Shopifyでできるカゴ落ち対策9選!原因や役立ちアプリも解説

Shopifyでネットショップを運営していて、上記のような悩みをかかえたことはないでしょうか?

「思うように売り上げが上がらない……」
「カゴ落ち率を低下させたい……」

もしも現在「売り上げ」に悩んでいるのなら、今回の記事で解説する「カゴ落ち対策」を実施し、売り上げを大きく向上させられるでしょう。カゴ落ち対策の重要性や原因、対策方法やおすすめアプリなど、細かく解説するのでぜひ参考にしてみてください。

ECサイトで起こるカゴ落ちとは?

「カゴ落ち」とは、ユーザーがショッピングカートに商品を入れて決済するまでの間に、何らかの理由で離脱してしまうことです。

たとえば「決済画面で情報入力するのが面倒で購入を辞めた」などのケースで、あなたも一度は経験があるのではないでしょうか?

「カート落ち」という言葉もあり混同しやすいですが「カート落ち」は決済画面に到達する前に離脱されてしまうことをいいます。カゴ落ちよりも手前の段階で、商品をカートに入れただけの状態です。

カゴ落ち対策の重要性

引用元:https://baymard.com/lists/cart-abandonment-rate

Baymard Institute社が行った「オンラインショッピングの平均カート放棄率」によると、一度カートに商品を入れたユーザーの内、平均70.19%のユーザーが離脱してしまうという統計結果がでています。

つまり、あなたが現在「カゴ落ち対策」をなにもしていないのであれば、約7割のカゴ落ち率となっている可能性が高いです。そして今回の記事を読んで「カゴ落ち対策」を実施すれば、現在の売り上げが3割増になる可能性があります。

たとえばあなたが、平均購入単価5,000円のネットショップを運営しているとして、月に100人のユーザーがカートに商品を入れているとします。ユーザー全員がそのまま商品を購入すれば売り上げ50万円ですが、7割のカゴ落ち率となると15万円の売り上げです。

もしもカゴ落ち率を1割低下させられれば、売り上げは15万円の約3割にあたる5万円増えて、20万円になります。カゴ落ち率の改善施策はそこまで手間がかからないものも多いため、ちょっとした工夫で現在の売り上げが3割増となる可能性があるのです。

Shopifyネットショップにおいて、カゴ落ち率の改善は売り上げに直結する重要な施策といえます。

Shopifyでカゴ落ちしているか分析する方法

まずはShopifyの自社ネットショップにて、どの程度カゴ落ちしているのかを調べましょう。調べ方はかんたんで、Shopifyホーム画面から「注文管理」→「チェックアウト離脱」をクリックするとチェックアウト離脱(カゴ落ち)したユーザーを確認できます。

また、Shopifyホーム画面から「ストア分析」をクリックすると、各指標の分析結果を確認が可能です。その中から「オンラインストアのコンバージョン率」を確認すれば、カゴ落ち率を確認できます。

画像出典:Shopify

常にカゴ落ち率は確認し、改善を繰り返しましょう。

ECサイトでカゴ落ちする原因

カゴ落ちの原因は扱っている商材や、ターゲット層によってさまざまですが、主に下記のような原因があります。

  • ユーザーの買い忘れ
  • アカウント作成に手間がかかる
  • 購入までのフローが複雑になっている
  • 送料・手数料などの追加料金が高い
  • 配送が遅い
  • 決済方法の選択肢が少ない
  • 最終画面に行くまで合計金額がわからない
  • ECサイトでエラーが発生する
  • ページの表示速度が遅い

この章では上記の原因を詳しく解説し、次項で「解決策」を解説します。

ユーザーの買い忘れ

カゴ落ちの理由として「ユーザーの買い忘れ」があります。一度カートに商品を入れたけど「あとで考えよう」などと購入を後回しにし、結局忘れているというケースです。

あなたも一度は経験があるのではないでしょうか?

