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「eBayで商品を販売したいけれど、さまざまな手数料の仕組みが複雑で利益が出るか不安」
eBayでの販売を検討している方の中には、このような悩みを抱える方も多いでしょう。しかし、手数料の種類や計算方法を正しく理解すれば、効率的な販売戦略を立てられます。
この記事では、eBayの各種手数料の詳細から、具体的な計算例、そして賢く節約するためのコツまで、わかりやすく解説します。
eBayの主な手数料の種類一覧

eBayで商品を販売する際には、さまざまな種類の手数料が発生します。取引の各段階で異なる手数料が適用されるため、事前に理解しておくことが大切です。それでは、以下の主な手数料の内容を詳しく解説します。
- 出品手数料(Insertion Fee)
- 落札手数料(Final Value Fee)
- 海外決済手数料(International Fee)
- 為替手数料(Currency Conversion Fee)
- 広告手数料(Promoted Listings Fee)
- 返品・キャンセル時の手数料負担について
出品手数料(Insertion Fee)
eBayで商品を出品するとき、まず考えるべきなのが出品手数料です。基本的に月間250件までは無料で出品できます。ただし、この上限を超えると1件あたり0.35ドルの手数料が必要になるため注意が必要です。
出品数が多い場合は、ストアプランへの加入を検討するとよいでしょう。プランに応じて無料出品枠が拡大され、手数料も割引になります。このように、出品規模に合わせた適切なプラン選択が、コスト削減につながります。
プランについては、この記事の「eBay ストアプラン別の手数料一覧」の項目を参照してください。
落札手数料(Final Value Fee)
商品が売れたときに発生するのが落札手数料です。落札手数料は、商品価格だけでなく、送料や税金を含む売上総額に対して計算されます。多くのカテゴリーでは、売上総額の13.25%から15%の手数料が発生します。
さらに、10ドル以下の取引の場合に1件あたり0.30ドル、10ドルを超える場合には1件あたり0.40ドルの固定手数料が加算されるのが特徴です。ストアプランに加入していたり、商品カテゴリーによって料率が変わることもあります。
海外決済手数料(International Fee)
海外のバイヤーに商品を販売したとき、海外決済手数料が発生します。基本料率は1.35%ですが、売上規模に応じて割引を受けられます。
たとえば、前々月の売上が3,000ドルを超えると1.20%に、10万ドル以上なら0.40%まで下がるのです。このため、海外販売を積極的に行うセラーは、売上規模を意識した戦略を立てることが大切です。
為替手数料(Currency Conversion Fee)
売上金を日本の銀行口座に引き出す際は、為替手数料について理解しておく必要があります。eBayで販売した商品の代金をを受け取るためのサービス「Payoneer(ペイオニア)」を通じて資金を受け取る際、為替レートに2%の手数料が上乗せされます。
また、為替レートは日々変動するため、受取額も変わってくる点には注意しましょう。このため、為替変動のリスクを考慮した価格設定が重要になります。
広告手数料(Promoted Listings Fee)
商品の露出を増やすためのPromoted Listings(広告掲載商品)では、設定した広告率に応じて手数料が発生します。この手数料は、広告経由での売上にのみ適用されるのが特徴です。
広告手数料の広告率は1%から自由に設定可能です。また、売上額に広告率を掛けた金額が手数料として請求されます。
返品・キャンセル時の手数料負担について
バイヤーが注文をキャンセルした場合、「Cancel order」手続きを行うことで落札手数料などが返金されます。返品の場合も、全額返金時は手数料が戻ってきます。
ただし、商品にダメージがあって部分返金となった場合は、手数料返金の対象外となることがあるため注意しましょう。このように、返品やキャンセル時の手数料扱いは状況によって異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
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eBay出品手数料の詳細

