楽天市場のR-SNSとは?活用のメリットや始め方・注意点を徹底解説!

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SNSの普及が進む現代では、ECサイトとSNSを連携させることでビジネスチャンスが広がりやすいです。楽天市場で出店している事業者の中には「SNSを活用して集客数や売り上げを伸ばしたい」と考えている方も多いでしょう。

ただ、楽天市場では基本的に外部リンクの設置が制限されています。そのため、自社のSNSアカウントへ誘導することが難しいという課題があるのです。そこで活用したいのが、楽天市場公式の連携サービス「R-SNS」。R-SNSを利用することで、楽天市場と各種SNSを効果的に連携させられます。

本記事では、R-SNSの概要から活用のメリット、始め方や注意点まで、ショップ運営者の視点で詳しく解説します。SNSを活用した売り上げアップを目指す方はぜひ参考にしてください。

楽天市場のR-SNSとは

R-SNSは、楽天市場の出店者が利用できるSNS連携サービスです。通常、楽天市場では外部サイトやSNSへの誘導リンクの設置が禁止されていますが、R-SNSを契約することで、ショップページや商品ページから自社のSNSアカウントへ誘導することが可能になります。

R-SNSを活用すれば、楽天市場に訪れた顧客を自社のSNSフォロワーとして取り込むことが可能です。さらに、SNSを通じて継続的な情報発信やコミュニケーションが可能になるため、顧客との関係構築にもつながります。

楽天市場では多数の店舗がひしめいており、競合との差別化やリピーターの獲得が大きな課題です。そうした中で、R-SNSは顧客との継続的な接点を作れる手段として、注目を集めています。

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楽天R-SNSで利用可能なSNS

R-SNSで連携できるSNSは、以下の4種類です。

  • Instagram
  • Facebook
  • LINE公式アカウント
  • 楽天ROOM

ここでは、各プラットフォームの特性を解説します。自社の商品や顧客層に合わせて、連携すべきSNSを選択しましょう。

1.Instagram

Instagramは視覚的なコンテンツに強みを持つSNSプラットフォームです。商品の魅力を画像や動画で表現しやすく、アパレルやインテリア、美容関連など、ビジュアル訴求力が重要な業種との相性がよいです。

また「Instagramショッピング」機能を活用すれば、投稿写真から直接楽天の商品ページへリンクすることも可能です。さらに、ハッシュタグを効果的に活用することで、フォロワー以外のユーザーにも投稿を見てもらえる「拡散性の高さ」も魅力です。

2.Facebook

Facebookは文章での情報発信に適したSNSです。また「中高年層の利用者が比較的多い」という特徴があり、商品の詳細情報や使用感、ストーリーなど、詳しい情報を文章で伝えることに適しています。

さらに、Facebookは企業向けのページ機能も充実しており、ビジネス利用に適したプラットフォームです。Instagramとの連携機能も備えているため、Instagramに投稿した内容を自動的にFacebookにも共有できる利便性もあります。中高年層向けの商品や、情報収集を重視するユーザーへのアプローチに効果的です。

3.LINE公式アカウント

LINE公式アカウントは、LINEを通じて情報発信ができるプラットフォームです。日本における最大シェアを誇る『LINE』は、メッセージングアプリとして79.5%という高い利用率を誇ります。メッセージの開封率が高く、ダイレクトなコミュニケーションが可能なため、セール情報やクーポン配布などの販促活動に最適です。

LINE公式アカウントは、メルマガと比較しても開封率が高いため「情報が確実に顧客に届きやすい」というメリットがあります。ただし、メッセージ配信数に応じて別途料金が発生するため注意が必要です。

4.楽天ROOM

楽天ROOMは、楽天市場内で展開されているショッピング特化型のSNSです。特徴的なのは「実際に商品を購入した一般ユーザー」が、自分の気に入った商品を紹介・レビューする“ユーザー発信型”のコンテンツが中心となっている点です。