ユーザーの買い忘れは思っているよりも多く、思い出させるだけで成約につながることも少なくありません。

アカウント作成に手間がかかる

カゴ落ちの原因として多いのが、アカウント作成などの必要項目入力が面倒で離脱されるケースです。

オンラインで買い物をすると配送先住所やクレジットカード情報などを入力する必要があります。そのうえ「アカウント作成」などの手間が追加されると離脱される可能性が高くなってしまいます。

アカウント作成が面倒で「あとで入力しよう」と後回しにされ、買い忘れにつながることもよくあります。

購入までのフローが複雑になっている

商品を購入するまでのフロー(流れ)が複雑だと、カゴ落ちにつながります。

物にありふれた今の時代、類似商品が多いためユーザーの購入意欲は思っているほど高くなく、購入までの道のりが複雑だとすぐに離脱されます。

できるだけ少ない工数で購入できるような改善が必要です。

送料・手数料などの追加料金が高い

決済画面で送料や手数料などが追加され、想定よりも追加費用が高かった場合、カゴ落ちの原因になります。

商品をカートに追加して決済画面を見てみると「こんなに送料が高かったのか」と思った経験があると思います。そこまで購入意欲が高くない場合「送料がもったいないからいいや」と離脱される可能性が高いです。

配送が遅い

「配送が遅い」こともカゴ落ちの原因になります。

すぐに欲しい商品だったり、誰かへのギフトだったり、商品を1日でも早く手に入れたいと考えているユーザーは多いです。

多少金額が高くても、配送日時の短い別のネットショップで購入することも少なくありません。

決済方法の選択肢が少ない

決済方法の選択肢が少ない場合もカゴ落ちにつながります。決済方法がクレジットカード払いのみのネットショップでは、クレジットカードを持っていないユーザーは購入できません。

また「払えることは払えるんだけど、いつも使っている支払い方法が使えないから」という理由でカゴ落ちにつながることもあります。

決済方法は多いに越したことはないので、できるだけ増やしておきましょう。

最終画面に行くまで合計金額がわからない

たまに最終画面にいくまで合計金額がわからないネットショップがあります。購入手続き中、ユーザーは合計金額がわからず不安になってしまい、途中で離脱する可能性が高くなるのです。

できるだけ合計金額は早い段階で表示してあげるとよいでしょう。

ECサイトでエラーが発生する

ネットショップ側でなんらかのエラーが発生し、カゴ落ちにつながることもあります。

何らかの原因でエラーが発生している場合、ユーザーからの問い合わせや、カゴ落ち率の異常数値などで知ることが多いです。

エラーが発生している場合は早急にShopifyに問い合わせましょう。

ページの表示速度が遅い

ページの表示速度が遅いネットショップだと、ユーザーがストレスを感じてしまい離脱されやすいです。

GoogleのSEO的にもページの表示速度は重要な指標なので、自社ネットショップのページ速度を常に確認し、遅いようなら改善しましょう。

ページ速度の確認方法などは、次項で解説します。

Shopifyでできるカゴ落ち対策

カゴ落ちに有効な対策は、下記が挙げられます。

  • カゴ落ちメールを送信する
  • SNSログイン機能やゲスト購入機能を実装する
  • チェックアウトフローを短く設計する
  • 商品以外の追加費用を再設定する
  • 配送日の日時指定を設置する
  • 決済方法を増やす
  • ポップアップ表示を利用する
  • テスト注文を実施する
  • ページの表示速度を改善する

以下、詳しく解説します。

カゴ落ちメールを送信する

「カゴ落ちメール」とは、カートに商品を入れたまま離脱してしまったユーザーに「お買い忘れはありませんか?」などのメッセージを送るメールのことです。

買い忘れへの効果が高く、メールを送るだけで成約につながることも多々あります。

Shopifyではデフォルトでカゴ落ちメールを送る機能が用意されています。

方法はかんたんで、Shopifyホーム画面から「注文管理」→「チェックアウト離脱」→「カートリカバリーメールを送信」をクリック。

画像出典:Shopify

メッセージを入力後、送信できます。

また、Shopifyにはカゴ落ちメール配信アプリなどもありますので、導入を検討してもよいでしょう。カゴ落ちメール配信アプリは、記事の後半でご紹介します。

SNSログイン機能やゲスト購入機能を実装する

「アカウント作成に手間がかかる」というカゴ落ち対策として「SNSログイン機能」や「ゲスト購入機能」を実装するという方法が効果的です。

ゲスト購入機能はShopifyの標準機能で設定できます。

Shopifyホーム画面から左下の「設定」をクリック。

「チェックアウト」をクリックすると「チェックアウト前にお客様にアカウントへのログインを要求する」というメッセージと共にチェック欄があります。

ここにチェックがついている場合は外しましょうチェックを外すとゲストとして購入するか、ログインして購入するかをユーザーが選択できます。

SNSログイン機能を使う場合は「One Click Social Login」という拡張アプリを使うのがおすすめです。「One Click Social Login」の特徴や料金については、記事の後半で解説しています。