eBayの出品手数料は、ストアプランやカテゴリによってさまざまな設定があります。ここでは、無料出品枠の仕組みから、手数料の計算方法、さらには節約のコツまで詳しく解説していきます。
無料出品枠の仕組みと上限
eBayには、毎月一定数の出品が無料となる「無料出品枠」という制度があります。ストア未契約の場合、月に250件までの出品が無料です。この上限を超えると、1件あたり0.35ドルの手数料が発生するため注意が必要です。
ストアプランに加入すると、無料出品枠は大幅に増加します。たとえば、ベーシックプランでは固定価格形式で1,000件まで無料となり、プレミアムプランではさらに枠が広がって10,000件まで無料で出品できるのです。超過分の手数料も、プランによって割引が適用されるため、出品数が多い場合はストアプランへの加入をおすすめします。
eBay ストアプラン別の手数料一覧
eBayのストアプランは、販売規模に応じて以下の5つのタイプが用意されています。
ストアプラン | 月額料金(年間契約) | 無料出品枠(固定価格形式) | 超過時の出品手数料 | 落札手数料(主なカテゴリ) |
スターター | 4.95ドル | 250件 | 0.30ドル/件 | 13.25%~15% + 0.40ドル/取引 |
ベーシック | 21.95ドル | 1,000件 | 0.25ドル/件 | 12.35%~14.95% + 0.40ドル/取引 |
プレミアム | 59.95ドル | 10,000件 | 0.10ドル/件 | 12.35%~14.95% + 0.40ドル/取引 |
アンカー | 299.95ドル | 25,000件 | 0.05ドル/件 | 12.35%~14.95% + 0.40ドル/取引 |
エンタープライズ | 2,999.95ドル | 100,000件 | 0.05ドル/件 | 12.35%~14.95% + 0.40ドル/取引 |
最も基本的なスタータープランは月額4.95ドルで、ベーシックプランは21.95ドルからになります。また、プレミアムプランは59.95ドルで、大規模な販売向けのアンカープランは299.95ドルです。
各プランによって無料出品枠や手数料率が異なり、取引量が増えるほどお得な仕組みになっているのが特徴です。プラン選択の際は、月間の予想出品数と売上を考慮して判断することをおすすめします。
カテゴリ別の出品手数料の違い
出品手数料は商品のカテゴリによって大きく変わってきます。楽器カテゴリの「Guitars & Basses」では、すべてのストアタイプで出品手数料が無料です。一方で、「Heavy Equipment」や「Commercial Printing Presses」などのビジネス関連カテゴリでは、20ドルの出品手数料が設定されています。
また、150ドル以上の商品を特定のカテゴリで出品する場合は、手数料が無料になることもあります。カテゴリごとの詳細な手数料設定を確認し、適切なカテゴリを選択することで、コストを抑えられるのです。
出品手数料の計算方法(シミュレーション)
出品手数料は、無料出品枠を超えた分に対して発生します。ストア未契約で300件出品した場合、250件までは無料ですが、超過した50件には1件あたり0.35ドルがかかります。この場合の手数料は、17.50ドルです。
ベーシックプランで1,200件出品するケースでは、1,000件までは無料で、超過分200件に0.25ドルの手数料が発生します。結果として、手数料総額は50ドルとなり、事前にこうしたシミュレーションを行うことで、最適なプラン選択が可能です。
出品手数料を削減する方法
手数料を効果的に削減するには、まず自身の出品規模に合わせたストアプランを選択することが重要です。大量出品を予定している場合は、上位プランを選択することで、1件あたりの手数料を大幅に抑えられます。
また、商品特性に応じて出品形式を工夫することも有効です。オークション形式と固定価格形式では手数料が異なるため、商品の性質や市場の状況を見極めながら、最適な形式を選択していきましょう。
eBayの消費税と手数料の関係

eBayで商品を販売する際、各種手数料に日本の消費税が加算されます。日本在住のセラーが支払う落札手数料やストア手数料などは、消費税の課税対象となるためです。たとえば、落札手数料が10ドルの場合、そこに10%の消費税が上乗せされ、実際の支払額は11ドルになります。
主な課税対象となる手数料は、商品が売れたときの落札手数料、ストアプランの月額料金、広告手数料です。ただし、海外への輸出取引に関わる消費税は、還付を受けられる可能性があります。
このように、手数料に関する消費税については、還付制度を活用できれば、コスト削減につながります。適切な手続きを行うため、必要に応じて税務の専門家に相談することがおすすめです。各種手数料と消費税の関係を把握しておくことで、より効率的な販売戦略を立てられるでしょう。
eBayで手数料が高いと感じる場合の対策

ここでは、eBayの手数料を効果的に削減するための以下の方法を解説します。
- ストア登録を活用する
- 無料出品枠を有効活用する
- 出品形式を工夫する
- プレミアムオプションの利用を控える
ストア登録を活用する
ストア登録は手数料削減の基本となる対策です。ベーシックストアに登録すると、無料出品枠が大幅に増加し、落札手数料も割引されるためコスト削減につながります。
たとえば、月に1,000件以上の出品を予定している場合、ストア登録により超過分の手数料が1件あたり0.25ドルまで抑えられます。さらに、売上規模に応じて上位プランを選択することで、より大きな割引を受けられるため、長期的な視点での検討しましょう。
無料出品枠を有効活用する
無料出品枠は、賢く使うことで大きなコスト削減につながります。とくに高額商品や季節商品は、無料出品枠を優先的に使用することをおすすめします。
商品の出品タイミングを調整し、月初めに人気商品から出品することで、効率的な枠の活用が可能です。また、売れにくい商品は一度取り下げて、次月の無料出品枠で再出品するなど、柔軟な運用を心がけましょう。
出品形式を工夫する
商品特性に合わせた出品形式を選ぶことで、手数料の最適化が可能です。希少価値の高い商品はオークション形式、一般的な商品は固定価格形式というように、商品ごとに最適な形式を選びましょう。
また、在庫を定期的に見直し、売れ行きに応じて出品形式を変更することも効果的です。需要が高まる時期にはオークション形式を活用し、通常時は固定価格形式を使うなど、市場状況に応じた柔軟な対応が重要です。
プレミアムオプションの利用を控える
プレミアムオプションは、商品の視認性を高める効果がある一方で、追加手数料が発生します。商品の魅力を引き出すための工夫は、基本的な機能の範囲内で行うことをおすすめします。
たとえば、商品画像の品質を上げることや、商品説明を充実させることで、プレミアムオプションを使わなくても十分な注目を集めることが可能です。必要性を慎重に判断し、コストパフォーマンスの高い出品方法を選択していきましょう。
eBay手数料の全貌を理解し、賢く販売しよう!

eBayの手数料システムは、一見複雑に見えるかもしれません。しかし、出品手数料や落札手数料などの基本を理解し、ストアプランの活用や送料設定の工夫を行うことで、効率的な運営が可能です。
手数料を経費の一つとして適切に管理しながら、自分に合った販売スタイルを見つけていきましょう。まずは小さな工夫から始めて、徐々に最適な販売方法を確立していくことがおすすめです。
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