Shopify 送料設定方法を徹底解説!地域別・商品別など

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Shopifyでは自社サイトの運用に合わせて多彩な送料設定が可能です。設定方法は決して難しくはありませんが、地域別・商品別など、条件によって個別に送料を設定したい場合、その工程を全て手動で行う必要があります。

またサイトによっては、「10,000円以上購入で送料無料」といった設定や、海外配送時の追加負担などの特殊な送料設定についても考慮しなければなりません。

そこで今回は、Shopifyの送料設定方法について、様々なパターンに応じた設定方法を詳しく紹介します。

地域別送料の設定方法

まずは、Shopifyでの地域別送料の設定方法について見ていきましょう。

1.Shopify店舗の管理画面で「設定」をクリックし、「配送と配達」を選択します。

2.配送ページの「送料を管理する」を選択します。

3.Shopifyストアでは初期設定で、送料が全国一律1,000円に設定されているので、こちらを変更していきます。

発送先メニューから「・・・」をクリックして、「ゾーンを編集する」という欄を表示します。

4.ここでは適応したいエリアを選んで、希望の送料を設定することが可能です。

今回は例として『北海道と沖縄県を除き一律800円』という条件で送料設定を行うため、「エリア名」にも同じように記載します。

検索窓に日本と入力すると、47都道府県だけが絞られて表示されるので、北海道と沖縄県のチェックを外し、「完了」ボタンを選択しましょう。

5.次に今編集した配送エリアの「・・・」をクリックし、「送料を編集する」を選択します。

6.送料編集欄の「料金の名前」には、自身が設定する送料に適した任意のものを入力。

「料金」には、今回は例によって『800円』と入力します。

7.「完了」ボタンを押すと、『北海道と沖縄県を除き一律800円』の送料が設定されているのを確認できます。ここで、基本的なShopifyでの送料設定は完了です。既に設定済みの送料から配送エリアを変更したい場合は「・・・」をクリックし、「ゾーンを編集する」を選択することで再設定が可能となります。

8.続いては、北海道と沖縄県それぞれ個別で送料を設定していきます。

発送先メニューから「新しい配送エリアを作成する」をクリック。

「ゾーンを作成する」から、まずは北海道をチェックして「完了」を選択します。

9.すると、新たに「北海道」の配送エリアが作成されているので、「送料を追加する」から任意の送料を設定していきます。

10.送料追加欄が表示されたら、今回は一般的な送料設定のため「独自料金を設定する」のほうにチェックを入れましょう。

「料金の名前」と「料金」には、自身が設定する送料に適した任意のものを入力。

「料金」には、今回は遠隔地配送料金として『1000円』と入力します。

11.「沖縄県」の送料も同様に、上記の手順を踏むことで設定することができます。

「完了」ボタンを押すと、『北海道と沖縄県』の送料が設定されているのを確認できます。

今の工程で地域別での送料設定は終了となります。自身の希望する地域に分類して自由に送料を設定しましょう。例えば、関東や九州といった8地方区分に分けたり、西日本と東日本の2つに分けたりといった幅広いエリア設定が可能です。

商品別の送料設定方法

次にShopifyでの商品別の送料設定方法をみていきましょう。

今回は例として「衣料品」という商品カテゴリーをつくり、送料設定を行います。

1.「配送と送料」から「新しいプロファイルを作成する」をクリック。

2.「配送プロファイルを作成する」ページを表示。ここで個別に送料設定したい商品をカテゴリー分けすることができます。今回は「名前」の欄に「衣料品」と記載します。

3.「商品を追加する」をクリックし、「衣料品」カテゴリーに分類したい商品を選択していきましょう。追加したい商品をチェックし終えたら「完了」をクリックします。

4.これで「衣料品」カテゴリーが追加されたので、次にカテゴリー商品の送料を設定しましょう。

「地域別での送料設定方法」で行った「新しい配送エリアの作成~送料追加」の手順を踏むことで、「衣料品」カテゴリーに分類した商品だけに個別の送料が設定されます。

「衣料品」カテゴリーの「送料を管理する」をクリック。

5.「配送プロファイルを管理する」ページの「衣料品」カテゴリーから、「新しい配送エリアを作成する」を選択します。

6.すると「ゾーンを作成する」欄が表示されますので、商品の性質やサイト運営状況などに沿った配送エリアをチェックしましょう。今回は地域別送料設定の説明で扱った例にならい、『北海道と沖縄県を除き一律800円』と同様のエリア選定をして「完了」を押します。

7.商品別カテゴリーでの送料設定も、地域別での設定手順と同じように進めていくことで完了となります。新規で配送エリアを追加する際にも、同等の手順を踏んで進めていきましょう。

「〇〇円以上は送料無料」の設定方法

続いてはShopifyにて、「〇〇円以上は送料無料」といった条件付きの送料設定を見ていきましょう。

今回は例として、「購入1,0000円以上は送料無料」という条件で送料設定を行います。

1.条件付けしたい配送エリアの「送料を追加する」ボタンをクリック。

2.「条件を追加」を選択します。

3.「注文額に基づく」にチェックを入れて、「最高価格」のほうに1,0000円と入力しましょう。

これで、購入金額10,000円以上の場合に送料無料となり、それ未満の場合は既存設定の800円が適応されるようになります。

また商品の重量によって、「特定重量以上の購入で送料無料」という条件にしたい場合には、「アイテムの重量に基づく」という項目にチェックを入れ、上記と同じ手順を踏むことで設定可能となります。