チェックアウトフローを短く設計する

「購入までのフローが長い」ということで離脱されないために、チェックアウトフローを短く設計しましょう。

Shopifyでは2023年10月2日に、チェックアウトページ画面が3ページから1ページ(1ページチェックアウト)に改善されました。

ワンページチェックアウトに設定されているか確認するためには、Shopifyホーム画面から「テーマ」を選択し「カスタマイズ」ボタンをクリック。

テーマ設定画面左上の歯車マークをクリックし、下の方にスクロールすると「チェックアウト」というボタンがあるのでクリックします。

「チェックアウト設定」が「1ページのチェックアウト」になっているか確認しましょう。

「1ページチェックアウト」を採用するなど、チェックアウトのフローを短くすることで、カゴ落ち率が低下するでしょう。

商品以外の追加費用を再設定する

商品をカートに入れ、決済画面で追加費用が発生した場合、カゴ落ちが発生しやすいです。多くの場合、送料が離脱の原因になりやすいため、送料の設定をしておきましょう。

カゴ落ち対策の送料設定としては主に、下記が挙げられます。

  • 送料込みの販売価格にしておき、送料無料に設定する
  • 全国一律送料に設定する
  • 「◯円以上購入で送料無料」などのディスカウント設定をする

送料無料が難しい場合でも、全国一律送料にしておけば、ネットショップ上に「全国一律送料◯円!」などと表示できます。また「◯円以上購入で送料無料」などのディスカウント設定をしておけば、まとめ買いも多くなり、カゴ落ち率も低下させられるでしょう。

送料の設定に関しては、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

配送日の日時指定を設置する

カゴ落ちを防ぐ対策として「配送日の日時指定を設置する」という方法が挙げられます。購入時に配送日時を設定できると、日中仕事で家にいないユーザーのカゴ落ちを防止できるのです。

Shopifyにはデフォルトで配送日時の指定を出来る機能はありません。コードの編集などを行って日時指定を表示させられますが、初心者には難しい作業なので、拡張アプリの使用がおすすめです。

配送日時指定機能があるアプリは、下記の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

決済方法を増やす

「いつも自分が使っている決済方法が使えなかった」という理由でカゴ落ちすることは多いです。できるだけ決済方法を増やしておきましょう。

クレジットカードが使えないユーザーの為に、最低限「コンビニ支払い」と「銀行振込」に対応できるよう、外部の決済事業者と契約するのをおすすめします。

外部の決済事業者と契約するといっても、意外とかんたんに導入できます。導入方法については、下記の記事を参考にしてみてください。

ポップアップ表示を利用する

購入を迷っているユーザーに購入のきっかけを与えるために「ポップアップ表示を利用する」という施策も、カゴ落ち対策として有効です。

「とりあえずカートに入れたけど、どうしようかな……」というふうに、カートに入れたまま検討するユーザーは多いです。ユーザーが「いま買わなければ」と思うようなメッセージをポップアップで表示することで、カゴ落ちを防止できます。

ポップアップ表示は拡張アプリを導入する必要がありますが、導入を検討してみてください。

テスト注文を実施する

Shopifyでは、購入までの実際のフローを体験できる「テストモード」というテスト注文機能があります。実際に自分で購入までのフローを確認し、離脱する原因がないか調べましょう。

また、この段階で決済時のエラーが発生していないかどうかを確認できます。決済時にエラーが発生すると、カゴ落ち率は上昇しますので、必ずテスト注文をして未然に防いでおきましょう。

テスト注文の方法については、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

ページの表示速度を改善する

ページの表示速度が遅いネットショップはユーザーにストレスを与えやすく、カゴ落ち率に大きく影響します。サイズの大きな画像を圧縮したり、不要な画像を削除しておきましょう。