実際の購入者によるリアルな口コミは信頼性が高く、購入を検討しているユーザーの背中を押す効果があります。また、インフルエンサーがおすすめ商品をまとめて紹介するケースも多く見られるため、そのファンによる拡散効果も期待できるでしょう。

店舗側にとっては、自社商品に関する投稿をショップページで紹介することにより、ブランドの信頼性向上に役立てることが可能です。

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楽天R-SNS導入で得られる主なメリット

R-SNSを導入することで、以下のようなメリットが得られます。

  • 新規顧客層へのリーチが拡大する
  • フォロワーを効率的に獲得できる
  • リピーターを育成しやすい

以下、詳しく解説します。

新規顧客層へのリーチが拡大する

R-SNSを活用することで、楽天市場内だけでは得られない新たな顧客層にアプローチ可能です。SNSの総利用者数は8,000万人以上と言われており、楽天市場の利用者数約5,000万人を大きく上回ります。

近年では検索エンジンよりもSNSを通じて商品情報を得るユーザーも増加しており、特にInstagramやFacebookなどの拡散力を活かすことで、これまでアプローチできなかった潜在顧客にリーチする可能性が広がります。また、SNSの特性を活かした商品紹介は、楽天市場内の一般的な商品ページよりも魅力的に見せることが可能です。

例えば、商品の使用シーンを動画で紹介したり、ユーザーの投稿をシェアしたりすることで、より具体的な商品イメージを伝えられます。新規顧客開拓に悩む店舗にとって、大きなチャンスとなるでしょう。

フォロワーを効率的に獲得できる

R-SNSを活用すれば、楽天市場の店舗ページから自社のSNSへスムーズに誘導できるようになります。これにより、日本最大級のECモールである楽天市場の集客力を活かしつつ「購買意欲の高いフォロワー」を効率よく獲得できるのが大きな魅力です。

また、楽天市場から配布されるフォロワー獲得用のバナーを活用したり、商品に同梱するリーフレットにQRコードを掲載したりすることで、さまざまな接点からフォロワーを獲得可能です。さらに、フォロワー限定のクーポン配布などのインセンティブを提供することで、さらに効果的にフォロワーを増やせます。

SNSアカウントをゼロから育てる場合と比較して、楽天市場の集客力を活かせる点は、R-SNSならではの強みといえるでしょう。

リピーターを育成しやすい

SNSを通じた継続的なコミュニケーションは、顧客のファン化を促し、リピート購入を促進する効果があります。楽天市場のような大型ECモールは、集客力が高い反面「顧客が離脱しやすい」という特徴があるため、リピートを獲得しやすくなるという点は大きなメリットです。

SNSを通じた顧客とのコミュニケーションとして、以下のような施策が効果的です。

  • 商品開発のこだわりやブランドストーリーの紹介
  • ユーザー投稿のシェアによるコミュニティ形成
  • ライブ配信による質問対応や商品説明
  • フォロワー限定のクーポン発行
  • 新商品開発へのユーザー参加(アンケートなど)

このように、単なる商品販売を超えた関係性を構築することで、顧客のファン化を促進し、長期的な売り上げ向上につなげられます。

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楽天R-SNSの料金体系

R-SNSの基本利用料は、初期費用は不要で月額3,000円(税別)です(2025年4月時点)。ただし、月額制ではありますが、契約期間は1年間の年間契約となるため注意が必要です。

また、LINE公式アカウントについては、メッセージ配信数に応じた追加料金が発生する場合があります。主なプランは以下の通りです。

プラン名料金基本機能
フリープラン無料・月間メッセージ200通まで
・タイムライン投稿月4回まで
ベーシックプラン月額5,000円(税別)・ターゲットリーチ数5,000人まで
・タイムライン投稿無制限
プロプラン月額15,000円(税別)・ターゲットリーチ数30,000人まで
・タイムライン投稿無制限
2025年4月時点

上記料金に加えて、LINE公式アカウントの「プレミアムID」(カスタムURLの取得)を希望する場合は別途料金がかかります。まずはフリープランから始めて効果を見ながらプランをアップグレードし、費用対効果を測定しながら、最適な予算配分を考えましょう。

