失敗しないドメイン名の決め方5つのコツ|法人、ブログなど用途別おすすめも

*本サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。

Webサイトの作成には「ドメイン」の取得が欠かせません。

ドメイン名の決め方にルールはなく、基本的には自由に決めることができます。

しかし、その自由さゆえに「どうやって決めたらよいかわからない」と困ってしまう人も少なくないでしょう。

また、「そもそもドメインとは?」「サーバーとの違いは何?」といった、基本的な疑問を抱えている人もいるかもしれません。

そこで本記事では、ドメインの基本からドメイン名の決め方までを丁寧に解説します。

ドメイン名はサイトへのアクセス数やブランディングにも影響する大切な要素です。本記事を最後まで読んで、後悔しないドメインを決めましょう。

ドメインとは?

ドメインとは、webサイトを識別するための文字列です。具体的には「○○.com」や「××.jp」などがあり、「インターネット上の住所」と表現されることが多く、ホームページやメールアドレスのURLに使われます。

ドメインの構造

ドメインは「.(ドット)」で区切られ、右から順に「トップレベルドメイン」「セカンドレベルドメイン」「サードレベルドメイン」と呼びます。

画像出典:JPRS用語辞典

例えば「.com」や「.jp」は、トップレベルドメインです。

トップレベルドメインは、さらに大きく2種類に分かれ、「.com」「.net」のような世界の誰でも使用できる「gTLD」と、「.jp」「.us」のような国や地域ごとに割り当てられた「ccTLD」があります。

セカンドレベルドメインは、「example.jp」などのように自由につけることができ、団体名や商標などを使うことがほとんどですが、なかには「co(企業など)」「or(非営利法人など)」「gr(任意団体など)」のように、組織を識別するために使用されるセカンドドメインもあります。

注意!ドメイン名は早い者順

ドメインの取得は、早い者勝ちです。

そのため、取得しようとした文字列がすでに使われている場合は、そのドメインは取得できません。

ドメイン名が決まったら、できるだけ早く取得しておきましょう。

もし取得したいドメインがすでに使われていたら、新しいドメイン名を考える必要があります。

「ドメイン」と「サーバー」の違い

サーバーは、Webサイトのデータやメールなどの情報を保管し、その情報をインターネットを通じてユーザーに提供するためのものです。

ドメインがインターネット上の住所のようなものであるのに対して、サーバーは「土地」や「建物」に例えられます。

つまり、ドメインはWebサイトを見つけるためのアドレスであり、サーバーはそのアドレスにあるコンテンツを保管・提供するためのものです。

ドメインとサーバーを結びつけることで、Webサイトを表示したりメールのやり取りをしたりできるようになります。

「独自ドメイン」と「共有ドメイン」の2種類

ドメインには「独自ドメイン」と「共有ドメイン」の2種類があります。

どちらにもメリット・デメリットがあり、適している用途も異なります。

それぞれの違いを理解して、使用目的に合ったドメインを選びましょう。

 独自ドメイン

独自ドメインは、有料で取得するオリジナルのドメインです。フリーランス・個人事業主のポートフォリオサイトや、アフィリエイトブログ、法人サイトなどで使われます。

独自ドメインのメリットは、自由に決められることや他社と差別化できること、SEOに強いこと(取得年数に応じて検索エンジンからの評価が上がる)です。

また自分で管理しているため、サイト自体が消滅するリスクがないことも独自ドメインのメリットです。

一方で、維持管理費がかかる(取得、維持にそれぞれ1,000〜2,000円ほど)ことや、サーバーとドメインを紐づけるための手間がかかるといったデメリットがあります。

 共有ドメイン

共有ドメインは、その名の通り複数人で共有で使うドメインです。

無料ブログサイトなどで利用者に提供されることが多く、例えばアメーバブログでブログを開設すると、URLの冒頭に「ameblo.jp」がつきます。

共有ドメインのメリットは、無料で利用に手間がかからないことです。サーバーとドメインを紐づけるといった作業が不要で、提供しているサービスへの会員登録などを行えばすぐに使用できます。

デメリットは、文字列が自由に決められないことと、共有ドメインを提供しているWebサイトのサービスが終了したら、サービス内で作った自分のコンテンツも全て削除されてしまうことです。

ドメイン名での他社との差別化がしにくいため、アフィリエイトブログや法人サイトには向かず、趣味でやるブログなどに向いています。

まずはトップレベルドメインから

ドメイン名を決める際は、まずトップレベルドメインを決めることをおすすめします。

トップレベルドメインを決める際のポイントや、具体的におすすめのトップレベルドメインについて解説するので、参考にしてください。

トップレベルドメインを決める際のポイント

ドメイン名はサイトやサービスの信頼に影響するので、トップレベルドメインにはユーザーにとって馴染みのある有名なものがおすすめです。

そのため、まずはgTLDで取得できないか確認しましょう。

「.com」「.net」は使用しているWebサイトが多いことから、ユーザーになじみがあり不信感を与えにくいドメインです。特にターゲットに海外ユーザーを含むなら、できればgTLDを使用しましょう。

