Shopifyと楽天を連携する方法を徹底解説!メリットや注意点も紹介

*本サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。

EC事業者のなかには「Shopify楽天市場の両方で販売したい」「2つのプラットフォームを効率的に運営したい」と考える方も多いのではないでしょうか。

実は、Shopify楽天市場は連携できます。2つのプラットフォームを連携すれば、売り上げの拡大と業務効率の向上を同時に目指せるのです。

本記事では、Shopify楽天市場の連携方法に加え、メリットや注意点についても解説します。現在Shopify楽天市場を運営している事業者の方は、ぜひ参考にしてください。

Shopify楽天市場は連携できる

Shopify楽天市場は、専用アプリや外部システムを利用することで連携が可能です。Shopify楽天市場の連携により、商品情報や在庫数、受注データをShopifyの管理画面や外部システムで一元管理できるようになります。

連携の対象となる主な項目は以下のとおりです。

  • 商品データの同期:商品名、価格、画像、説明文などを、Shopify楽天市場の間で共有可能
  • 在庫数のリアルタイム連動:どちらかで在庫が変動すると、もう一方にも自動で反映される
  • 受注情報の自動反映Shopify楽天市場の受注情報が、管理画面で一元管理できる
  • 配送ステータスの同期:発送状況の更新が両プラットフォームに反映される

ただし、決済処理については各プラットフォームで個別に処理されるため、売り上げはプラットフォームごとの入金システムを通じて振り込まれます。

Shopifyと楽天を連携する2つの方法

Shopify楽天市場の連携には、大きく分けて2つの方法があります。

以下、詳しく解説します。

Shopify「楽天市場販売チャネル」を利用する方法

Shopifyと楽天を連携する方法として、Shopify App Storeで提供されている「楽天市場販売チャネル」アプリを利用する連携方法が挙げられます。楽天市場販売チャネルを使用すると、Shopifyの商品を楽天市場に出品し、楽天での受注をShopifyで管理できるようになります。

アプリの利用料金は無料ですが、楽天市場側でCSV商品一括編集機能(月額10,000円・税別)の契約が必要です(金額情報は2025年5月時点)。

楽天市場販売チャネルで連携できる範囲は、以下のとおりです。

  • 商品名、価格、画像、商品説明などの商品情報の同期
  • 在庫数の自動更新
  • 楽天市場での注文情報をShopifyに取り込む受注連携
  • 配送ステータスの同期による出荷状況の共有

上記項目が自動で連携されることで、2つの販売チャネルを効率よく運用できます。

外部システムを利用する方法

Shopifyと楽天を連携する2つ目の方法として、ネクストエンジンロジレスロジクラなどの外部システムを利用した連携方法も挙げられます。外部システムを使用することで、Shopify楽天市場以外にもAmazonYahoo!ショッピングなど、複数の販売チャネルを同時に管理可能です。システムによって月額料金は異なりますが、一般的に月額10,000~30,000円程度の費用がかかります。

外部システムを利用した連携方法では、次のような機能や特徴があります。

  • Shopify楽天市場AmazonYahoo!ショッピングなど複数モールの同時管理が可能
  • 双方向での商品情報の同期に対応
  • 在庫数をモールごとに自動調整できる詳細な在庫管理
  • 各モールからの受注情報を一元管理できる受注処理機能
  • 売り上げデータを統合して可視化する分析機能

外部システムを利用した連携方法は、Shopify楽天市場以外にも複数のチャネルで商品を販売している事業者にとって、業務効率を高めながら事業を拡大する手段として非常に有効です。

Shopify楽天市場を連携するメリット

Shopify楽天市場を連携することで、以下のようなメリットがあります。

  • 管理工数を削減できる
  • 販売チャネルごとの分析データを一括で把握できる
  • 重複販売のリスクを防げる

以下、詳しく解説します。

管理工数を削減できる

Shopify楽天市場を連携すると、商品情報や在庫数をそれぞれの管理画面で個別に更新する必要がなくなります。たとえば、商品の価格を変更したり、在庫を追加したりする場合、これまではShopify楽天市場の両方で作業を行わなければなりませんでした。

しかし、連携後はどちらか一方の画面で更新すれば、もう一方にも自動的に反映されるため、作業時間を大幅に削減できます。

販売チャネルごとの分析データを一括で把握できる

EC運営で売り上げを拡大するには、データの分析が欠かせません。Shopifyと楽天を連携すると、1つの管理画面で両方の売り上げデータや顧客情報を確認できるため、分析業務の効率が大きく向上します。

「どの商品がどのチャネルでよく売れているか」「顧客の購買パターンはどう違うか」といった比較分析も簡単に行えるため、より戦略的な意思決定が可能になり、売り上げが向上しやすくなるのです。

重複販売のリスクを防げる

Shopify楽天市場を連携すると、在庫数がリアルタイムで同期されるようになります。これにより「両方のプラットフォームで同じ商品が同時に売れてしまい、在庫が不足してキャンセル対応を強いられる」といったトラブルを防げます。

たとえば、在庫が1点しかない商品の場合でも、どちらかで注文が入った瞬間に在庫数がもう一方にも即時反映されるため、重複販売が起こりません。欠品による顧客対応の手間を減らし、無用なクレームや機会損失を回避できます。

