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ECサイトを運営する上で、送料のルールを細かく設定することは非常に重要です。
お客様は商品の値段と同じくらい送料も気にかけており、送料が高いと感じると購入意欲が低下してしまいます。しかし、送料を安く設定し過ぎてしまうと収益に影響します。商品ごと、配送する地域ごとに適正な送料の設定ができればECサイト運営は成功しやすくなります。
しかしShopifyでECサイト運営をスタートしたばかりの場合、どうやって送料を設定すれば良いのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、Shopifyで地域別や海外向けなど、細かく送料を設定する方法とおすすめアプリについて解説します。
目次
Shopifyの送料について
Shopifyでは、商品や配送地域によって送料を細かく設定できます。デフォルトの機能で送料を変更できる条件は大きく分けて地域、重量、注文金額の3つです。
地域
Shopifyでは日本の47都道府県ごと、世界では25以上の国々への送料を設定できます。
配送する国によっては州ごとに細かく設定可能です。例えばアメリカならアラバマ州やコロラド州、ワシントン州など、62の州を設定変更できます。
重量
重量の設定では最小重量と最大重量を決めておくことで送料を変更でき、配送業者の送料に合わせて金額設定が可能です。
注文金額
ネットショップでよく見かける「〇〇円以上は送料無料」のような設定は、最低価格と最高価格を設定するとできるようになります。
配達業者に頼む以外の方法も設定可能
またShopifyでは近隣にお住まいのお客様へ直接配達する「ローカルデリバリー」や、ネットで購入した商品を実店舗で受け取れる「店舗受け取り」なども設定可能です。実店舗があるストアで店舗周辺のお客様と交流を深めたい方や、近隣にお住まいの方から購入されることが多いストアはぜひ利用しましょう。
Shopifyの送料設定でできないこと
Shopifyの送料設定では、中継料金が必要な離島や特別エリアへの配送設定はできません。より細かく配送地域を設定したり、離島への配送も対応できるようにするためには専用のアプリが必要です。
専用のアプリについての解説はこの記事の後半でご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
送料の設定方法
この章では、具体的に送料の設定方法について解説します。
送料の設定は以下の4ステップです。
①「管理画面」から「設定」をクリックします。
②「配送と配達」を選択します。
地域ごとの送料設定やローカルデリバリー、店舗受け取りなどが設定できる画面になります。
③「基本の配送料」の欄にある「管理」をクリックします。
④「通常配送」の欄にある「・・・」をクリックすることで送料を編集できます。
Shopifyの初期設定では全国一律1,000円になっていますが、赤枠の「・・・」で編集可能です。
重量にあわせて送料を設定したい時
重量にあわせて送料を設定したい場合は「送料の追加」をクリックします。
下記のポップアップが表示されますので、「条件の追加」をクリックします。
下記画面のように「アイテムの重量に基づく」「注文額に基づく」を選択できるようになりますので、「アイテム重量に基づく」を選択しましょう。
あとは、最小重量や最大重量、価格を設定し、料金の名前を付けて完了です。
例えば、最大重量の条件を1kgで、送料を500円にしたい場合の設定は下記のようになります。
設定したい送料の段階に合わせて同じ作業を繰り返します。
ストアで取り扱っている商品で重量の設定が必要なものがあれば、予め追加しておきましょう。
地域別に送料を設定したい時
地域別に送料を変更したい場合、地域ごとにエリアを作成する必要があります。
先ほどの④の画面にある「国内配送」の「・・・」をクリックします。
配送地域の一覧が表示されるので、送料を変更したい地域のチェックを外します。
「エリアを作成」をクリックして、チェックを外した地域が通常配送とは別の送料項目を追加しましょう。
「料金を追加する」をクリックすれば料金を変更できます。
特別な商品の送料をカスタムしたい時
割れ物のような特別な梱包が必要になる商品やレターパックで配送できるものなど、商品によって送料を変更したい場合の方法も解説します。
特別な商品の送料設定は、基本の送料と異なる配送プロファイルを作成しなければいけません
