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越境ECで海外に発送をする方は、以下のような不安を感じる方も多いでしょう。
「どの配送業者を選べばいいの?」
「どんな書類が必要なの?」
「梱包方法は国内と同じでいいの?」
今回の記事では、越境ECで必須となる海外発送の手順や配送業者の料金体系、必要書類や注意点まで、海外発送に必要な情報を徹底解説します。海外発送をする必要がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
越境ECを始めよう、という方は以下の記事も参考にしてください。
海外発送の基本的な流れ

海外発送を行う際の基本的な流れは、以下のとおりです。
- 配送業者を選ぶ
- 適切な梱包をする
- 発送手続きをする
以下、詳しく解説します。
配送業者を選ぶ
海外発送をする際、まずは配送業者を選びましょう。海外発送のサービスを提供している国内企業は、主に以下の3社です。
・日本郵便
・ヤマト運輸
・佐川急便
配送業者の選定は、配送先への対応状況や料金、配送日数や追跡サービスの有無を確認し、総合的に判断しましょう。初めて海外発送する場合は、できるだけ手続きがシンプルなサービスがおすすめです。
適切な梱包をする
海外発送をする際には、国内配送以上に丁寧な梱包をする必要があります。なぜなら、海外の配送業者は日本の業者よりも荷物を粗雑に扱う傾向があり、破損のリスクが高まるからです。
海外発送をする際に、押さえておきたい梱包のポイントは以下のとおりです。
- 頑丈な段ボールを使用する
- 内容物の周りには緩衝材を十分に配置する
- 箱の隙間を緩衝材などで埋める
- 防水対策を実施する
- 角は補強材で保護する
上記のポイント以外でも、液体物は気圧変化で漏れる可能性があるため、防水パックに入れてから緩衝材で保護することをおすすめします。海外発送では予期せぬ事態も起こりうるため、最悪の状況を想定した梱包が重要です。
発送手続きをする
発送手続きで最も重要なのは、インボイス(税関申告書)の作成です。商品の内容や価格、数量などを英語で正確に記入する必要があります。
インボイスには、以下の情報を記載します。
- 荷送人の名前と住所
- 受取人の名前と住所
- 商品の詳細な説明(英語)
- 商品の価格と数量
- 発送の目的(ギフトか商用か)
- HSコード(国際的な商品分類コード)
各配送業者では、ウェブサイト上でインボイス(税関申告書)を作成できるサービスを提供しているので、比較的スムーズに発送可能です。配送業者を選定する際に、書類の作成方法についても調べておきましょう。
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主要な海外発送サービス

海外発送のサービスを提供している企業はいくつかありますが、ここでは主要企業の3社をご紹介します。海外発送したい商品や配送先国などを考慮して、配送業者を選定しましょう。
日本郵便

日本郵便の主力サービスであるEMSは、海外発送でありながら最短2~4日での配達が可能です。海外への迅速な配達が可能ですが、配送料金は他社と比較してもそこまで高くありません。「とにかく早く荷物を届けたい」という方は、EMSがおすすめです。
また、2kg未満の小型荷物向けの国際eパケットも展開しており、EMSより安価に発送できます。到着まで6~10日程度かかりますが、追跡サービスも利用可能です。
書類作成はオンラインの国際郵便マイページサービスで完結でき、手続きが簡単なのも特徴です。
ヤマト運輸