楽天販売チャネルアプリを使った連携手順

ここでは、Shopify App Storeで提供されている「楽天市場販売チャネル」アプリを利用する連携方法を解説します。ぜひ参考にしてください。

1. アプリをインストールする

画像出典:楽天市場販売チャネル

Shopify App Store「楽天市場販売チャネル」と検索し、アプリをインストールします。アプリのインストール自体は無料です。

インストール後、Shopifyの管理画面左側のメニューに「Rakuten Ichiba(JP)」が追加されます。

2.楽天RMSの事前準備を行う

楽天市場販売チャネルのインストール後、楽天RMS(Rakuten Merchant Server)側で必要な設定を行います。

まず「CSV商品一括編集」機能(月額10,000円・税別)を申請します(金額情報は2025年5月時点)。次に、APIライセンスキー、SMTP ID、パスワードを取得し、あんしんメルアド設定などの基本設定を整えておきましょう。

3. Shopifyと楽天RMSを接続する

次に、楽天RMSで取得したAPIキーやSMTP IDなどの情報を、Shopifyの管理画面に入力します。入力は、Shopify管理画面のメニューから「Rakuten Ichiba (JP)」を選び、「Account」設定画面で行いましょう。

正しく入力できれば、Shopify楽天市場の連携設定が完了し、商品情報や在庫の同期が自動で行えるようになります。

4.商品データ・在庫の同期設定

Shopifyと楽天RMSの接続が完了したら、Shopifyに登録されている商品情報を楽天市場に反映させるための設定を行います。商品名や画像、説明文などが楽天市場でも正しく表示されるように、項目ごとの対応を確認しましょう。

また、楽天市場には独自の設定項目があります。たとえば、送料や納期といった情報は、楽天市場用に個別登録が必要です。さらに、商品カテゴリの選択や、楽天市場のガイドラインに沿った情報の調整も欠かせません。

5. テスト注文・動作確認

実際に商品が楽天に表示され、受注がShopifyに反映されるかを確認します。テスト環境での動作確認を経て、本格運用を開始しましょう。

初回同期後は、在庫や注文データが正しく連携されているか、定期的な確認が重要です。

外部システムを利用する際の連携手順

外部システムを利用する場合、一般的には以下の手順で連携を進めます。

  1. API接続設定Shopify楽天市場のアカウント情報を外部システムに登録し、各プラットフォームへのアクセス権限を設定します。
  2. 商品マスタの統合:両方のプラットフォームで使用するSKUコードや商品カテゴリの統一を行い、商品情報の整合性を確保します。
  3. 受注フロー設定:注文データの取得間隔や在庫更新のタイミングを調整し、配送方法や決済方法を、Shopify楽天市場の間で正しく対応させる設定を行います。
  4. テスト運用:実際の商品データを使用して連携動作を確認し、エラーや不具合がないかをチェック。問題がなければ公開します。

外部システムの多くは月額10,000〜30,000円程度の料金体系で、複数のECモールを同時管理できる機能を提供しています。導入時には専任担当者によるサポートを受けられることが多く、複雑な要件にも柔軟に対応可能です。

Shopify楽天市場を連携する際の注意点

Shopify楽天市場の連携には多くのメリットがありますが、以下のような注意点も存在します。

  • ランニングコストが増加する
  • 同期遅延やエラーが発生する場合もある

以下、詳しく解説します。

ランニングコストが増加する

Shopify楽天市場を連携するには、基本的に追加費用が発生します。Shopify公式アプリを利用する場合、楽天市場のCSV商品一括編集機能で月額10,000円(税別)、外部システムを利用する場合は月額10,000〜30,000円程度のコストがかかります(金額情報は2025年5月時点)。

Shopify楽天市場の連携による売り上げ向上効果とランニングコストを比較検討し、ROI(投資対効果)を慎重に計算することが重要です。

同期遅延やエラーが発生する場合もある

Shopify楽天市場を連携した際、データの同期は必ずしもリアルタイムに行われるとは限りません。在庫数の更新や注文ステータスの反映には、数分から数十分のタイムラグが発生することもあります。セール期間やアクセスが集中する時間帯は、こうした遅延による在庫のズレに注意しましょう。

また、APIの期限切れやSKUの不一致、通信エラーなどによって「連携そのものが一時的に停止してしまうケース」もあります。こうしたトラブルを防ぐには、定期的な動作確認に加え、エラー通知を受け取れる環境を整えておきましょう。

Shopify楽天市場を連携して売り上げを向上させよう!

本記事ではShopify楽天市場の連携方法について解説しました。Shopify公式アプリを使った手軽な連携から、外部システムを活用した本格的な連携まで、事業規模や要件に応じて最適な手法を選択しましょう。

Shopify楽天市場を連携すると、管理工数の削減やデータ分析の効率化、販売機会の拡大といったメリットを得られます。一方で、コスト増加やシステムトラブルへの対応も必要になるため、ROI(投資対効果)を慎重に検討し、運用体制を整えたうえで導入を進めましょう。

ぜひ本記事を参考に、Shopify楽天市場の連携を検討し、売り上げ向上を目指してみてください。