功させるために意識しておきたいポイントを紹介します。

事前のプロモーションに力を入れる

予約では販売前から長い期間にわたって宣伝ができるため、多くの認知に繋がり通常の販売以上の売り上げを期待できます。その効果を最大化するためには、事前に十分なプロモーションをする必要があります。

また、予約を取ることで事前の注文を受け付けられるため、通常販売での売り切れによる機会損失を防ぐことができます。機会損失の可能性を減らすためには、可能な限り事前の告知で予約受注を取ることが重要です。

予約のメリットをお客様に伝える

予約販売ではすぐに手元に商品が届かないため、お客様としては通常の販売が始まってから購入を検討することが多くなります。そこで、お客様が予約注文したくなるようなメリットを伝える必要があります。

メリットを伝える方法の一つとして、予約商品である理由を明確に伝えることがあります。例えば、「貴重な素材を使用しているため、事前に予約受付をする必要がります。」などといった理由を予約の訴求に伝えるとお客様はより商品を購入したくなります。また、予約割引や付属品のプレゼントなどインセンティブも効果的です。そのようなメリットを訴求することで、予約注文への理由を作り、多くの注文へ繋げていきましょう。

予約商品と一緒に他の商品も購入してもらう

前述の通り予約販売ではプロモーションに力を入れるため、多くのトラフィックを期待できます。普段、ECサイトに来ないお客様の訪問も期待できるため、予約商品以外の商品を宣伝するチャンスでもあります。予約商品と一緒に購入したくなるような付属品や関連商品をさりげなく宣伝することで、追加の購入をしてもらえるようにしましょう。ただ、販促が強くなりすぎると印象が悪くなる可能性もあるため、自然な形式での販売がおすすめです。

予約販売での2つの注意点

予約販売を開始することを決めたら下記のことに注意しましょう。

予約数量分の販売数は確実に確保すること

予約販売ではすぐに商品が届けられない分、商品への期待値は高くなっています。そのため、商品の準備数不足による欠品や配送遅延はお客様の期待を大きく裏切ってしまう可能性があります。予約受注分の商品数量は確実に確保して、予定通りにお客様の手元に届くように注意をしましょう。

予約完了後のコミュニケーションは丁寧に行うこと

予約販売はすぐに商品が届かない分、お客様の中には注文が問題なくできたかどうか不安に感じる方がいます。予約を正常に受け付けた後は、予約完了のメッセージが出るページを表示したり、予約完了のメールを配信するようにしましょう。

「予約したつもりができなかった」や「予約できてないと思って再度注文したら、二重で注文してしまった」という操作ミスはお客様の期待を大きく損なう可能性があります。気持ちよくお買い物をしてもらえるように、予約によるコミュニケーションは十分に設計しましょう。

予約機能でサイトを充実させましょう

Shopifyで予約機能を導入する方法をご紹介しました。予約注文は売上の増加や機会損失の回避などが期待できます。さらに、アプリを導入すればそこまでの工数をかけずに予約機能の導入も可能です。

しかし、施策自体は十分に設計をしないと効果が期待できない可能性があります。プロモーション方法や予想される予約数量などを十分考慮して、施策を実施しましょう。そして、予約販売を実施するときは、この記事の内容を参考にしていただけると幸いです。