ヤマト運輸の国際宅急便は、3辺合計160cm以内、重量25kgまでの荷物に対応しています。最大の特徴は、日本国内と変わらない高品質な配送サービスです。
アジア圏への配送が得意で、特に台湾、韓国、中国などへの配送実績が豊富です。また、温度管理が必要な商品向けに「国際クール宅急便」も提供しています。
ヤマト運輸は追跡システムも充実しており、スマートフォンでリアルタイムに配送状況を確認可能です。通関手続きのサポートも手厚いため、初めての方でも安心して利用できるでしょう。
佐川急便
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佐川急便は「飛脚国際宅配便」というサービスを展開しており、世界220以上の国・地域への配送に対応。50kgまでの重量に対応可能で、複数個口の場合は総重量500kgまでと、大型貨物の取り扱いに強みがあります。
日本郵便やヤマト運輸と比べると、料金は比較的高めですが、大量発送時の割引制度も充実しているため、ビジネス用途での利用におすすめです。
各社の海外発送料金比較
ここでは「日本からアメリカへ荷物を送った場合」の海外発送料金を比較しています。ぜひ参考にしてみてください。
重量・サイズ | 日本郵便(EMS) | 日本郵便(国際小包) | ヤマト運輸 | 佐川急便 |
2kg | 7,900円 | 6,700円 | 3,700円 | 12,956円 |
5kg | 15,100円 | 14,200円 | 6,300円 | 21,358円 |
10kg | 27,100円 | 26,700円 | 11,950円 | 39,176円 |
15kg | 39,100円 | 36,700円 | 20,300円 | 61,124円 |
20kg | 51,100円 | 46,700円 | 27,750円 | 83,072円 |
25kg | 63,100円 | 56,700円 | 35,150円 | 99,120円 |
30kg | 75,100円 | 66,700円 | – | 115,168円 |
※燃油サーチャージが別途必要な場合もあります。
※海外発送の料金は変動が激しいので、発送前には必ず公式サイトで確認するようにしてください。
海外発送時の注意点

海外発送時にはいくつか注意すべきポイントがあります。無駄なトラブルを避けるために、以下のポイントを事前に把握しておきましょう。
- 輸出入禁止品などを確認する
- 配送先国の関税を把握する
- 保険サービスの利用を検討する
輸出入禁止品などを確認する
各国で輸入が禁止されている品目は予想以上に多いものです。一般的な禁制品には、危険物(可燃性物質、引火性物質)や生鮮食品、医薬品などがあります。
特に注意が必要な品目は、以下のとおりです。
- 香水やスプレー缶類
- リチウムイオン電池
- アルコール類
- 医薬品・化粧品
- 生鮮食品
- 著作権侵害品
もちろん国によって規制内容は大きく異なります。例えば、中国では書籍や印刷物に厳しい規制があり、オーストラリアは食品や植物に関する規制が特に厳格です。
海外発送をする前に、JETROのウェブサイトなどで最新の規制情報を確認しておきましょう。
配送先国の関税を把握する
海外発送では、商品価格や種類によって関税が発生する場合があります。関税とは、外国から商品を輸入する際に、その国の税関で課される税金のことです。関税は受取人が支払う必要があるため、事前に金額を把握して伝えておきましょう。
また、以下のように、関税の基準は国によって異なります。
- EU:150ユーロ以上の商品に課税
- 米国:800ドル以上の商品に課税
- 中国:個人輸入の場合、制限が厳格
税率は商品のカテゴリーによっても変動するため、JETROのウェブサイトで配送先国の関税率を調べておきましょう。
関税については以下の記事を参考にしてください。
保険サービスの利用を検討する
海外発送では、輸送距離が長いため、国内配送より破損・紛失のリスクが高くなります。特に高額な商品を送る際は、各社が提供する保険サービスの利用を検討しましょう。
各配送業者は基本的な補償制度を設けており、一定金額までは無料で補償が付帯します。それ以上の補償が必要な場合は、追加料金で補償額を増やせるため、万が一の事態に備えて補償額を増やしておきましょう。
ただし、補償を受けるためには、破損や紛失が発生した際の写真や証拠写真の保管、適切な期間内での申請など、所定の手続きが必要になります。補償内容や手続き方法などは、事前に配送業者へ確認しておきましょう。
注意点を抑えてスムーズに海外発送しよう!
今回の記事では、海外発送の基本的な流れや各配送業者の特徴、料金や注意点について解説しました。初めての海外発送は不安が多いですが、実際にやってみるとそこまで難しくはないはずです。
ただ、海外発送をする前には輸出入禁止商品や関税などを確認しておきましょう。海外発送について不明な点があれば、各配送業者のカスタマーサービスに相談することをおすすめします。
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