②の「配送と配達」の画面から「新しいプロファイルを作成する」をクリックします。
壊れやすい商品など、名前を入力して商品管理から対象の商品を選択しましょう。
送料を設定するページで入力した名前の欄が追加されるので、送料を設定してください。
海外向けの送料を設定する場合
「配送と配達」の画面にある「国際」を編集することで海外向けの送料を編集できます。国によっては州ごとに送料を変更することも可能です。
「Standard」の「・・・」をクリックして「送料を編集する」を選択します。
海外の送料も国内配送と同じように地域ごとで料金を変更できます。「国際」の「・・・」をクリックして設定したい地域のチェックを外します。
「配送エリア」の「エリアを作成」で項目を作成して送料を入力しましょう。
送料無料にする場合
最後はネットショップで人気の「〇〇円以上のご購入で送料無料」にできる設定方法です。
全ての送料をストア側で負担する場合は、「条件を削除」をして価格を0円にしてください。
一定額以上ご購入されたお客様の送料を無料にする場合は、条件を入力します。
「条件を追加」をクリックして、送料を編集する画面の「注文額に基づく」を選択します。
価格は0円にして、条件は最低価格のみを入力しましょう。
送料設定に便利なアプリ
Shopifyのデフォルト設定では送料をより細かい地域で分けたり、中継料金が必要な離島や特別エリアへの配送設定ができません。しかし、アプリを導入することで機能をアップグレードできます。
この章では、送料の設定がより便利になるアプリを3つご紹介します。
Parcelify: Shipping Rates
Parcelify: Shipping Ratesは商品タグや商品名などの情報をもとに送料を設定できるアプリです。
このアプリを導入することで追加される主な機能は以下の通りです。
- 送料のエリア分けが郵便番号ごとにできる
- 離島への発送も対応可能になる
- セット料金に関する送料を設定できる
- 商品ごとに追加料金を設定できる
- カートページでお客様に配送料を表示する配送料計算機の機能の追加
特に注目したいのは郵便番号による配送地域の設定です。より細かく送料の設定ができるだけでなく、Shopifyのデフォルト機能では対応できなかった離島などのエリア外地域にも対応できるので、商圏が広がります。
14日間の無料トライアルもあるので、気になる方はぜひ試してみましょう。
Advanced Shipping Rules
Advanced Shipping Rulesでは、配送料の異なる商品や配送条件の異なる商品の送料設定にも対応できるようになるアプリです。
商品ごとの送料に関わる設定がより細かく設定できます。
このアプリを導入することで追加される主な機能は次の通りです。
- 送料のタイトル編集
- 商品ごと、商品グループごとで異なる送料の設定
- 重量・寸法に基づいた送料設定
- 配送方法・配送手段ごとの送料設定
- 特定商品・特定エリアの送料無料、または割引
- 関税率の設定
- 注文された商品の一部無料・または割引
このアプリを利用することで、例えば「〇〇を購入していただいて4,000円以上の購入金額になったお客様は送料無料」のようなディスカウントが可能になります。
送料のタイトル編集機能を活用すれば、地域別、重量別などさまざまな条件を設定しても、送料の名前を設定しラベリングすることでわかりやすく管理することができます。
このアプリも7日無料トライアルが利用できます。
Booster: Discounted Upsells
Booster: Discounted Upsellsは、セット販売を提案できるアプリです。このアプリを導入することで「商品Aと商品Bを合わせて購入すると割引」などの機能が追加できます。
特におすすめしたい機能は「あと〇〇円購入すると送料が無料になります」のような表示が追加できることです。
ある一定の料金を購入すると送料が無料になるサービスをしていたとしても、お客様が認知できなければ利用できません。このアプリならば、ストアで行っているサービスをお客様に知ってもらえるようになります。
送料設定を最適化しよう!
今回は、Shopifyでできる送料の設定方法とおすすめのアプリについて解説しました。
送料はお客様が商品購入を検討する重要な項目であり、ストア側として売上に関わります。
Shopifyでは、デフォルトで地域ごとや重量、注文額によって送料の変更が可能です。さらに細かく設定をしたい場合にはアプリを導入がおすすめです。
ぜひ、この記事を参考に配送エリアや商品にあった送料を設定しましょう。