ページの表示速度はかんたんに確認できます。

Shopifyホーム画面から「オンラインストア」→「テーマ」の順にクリック。

テーマの画面で「速度スコア」を確認しましょう。速度が著しく遅い場合は、Shopifyが警告をしてくれるので、常にチェックするクセをつけましょう。

カゴ落ち対策に有効なShopifyアプリ7選

ここではカゴ落ち対策としておすすめのアプリを7つ紹介します。無料のアプリもあるので、ぜひ導入してみてください。

Klaviyo: Email Marketing & SMS

画像出典:Shopifyアプリストア

Klaviyo: Email Marketing & SMSはShopifyで人気の高い「メルマガ配信アプリ」です。「カゴ落ちメール」を送信できる機能もあり、商品をカートに入れて離脱した人にメールやSMSを送信してくれます。

Eメールは250通まで無料で、SMSは50件まで無料です。まずはお試しでインストールしてもよいでしょう。

FREEEMAILSMS
無料30ドル/月15ドル/月
2024年1月時点

One Click Social Login

画像出典:Shopifyアプリストア

One Click Social Loginは、X(旧Twitter)やLINEなどのアカウントを活用し、購入時の会員登録やログインを簡素化するアプリです。煩わしい会員登録の手間を省き、カゴ落ち率を低下させられます。

15日間の無料期間があるので、興味がある方はお試しで導入してみるとよいでしょう。

BASIC PLANSTANDARD PLANPRO PLAN
2.99ドル/月4.99ドル/月9.99ドル/月
2024年1月時点

PushOwl Web Push Notifications

画像出典:Shopifyアプリストア

PushOwl Web Push Notificationsは、ユーザーにプッシュ通知をしてくれるアプリです。カゴ落ち時はもちろん、セールのときや商品入荷時など、さまざまな場面でプッシュ通知を送れます。

プッシュ通知は買い忘れユーザーに効果的な施策なので、一度無料プランから試してみてください。

BASICBUSINESSBUSINESS
無料19ドル/月38ドル/月
2024年1月時点

CRM PLUS on LINE

画像出典:Shopifyアプリストア

CRM PLUS on LINEは、一度商品を購入してくれた顧客とLINEで連携できるアプリです。商品購入後の自然な流れでID連携を促すことができ、リピーターのカゴ落ち率に対して大きな効果を発揮します。

LINEは開封率がほぼ100%なので、Eメールでのカゴ落ち通知よりも効果を期待できるでしょう。

完全に無料で全機能をお試し出来るので、ぜひ試してみてください。

FREEENTRYGROWTHADVANCED
無料10ドル/月30ドル/月200ドル/月
2024年1月時点

Uptime

画像出典:Shopifyアプリストア

Uptimeは、ネットショップでエラーなどの問題が発生した際に、通知を受け取れるアプリです。

なにか予期せぬ問題が生じた際、気づくのに遅れて販売機会を逃すことは多いです。また、広告費をかけてプロモーションしている最中だと、エラーで決済ができないと広告費が無駄になってしまいます。

月商100万円以上など、ある程度の規模になると大きな損害につながるケースもあるため、リスクヘッジのために導入を検討してもよいでしょう。

ESSENTIALSPROPLUS
29ドル/月99ドル/月299ドル/月
2024年1月時点

Page Speed Booster

画像出典:Shopifyアプリストア

Page Speed Boosterはサイトの読み込み速度を改善してくれるアプリです。カゴ落ち率を低下させるには、ページ速度の改善も重要です。

Page Speed Boosterは完全に無料で導入できるアプリなので、インストールしておくことをおすすめします。

Shopify Inbox

画像出典:Shopifyアプリストア

Shopify Inboxはネットショップにチャット機能を追加できるShopify公式のアプリです。チャットツールはユーザーの疑問をいち早く解消し、カゴ落ち率を低下させます。

完全に無料で利用できるので、ユーザーが疑問を抱きやすい商材を扱っている場合は、インストールしておきましょう。

Shopify】カゴ落ち率を低下させて売り上げを向上させよう!

今回はネットショップの売り上げ向上にかかせない「カゴ落ち対策」について解説しました。

カゴ落ち対策はそこまで手間やコストがかからないものが多いですが、売り上げ向上への効果は高いです。

無料でできる対策も多いため、今回の記事を参考にしながらすべて実践してみてください。