しかし、メジャーなgTLDは世界中で使えるだけあり、すでに取られている可能性も少なくありません。

その場合はgTLDのなかでもマイナーなものを選ぶか、ccTLDのなかから選びましょう。

また、トップレベルドメインによって価格も違うため、コストも考慮しながら選ぶようにしてください。

トップレベルドメインごとの料金

「.com」「.net」は取得料は無料で更新料は1,000~2,000円ほど、「.jp」「.site」「.tokyo」などは取得料は数十円~数百円、更新料は3,000~5,000円が目安です。(2024年5月時点)

(参考:ドメインの料金・種類一覧

ただし、登録業者によってドメインの料金は違います。

また、取得料は取得時のみですが、更新料は定期的にかかることに注意して取得するようにしましょう。

用途ごとのおすすめドメイン

ドメインを使用するサイトが個人サイトなのか法人サイトなのか、またターゲットは国内のみなのか海外も含めるのかなどによって、おすすめのトップレベルドメインは異なります。

以降の解説を参考に、それぞれのトップレベルドメインの特性を理解しておきましょう。

個人、法人問わずおすすめ「.com」「.net」「.jp」

個人、法人問わず全ての人におすすめのドメインが「.com」「.net」「.jp」の3つです。

これらのドメインは、トップレベルドメインのなかでも特に人気が高く、企業から個人ブログまで様々なサービスで利用されています。

「.com」「.net」は世界中で利用され、海外向けのサービスにも適しているため、まずはこの2つで取得できないか検索してみると良いでしょう。

ただし上記の2つはかなり競争率が高く、取得できない可能性も少なくありません。

その場合は第3の選択肢として「.jp」をおすすめします。「.jp」なら海外からは取得できないため競争率も比較的低いからです。

法人に特におすすめ「co.jp」

法人なら「co.jp」ドメインが特におすすめです。

「co.jp」のドメインは、日本法人であることの証明になり、高い信頼を得ることができるドメインだからです。

取得には「法人であること」「1組織(法人)につき1ドメインのみ」の2つの条件を満たさなければいけません。

日本企業の90%以上で利用されているドメインなので、法人ならまずは「co.jp」ドメインを検討すると良いでしょう。

失敗しないドメイン名の決め方|5つのポイント

ドメイン名は、一度取得してしまうと後から変更できません。そのため、慎重に検討し後悔しないドメインを取得することが大切です。

以下の5つのポイントを意識してドメイン名を決めれば、後悔する可能性は低いでしょう。

  • サイトの内容に合ったワードを選ぶ
  • なるべく短くする
  • ハイフンや数字はなるべく避ける
  • 他社の商標や著作物に似たドメイン名は避ける慎重に決める

それぞれ詳しく解説します。

1.サイトの内容にあったワードを選ぶ

ドメイン名を見て、そのサイトの内容がイメージできるワードを選びましょう。

例えば「男性のファッション」に関するサイトなら、「mens」や「fashion」といった単語をドメインに含めるのがおすすめです。

サイトの内容に合ったワードをドメインにつけることで、サイト訪問者の印象に残りやすくなります。

オリジナルのサービス名などがすでに決まっている場合は、そうした独自の言葉を使うのも効果的です。

また、個人のサイトの場合は、「○○official」や「××blog」など個人名をドメインにつけることもあります。

2.なるべく短くする

ドメイン名が長くなるほど覚えづらくなり、また検索の際に打ち間違いも多くなるため、サイト訪問者がアクセスをやめてしまう可能性が高まります。

そのため、できるだけドメイン名は短くしましょう。

ドメインが長すぎる場合は、単語を省略するのも1つの方法です。例えば、科学や技術を意味する「technology」を使いたいときに「tech」と省略するなどです。

単語を省略する際は、省略形が一般的に認識されているか、意味がちゃんと伝わるかを意識しましょう。

3.ハイフンや数字はなるべく避ける

ドメイン名にはハイフンなどの記号や数字も使用できますが、できるだけ使用は避けましょう。

ハイフンや記号が多いサイトは、検索エンジンにスパムサイトと勘違いされ、SEOに悪影響を及ぼす可能性があるからです。

また、記号や数字が多用されていると、入力しづらいという欠点もあります。

とはいえ、絶対に使ってはいけないわけではなく、単語が続いて読みづらい場合に区切りとして使用されることもあります。例えば「playbit」と「tech」を組み合わせるとき「playbittech」だと読みづらいので、「playbit-tech」とするケースなどです。