離島・遠隔地の送料設定について

離島や遠隔地への配送では、追加で送料がかかる場合も少なくありません。

現在Shopifyでは、47都道府県より更に地域を限定した送料設定は不可能となっています。そのためサイト運営者は下記のような対策をとる必要があります。

  • 追加料金のかからない配送業者に依頼する
  • 「Parcelify」などのShopifyアプリを利用して細かい送料設定を行う

1.追加料金のかからない配送業者への依頼

1つめの対策は、離島や遠隔地でも追加料金のかからない配送業者に依頼すること。

日本郵便(ゆうパック)やヤマト運輸などは、追加料金なしでの配送が可能です。

2.Shopifyアプリを利用して細かい送料設定を行う

次に離島や遠隔地などの細かい送料設定ができるアプリを利用すること。

「Parcelify」というShopifyアプリでは、商品タグや商品タイプ、SKU、重量、冷凍の有無などの各情報によって、ひとつひとつの商品からオリジナルの送料設定が行えます。また、郵便番号ベースでの送料設定が可能なため、都道府県よりも更に詳細な単位で情報を管理できます。

「Parcelify」は14日間の無料トライアルを終えると、月額$ 14.99の料金が発生してしまうことを考慮しなければなりませんが、非常におすすめのアプリと言えるでしょう。

海外送料の設定方法・注意点

海外配送での送料設定も地域別のときと同様に、「ゾーンを作成する」から国や州を指定して、配送エリアを細かく分類することができます。

注意するべきは、商品の受け取り時に関税が発生する可能性があるという点です。

関税とは、海外から商品を購入したり輸入したりする際にかかる税金のこと。関税の支払いは基本的に、商品の受け取り側が行わなければなりません。

例えば海外購入の商品を日本で受け取る場合、小売価格が合計16666円以上の場合に関税が発生します。そのため、商品価格に予め関税負担分を差し引いた金額を設定するなどの対策が必要となっていきます。

商品の種類や重量、各国の取り決めによって関税の金額は異なるため、ECサイト運営者は自身の輸入先における条件を把握しておくことが重要です。

送料設定の考え方・平均相場について

Shopifyに関わらず、ECサイトの送料設定では主に以下のパターンが一般化されています。

  • 全国一律料金
  • 〇〇円以上は送料無料
  • エリア、地域別の送料
  • 発送手段別の送料
  • 全国どこでも送料無料

お客様はなるべく送料の負担を抑えたいと考えています。そのため、代金と送料との合計金額が同じ2つの商品があるとすれば、代金が高くても送料が低いほうを選ぶ確率が高くなるでしょう。

送料設定の考え方

送料設定の考え方としては、以下2つのパターンが主流となっています。

・全国一律料金+〇〇円以上で送料無料

例えば全国一律800円だけれど、10,000円以上の購入で送料無料にするというパターンがあります。送料無料の条件を満たしそうなお客様に対して、少額商品のついで買いを誘発する効果があります。過去の売上データを参考に、最適なボーダーラインでの一律料金を算出することが求められます。

・商品代金に予め送料分を上乗せしておく

例えば本来送料800円の場合、送料を100円に抑えるかわりに差額700円を商品代金に上乗せするというパターンがあります。大型商品や離島への配送など、送料の高い条件下において、本来の料金よりも低く見せる効果があります。

上記のようなパターンを考慮し、それぞれのサイト状況に合わせて送料を考える必要があります。適切な送料設定を行うことで、より商品への購買意欲を高めることが可能です。

送料設定の大手平均相場

下記は、大手ECサイトにおける送料の平均相場と特徴について、表にまとめています。

ECサイト名送料の特徴
Amazon・2000円(税込)以上購入で送料無料・2000円以下の場合は410円(北海道・九州・沖縄・離島は450円)・Amazonプライム会員は送料無料
GU・4,990円以上購入で送料無料・4,990円以下の場合は一律450円・ネコポスでの発送の場合は一律200円
ZOZOTOWN・送料一律210円(税込)・即日配送の場合は一律560円(税込)
ベルメゾン・合計代金が5000円(税込)以上の場合は送料無料・5000円(税込)以下の場合は490円(税込)
ニッセン・インターネットでの注文:出荷ごとに390円(税込)・電話、ハガキ、FAX等での注文:出荷ごとに600円(税込)
DAISO・11,000円(税込)以上購入で送料無料・11,000円(税込)以下の場合は770円(税込)

大手ECサイトの場合、「全国一律料金+〇〇円以上購入で送料無料」というのが最も定番の送料設定のようです。

上記の送料平均相場を念頭に置くことで、運営サイトに適した送料設定が可能となります。

Shopifyの送料設定方法まとめ

ここまでShopifyでの様々な送料設定方法についてまとめました。

Shopifyでは、地域別や商品別など多彩な条件下に基づく送料設定が可能です。送料の負担が大きい地域や商品をコントロールすることで、よりサイト収益の増加へ繋がります。各々サイトの性質に合った送料設定を行い、快適な運営を目指していきましょう。