ECサイトの売上を増加させる施策として予約販売があります。予約販売のメリットとして、売上増加や機会損失の回避などがあります。しかし、いざ予約機能の導入を考えてみても以下のような悩みを持つ方もいらっしゃいます。
「予約機能ってどうやって導入すればいいの?」
「Shopifyにはいくつか予約専用アプリがあるみたいだけどどれがいいの?」
「予約ってどうやったら成功できるの?」
この記事を読めばこれらの悩みが解決して、予約機能の導入から予約販売までをどのように行えば良いかを理解できるようになります。予約機能の導入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
予約機能を導入する2つの方法
予約販売機能のあるShopifyテーマを導入する
予約機能のついているShopifyテーマを導入すると予約機能を利用できるようになります。ShopifyテーマとはShopifyに多数用意されたデザインテンプレートのことです。その中にある予約機能のついているテーマを使用することで予約機能の導入ができます。
しかし、採用するShopifyテーマが自社のECサイトのデザインと合っていないと、ECサイトの魅力を減少させてしまう可能性があります。そのため、導入するデザインの自由度が低くなってしまうことが難点でもあります。
予約販売アプリを導入する
Shopifyテーマの導入以上におすすめできる予約機能の導入方法は、予約販売アプリを使うことです。Shopifyでは拡張機能として多数のアプリが用意されております。その中にある予約販売アプリを導入することで、予約機能の導入ができます。アプリはデザイン関係なしに、手軽に予約機能を導入できるためおすすめです。以下では予約アプリの中でも特におすすめのアプリを3つ紹介していきたいと思います。
Shopifyのおすすめ予約アプリ3選
第3位 Pre order mannager

●特徴
・商品の在庫が切れた時はカートの追加ボタンを予約購入ボタンに変更できます
・予約商品の割引機能があります。
・予約の分析機能も利用可能です。
・日本語対応はないため、英語での対応になります。
●料金
・無料…1商品のみ予約販売可能
・月額24.95ドル:無制限
・月額33.95ドル:無制限+専任担当者のサポート
●向いている事業
・予約機能に加えて、予約の分析による改善を行いたい方。
・日本語対応がないため、英語で問題なく対応ができる方。
第2位 予約販売アプリ

●特徴
・日系企業の株式会社ハシゴのアプリのため、日本語での対応が可能で顧客対応も安心です。
・シンプルな仕様ですぐに予約販売を始めることができます。
・他の予約アプリと比較すると低価格で使用することができます。
●料金
・19.99ドル(7日間の無料トライアルあり)
●向いている事業
・予約機能をすぐに導入したい事業主の方。
・予約機能に作業コストや費用をかけないで導入をしたい方。
第1位 Pre order now

●特徴
・予約販売を行う上で必要な機能が全て揃っています。
・商品の在庫が切れた時はカートの追加ボタンを予約購入ボタンに変更できます。
・予約ボタンのテキストやスタイルをサイトデザインに合わせてカスタマイズできます。
・サイト上で予約商品にバッジをつけて目立たせることができます。
・予約購入したユーザーにメールを送信することができます。
・予約自動割引があります。
・日本語対応はなく、英語対応になることに注意が必要です。
●料金
・無料…1商品のみ予約販売可能
・$19.95/月…無制限で予約販売可能
・$59.95/月…無制限で予約販売可能+専属サポート
●向いている事業
・予約販売にコストをかけて、多くの売上をあげたい事業主の方。
・予約販売でのサイトデザインや顧客体験を詳細に設計したい方。
予約を成功するための3つの方法
事前のプロモーションに力を入れる
事前プロモーションに力を入れる理由は二つあります。一つは、売上を最大化するためです。予約では販売前から長い期間にわたって宣伝ができるため、多くの認知に繋がり通常の販売以上の売上を期待できます。その効果を最大化するためには、事前に十分なプロモーションをする必要があります。
二つ目の理由は機会損失を避けるためです。予約を取ることで事前の注文を受け付けられるため、通常販売での売切れによる機会損失を防ぐことができます。機会損失の可能性を減らすためには、可能な限り事前の告知で予約受注を取ることが重要です。
予約のメリットをお客様に伝える
予約販売ではすぐに手元に商品が届かないため、お客様としては通常の販売が始まってから購入を検討することが多くなります。そこで、お客様が予約注文したくなるようなメリットを伝える必要があります。
メリットを伝える方法の一つとして、予約商品である理由を明確に伝えることがあります。例えば、「貴重な素材を使用しているため、事前に予約受付をする必要がります。」などといった理由を予約の訴求に伝えるとお客様はより商品を購入したくなります。また、予約割引や付属品のプレゼントなどインセンティブも効果的です。そのようなメリットを訴求することで、予約注文への理由を作り、多くの注文へ繋げていきましょう。
予約商品と一緒に他の商品も購入してもらう
前述の通り予約販売ではプロモーションに力を入れるため、多くのトラフィックを期待できます。普段、ECサイトに来ないお客様の訪問も期待できるため、予約商品以外の商品を宣伝するチャンスでもあります。予約商品と一緒に購入したくなるような付属品や関連商品をさりげなく宣伝することで、追加の購入をしてもらえるようにしましょう。ただ、販促が強くなりすぎると印象が悪くなる可能性もあるため、自然な形式での販売がおすすめです。
予約販売での2つの注意点
予約数量分の販売数は確実に確保すること
予約販売ではすぐに商品が届けられない分、商品への期待値は高くなっています。そのため、商品の準備数不足による欠品や配送遅延はお客様の期待を大きく裏切ってしまう可能性があります。予約受注分の商品数量は確実に確保して、予定通りにお客様の手元に届くように注意をしましょう。
予約完了後のコミュニケーションは丁寧に行うこと
予約販売はすぐに商品が届かない分、お客様の中には注文が問題なくできたかどうか不安に感じる方がいます。予約を正常に受け付けた後は、予約完了のメッセージが出るページを表示したり、予約完了のメールを配信するようにしましょう。「予約したつもりができなかった」や「予約できてないと思って再度注文したら、二重で注文してしまった」という操作ミスはお客様の期待を大きく損なう可能性があります。気持ちよくお買い物をしてもらえるように、予約によるコミュニケーションは十分に設計しましょう。
まとめ
以上がShopifyで予約機能を導入する方法でした。予約注文は売上の増加や機会損失の回避などが期待できます。さらに、アプリを導入すればそこまでの工数をかけずに予約機能の導入も可能です。しかし、施策自体は十分に設計をしないと効果が期待できない可能性があります。プロモーション方法や予想される予約数量などを十分考慮して、施策を実施しましょう。そして、予約販売を実施するときは、この記事の内容を参考にしていただけると幸いです。