数字や記号を使う際は基本的に1個までにし、挿入する意味があるかを考えて使用しましょう。

4.他社の商標や著作物に似たドメイン名は避ける

商標権や著作権を侵害してしまう可能性があるため、他社の商標や著作物に似たドメインを使用するのは避けましょう。

具体的には、以下のような一目ですでにあるサービスを連想させるものです。

  • anazon.com(amazonに類似)
  • youtude.com(youtubeに類似)
  • applle.com(appleに類似)

こういったドメインをつけてしまうと、法的なトラブルが発生するリスクに加え、サービスの信頼性が低下したり、評判が悪化したりする可能性があります。

メリットよりもデメリットの方が大きいので、ドメイン名は独自のものにしましょう。

5.慎重に決める

ドメインは一度決めると変更できないため、慎重に決めましょう。

ドメインを変更したいときは、新たにドメインを取得し、サイトで使用するドメインを新規取得したものに変更しなければなりません。

ドメインを変更すると、以下のようなデメリットが発生します。

  • 新規のドメインの取得費用がかかる
  • 検索エンジンからの評価がリセットされ、アクセスが減少する可能性がある
  • サイトやブランドのイメージに影響を与える

こうしたリスクやドメインを変更する手間を考えると、ドメインの変更はできるだけ避けることをおすすめします。

そのためにも、最初にドメインを取得する際にしっかりと考え、納得できるドメインにしましょう。

独自ドメインの取得手順

ここからはドメイン取得サービスを利用した、独自ドメインの取得手順について解説します。

利用するドメイン取得サービスによって、細かい手順が異なる可能性がありますが、大まかな流れは同じですので参考にしてください。

1.ドメイン名候補を決める

まずは、ドメイン名の候補を複数考えましょう。

最初にトップレベルドメインを決め、その後セカンドレベルドメインを考えます。

取得したいドメインがすでに使われている可能性もあるので、できるだけ多くの候補を出しておきましょう。

2.ドメイン名の重複がないか確認する

ドメイン取得サービスで候補のドメインを検索し、すでに使われていないかを確認します。

もし取得したいドメインがすでに使われていた場合は、新たにドメイン名を考えましょう。

トップレベルドメインを変更したり、数字や記号を加えれば取得できる可能性もありますが、すでにあるドメインと似てしまうため、あまりおすすめしません。

今後の運用も考えると、面倒でもオリジナルのドメインを新たに考えるほうが良いでしょう。

3.トップレベルドメインとの組み合わせを確認する

トップレベルドメインによってドメインの料金は異なるので、取得したいドメインとトップレベルドメインを組み合わせた状態で、料金を確認しましょう。

ドメインの料金には「取得料金」と「更新料金」の2つがあります。

更新料金は、ドメインを使い続ける限り払わなければならないため、更新料金が高いとドメインの維持が大変です。

できるだけ更新料金の安い組み合わせを選びましょう。

4.申し込みと支払い

取得したいドメインが決まったら、申し込みと支払いをします。

ドメイン取得サービスによって、申し込みと支払いの手順に細かな違いはありますが、基本的には以下の流れで行います。

  1. 取得したい文字列を検索
  2. 取得したいドメインを選択(トップレベルドメインとの組み合わせを選択)
  3. 必要事項を入力
  4. 支払い方法を選択

サイト構築ASPでドメイン名を購入する方法も

ドメインの取得は、ドメイン取得サービスでの購入以外にASPカートで購入することもできます。

ASPカートとは、ECサイトの構築・運営に必要な機能が利用できるサービスで、Shopifyなどが代表的です。ASPカートを利用することで、手間をかけずかつ比較的低コストでECサイトを作ることができます。

ドメイン取得サービスでドメインを取得した場合、サーバーとドメインを紐づける手続きが必要ですが、ASPカートでドメインを取得すれば初期設定などの手間がかかりません。

そのためECサイトを作るなら、サイトの構築に使用したASPカートで、一緒にドメインも取得してしまうのがおすすめです。

Shopifyでのドメインの取得と設定方法は「Shopifyドメインの設定方法と注意点を詳しく解説」をご覧ください。

ドメイン名は慎重に決めよう!

本記事では、ドメインの基本からドメイン名の決め方、取得方法などについて解説しました。

ドメインとは、インターネット上の住所のようなものであり、ホームページのURLなどに使われます。

ドメイン名は取得した後に変更できないため、よく考えて慎重に決めることが大切です。

また、ドメインはドメイン取得サービスの他、ASPカートで購入することも可能です。

ECサイトを作るなら、ASPカートで一緒にドメインを取得した方が設定も簡単なので、ぜひ活用してみてください。