Shopifyで海外販売!越境ECの注意点から構築方法まで

*本サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。

近年、国内市場の縮小により多くの企業が海外進出をしています。特に、ECサイトを通じた海外販売は比較的参入しやすく、大きな成長が見込める分野です。しかし、言語や通貨、配送など、国内への販売とは異なる課題が多く「海外販売のやり方がよくわからない」という悩みをお持ちの方も多いでしょう。

今回の記事では、海外販売に適しているECプラットフォームである「Shopify」を軸に、海外販売を成功させるコツや注意点、構築方法をご紹介します。

ぜひ最後までご覧いただき、売り上げを大きく伸ばすきっかけにしてください。

海外販売にShopifyが向いている理由

Shopifyが海外販売に向いている理由は主に下記4つです。

  • 決済方法が豊富に用意されている
  • 多言語・多通貨に対応している
  • 通信の安定度が高い
  • プラグインの柔軟性が高い

1つずつ詳しく解説します。

決済方法が豊富に用意されている

世界170カ国以上で利用されているShopifyは、100種類以上の決済方法に対応しており、各国の主要決済サービスを導入できます。現地の顧客が利用しやすい決済サービスを導入しておけば、成約率の向上が見込めるでしょう。

例えば、欧米ではクレジットカード決済が一般的ですが、中国ではAlipayやWeChatPayという決済サービスが主流です。Shopifyであれば、これらの決済方法を簡単に導入できるため、現地の顧客が使い慣れたサービスで決済できます。

海外には見たことも聞いたこともないような決済サービスが多数存在していますが、まったく知らない決済サービスでも自社ECサイトに簡単に導入できる点は、世界各国でサービスを展開しているShopifyならではといえるでしょう。

多言語・多通貨に対応している

海外販売をするためには、現地の言語と通貨に対応したECサイトを作成しなければなりません。Shopifyは50以上の言語と130以上の通貨に標準で対応しているため、比較的簡単に販売国に適したECサイトを作成できます。

また、Shopifyは管理画面から言語を追加し、アプリを利用することで自動翻訳が可能です。さらに、為替レートに応じて自動で通貨変換をしてくれる機能もあるため、為替レートを確認することなく現地通貨で商品価格を自動表示してくれます。

多言語・多通貨に対応しているだけでなく、事業者の業務負担を最大限削減してくれる点も、Shopifyの魅力といえるでしょう。

通信の安定度が高い

Shopifyは、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を導入しているため、世界中のどこからアクセスしても高速で安定したサイト表示が可能です。CDNとは、インターネット上でコンテンツ(データやメディアファイルなど)を効率的かつ迅速に配信するためのシステムです。

サーバーとユーザーの物理的な距離が大きいと、データの転送に時間がかかります。通常、海外販売ではページの読み込み時間が長くなりやすいのですが、CDNを導入しているShopifyは通信が安定しやすく、読み込み時間も短縮できます。

ECサイトの表示速度が遅いと離脱率が向上してしまうため、安定した通信環境は非常に重要です。CDNを導入しているShopifyなら、海外販売でも安心して利用できるといえるでしょう。

プラグインの柔軟性が高い

Shopifyには8,000以上ものアプリ(プラグイン)が用意されており、機能の拡張が容易です。多言語対応や外貨決済、海外発送の簡易化など、海外販売に役立つアプリを導入することで「海外販売に適したECサイト」を作成しやすいという特徴があります。

ただし、あまりに導入しているアプリが多いとサイトの表示速度が落ちてしまう可能性があるため、アプリの追加は10個程度に抑えるのがおすすめです。

Shopifyで海外販売を始める際の注意点とは?

Shopifyで海外販売をする際、気をつけておくべき注意点が主に4つあります。

  • 集客は自社で行う必要がある
  • 操作でつまづく可能性がある
  • 国によって輸入禁止の商品・成分が存在する
  • 関税やVATについて把握しておく

以下、詳しく解説します。

集客は自社で行う必要がある

ECモールに出店するという形態の海外販売であれば、ECモール自体に集客力があります。ただ、Shopifyはあくまで「独立したECサイトを作れるプラットフォーム」なので、集客はすべて自分で行う必要があります。

どれだけ魅力的な商品やECサイトがあっても、集客ができなければ売り上げは期待できないので、注意が必要です。

商品の魅力を伝えるために多言語でのコンテンツを作成したり、現地のSNS運用や広告出稿をしたりなど、集客のための施策を考えておきましょう。

操作でつまづく可能性がある

Shopifyはカナダの企業が運営しているサービスのため、英語表記も多く、慣れないうちは操作に戸惑うことがあります。英語が苦手な方は、翻訳ツールを活用したり英語力を向上させて対応しましょう。

ただ、近年では日本語での解説記事やサポートも充実してきているので、積極的に活用するとよいでしょう。また、実際に使ってみることで、徐々に操作にも慣れていくはずです。