楽天R-SNSの申し込み方法

R-SNSの申し込みは、RMS(楽天市場の店舗管理システム)から行います。申し込み手順は以下の通りです。

  1. RMSにログインし、トップページから「メール・SNSマーケティング」をクリック
  2. 「R-SNS」メニューを選択
  3. 「R-SNS利用申込/契約状況確認」をクリック
  4. 「利用申込・各種オプション申込」から利用したいSNSにチェックを入れる
  5. 各SNSごとの必要情報を入力
  6. 利用規約を確認し、同意する
  7. 「入力内容を確認」をクリックし、申し込み内容を確定

申し込み後は審査があり、SNSによって利用開始までの期間が異なります。利用開始までの期間は、Instagram、Facebook、楽天ROOMは約5営業日、LINE公式アカウントは4〜10営業日程度が目安です。審査に通過すると、楽天から各SNSの設定方法に関する案内メールが届くため、案内メールに従って各SNSを設定しましょう。

R-SNSを申し込む際、「RMS(楽天市場の店舗管理システム)の操作方法がわかりづらい」と感じる方もいるでしょう。その際は「【初心者向け】楽天RMSを徹底解説!基本機能とメリット・デメリット」という記事を参考にしてください。

楽天R-SNS導入前に知っておくべき注意点

R-SNSは効果的なマーケティングツールですが、導入前に把握しておくべき注意点もあります。思わぬトラブルを避けるために、以下の点を確認しておきましょう。

年間契約で途中解約ができない

R-SNSは月額課金制ですが、契約期間は365日(1年間)固定です。一度契約すると途中解約はできず、契約期間中はSNSの運用を中断しても月額料金が発生し続けます。そのため、R-SNSを導入する際は長期的な運用計画を立てることが重要です。

R-SNSが1年契約である理由は、長期的なSNS運用による効果を確保するためと考えられます。SNSマーケティングは短期間で効果が出るものではなく、継続的な投稿と顧客とのコミュニケーションを通じて、徐々にフォロワーや信頼関係を構築していくものです。人的リソースや予算面で「長期運用が可能かどうか」を事前に検討し、安易に契約するのは避けましょう。

他モール・自社サイトへのリンクは禁止

R-SNSを通じて開設するSNSアカウントは「楽天専用」という位置づけであり、楽天市場以外のサイトやSNSへのリンク設置は厳しく禁止されています。違反した場合、審査落ちやアカウント停止などのペナルティを受ける可能性があるため、注意しましょう。

また、既存のSNSアカウントをR-SNS用に転用する場合は、過去の投稿に含まれる楽天市場以外へのリンクもすべて削除する必要があります。このルールは厳格に適用されるため、複数のECモールで出店している場合は、各モール専用のSNSアカウントを分けて運用するのが安全です。

楽天R-SNS解約後はSNSアカウントが削除される

R-SNS契約を解約すると、Instagram、Facebook、LINE公式アカウントは完全に削除され、データがすべて失われます(楽天ROOMのみは例外として継続利用が可能)。また、再度R-SNSを契約する場合も以前のアカウントは復活せず、ゼロからのスタートとなります。

長期間かけて構築したSNS上の顧客との関係性や、投稿コンテンツの資産価値が一度に消失するため、契約や解約判断は慎重に行いましょう。

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楽天市場のR-SNSを活用して売り上げをアップさせよう!

本記事では楽天市場のR-SNSについて、基本的な仕組みから活用のメリット、申し込み方法や注意点まで解説しました。

R-SNSを活用することで、新規顧客の獲得やリピーターの育成、ブランド価値の向上など、さまざまなメリットが得られます。ただし、年間契約であることや楽天市場以外への誘導禁止などの制約もあるため、導入前に十分な計画と準備が必要です。

SNSの特性を理解し、各プラットフォームに合った効果的な投稿を継続することで、楽天市場での売り上げ向上につなげられます。ぜひR-SNSを活用して、ECビジネスの成長を加速させてください。