ShopifyでECサイトを構築する際には無料体験もありますので、実際に試してみるのもおすすめです。

国によって輸入禁止の商品・成分が存在する

海外販売では、販売先の国によって輸入が禁止されている商品や成分があります。もしも販売禁止商品を販売してしまったら罪に問われる可能性もあるので、販売する前に必ず確認しておきましょう。

特に「食品」や「化粧品」の成分規制は、国によって細かく異なるため注意が必要です。事前にしっかりとリサーチを行い、自社の商品が販売可能かどうかを確認しておきましょう。

関税やVATについて把握しておく

海外販売では、関税やVAT(付加価値税)についても理解しておく必要があります。関税とは、国境を越えて輸出入される商品に対して課される税金のことで、VATとは、EU圏内で商品やサービスを販売する際に課される税金です。

関税やVATは購入者に課される税金なのですが、海外の商品を初めて購入した顧客は、関税やVATを知らない場合もあります。購入後にトラブルにならないように、事前に購入者に説明しておきましょう。

また、各国のVATの仕組みや税率は異なるため、販売先の国のルールも事前に確認しておくことをおすすめします。

Shopifyを使った海外販売を成功させるコツ2つ

Shopifyを活用して海外販売をする際、成功させるコツが主に2つあります。

  • 販売地域の顧客ニーズを把握する
  • 海外発送に対応した配送業者を選ぶ

事前に把握しておき、海外販売でスムーズに売り上げを向上させましょう。

販売地域の顧客ニーズを把握する

海外販売を成功させるためには、販売地域の顧客ニーズを的確に把握しなければなりません。自社の商品が現地の人々にとって魅力的かどうか、価格帯は適切かどうかなど、しっかりとリサーチを行う必要があります。

例えば、平均月収が10万円以内の国で高額な趣味用品は売れにくいでしょうし、宗教上の理由で豚肉を食べない地域では、豚肉は売れないでしょう。

海外販売をする際は、現地の生活習慣や宗教、物価などを事前に調べることが大切です。

海外発送に対応した配送業者を選ぶ

海外に荷物を送る際、配送に時間がかかる都合上、国内配送よりも配送トラブルが起こりやすいです。そのため、配送業者の選定は慎重に行う必要があります。

配送のスピードや料金、トラッキングサービスの有無など、さまざまな観点から比較検討を行いましょう。また、配送先の国の通関規制や、配送事故の際の補償内容なども確認が必要です。

Shopifyでは各種配送業者とのアプリ連携が可能なので、自社に最適な配送業者を選定し、ECサイトと連携しましょう。

Shopifyで海外販売を始める際の構築方法

Shopifyは簡単な手順で海外販売向けのECサイトを構築できます。大まかな構築手順は下記のとおりです。

  1. 「マーケット」で販売したい国と地域を追加する
  2. 「マーケット」で追加した国や地域ごとに配送料金を設定する
  3. (必要に応じて)「マーケット」にて言語、商品価格、関税などを設定する。決済手段や翻訳アプリを追加する

国や地域は237カ国から選択できますので、世界中に商品やサービスを販売できます。

「マーケット」の設定について、詳しく知りたい方は「Shopifyマーケット設定ガイド|初心者でも簡単に世界中で売れる!」をご参考ください。

Shopifyにおける海外販売の成功例

ここまでShopifyでの海外販売の魅力や注意点、成功させるコツを解説しましたが「Shopifyで海外販売ができるのはわかったけど、イメージが湧かない」という方もいるでしょう。

ここでは、Shopifyで海外販売を成功させている事例を2つご紹介します。

SAMURAI STORE

画像出典:SAMURAI STORE

SAMURAI STOREは、日本の甲冑や刀剣類を販売しているECサイトです。日本愛好家をターゲットに世界52カ国への販売実績があり、海外販売の成功例といえるでしょう。

言語設定や通貨設定もサイト上で簡単に選択でき、サイトも見やすいため、非常に参考になるECサイトです。

ICHIGO

画像出典:ICHIGO

ICHIGOは、日本のお菓子やキャラクター雑貨、コスメやビューティーグッズを海外販売しているECサイトです。サブスクリプションでの販売にも力を入れており、収益の安定化という点でも参考になるECサイトといえるでしょう。

また、ECサイトを見てみると「Vegetarian Snacks」というカテゴリーがあり、海外に多い「ベジタリアン」にも配慮したサイト構築がされています。ユーザーが欲しい商品にたどり着きやすい階層設計なども参考になりますので、1度ECサイトを見てみてください。

Shopifyで海外販売を成功させよう!

今回の記事では、Shopifyで海外販売を成功させるコツや注意点、構築方法を紹介しました。

Shopifyは、多言語・多通貨対応や、豊富な決済方法など、海外販売に適したさまざまな機能を備えています。また、プラグインの柔軟性も高く、サイトのカスタマイズも容易です。

「海外販売をしたいけど難しそう」と感じる方は、PLAYBITがサポートしますので、ぜひお問い合わせください。