ShopifyとAmazonの連携方法手順を徹底解説!

*本サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。

ECサイトでの販売が当たり前になってきた昨今。ECサイトを開設したものの、様々な問題に悩まされている事業者の方が多くいます。

AmazonShopifyの両方でECを運営しているけれど、運用管理が大変」
Shopifyでサイトを作ったけど集客できていない」
「運用コストが上がって利益を圧迫している」

これらの課題や悩みは、ECサイト同士を”連携する”ことによって劇的に改善する可能性があります。

今回はすでにShopifyAmazonでECサイトを運営しているけれど思うような結果を出せていない方向けに改善方法をご紹介します。

それぞれの強みから見るShopifyAmazonの違い


まず一口にECサイトと言ってもShopifyAmazonは全く別物です。Shopifyはカート型と呼ばれ、Amazonはモール型と呼ばれます。

カート型は「街中の路面店」のイメージです。モール型は「ショッピングモール」のイメージです。

それぞれの強みから違いを見ていきましょう。

Shopifyの強み

まずはShopifyの強みを説明します。

カスタマイズ性の高さ

Shopifyでは豊富なデザインテンプレートをベースに、自社のブランドイメージに合ったデザインやレイアウトを設定できます。またHTMLやCSSなどの編集が可能で、より細かなデザイン変更にも対応できます。

機能面をみても、多数のアプリや外部サービスが提供されており、それらを導入することで手軽に機能拡張が可能です。例えば、レビュー表示やQ&A、関連商品のレコメンド、配送日時指定などがあります。

Shopifyのカスタマイズ性の高さは、オリジナリティ溢れるECサイトを作成し、競合と差別化を図りながら顧客満足度を高める上で非常に有益となります。

マーケティング強化が容易

Shopifyで提供されるアプリにはマーケティングを強化するものが多くあり、効果的なプロモーション活動を実施できます。

例えば、SEO対策アプリを使い検索エンジンでの上位表示を目指したり、ディスカウントコードやキャンペーン機能を活用したりして、新規顧客獲得やリピート購入を促進できます。またSNS連携機能やメールマーケティングアプリを利用することで、ターゲット顧客へアプローチができるでしょう。

これらのアプリを活用することでマーケティングを強化し、売上を向上させることが可能となります。

マルチチャネル対応

Shopifyは、オンライン・オフラインにおける複数の販売経路(チャネル)を一元管理できます。

例えば、InstagramやTwitterなどのSNS上での販売や、動画配信サービスのYouTubeでの販売も可能です。メッセンジャーアプリと連携をすることで顧客とコミュニケーションをとりながら販売することもできます。また実店舗と連携し、オンラインとオフラインを一体的に運用するオムニチャネル戦略も実現できるでしょう。

様々な顧客にあった販売経路(チャネル)を用意することで、売上向上が期待できるとともに、それらを一元管理することで管理コストの削減ができます。

エコシステム

Shopifyでは、アプリやプラグイン、デザインテンプレート、専門家コミュニティなど、多様なリソースが提供されるエコシステムが形成されています。

事業者が自社ECサイトを簡単に拡張・カスタマイズできるのも、エコシステムがあってこそです。これにより自社の成長に合わせてECサイトを進化させたり、流行に乗ったECサイト展開が可能となります。

Amazonの強み

続いてAmazonの強みを説明します。

高い集客力

Amazonは、世界中で数億人の顧客が利用する巨大なECモールです。そのため商品を露出しやすく、多くの顧客にリーチできる可能性があります。

またAmazon内の検索エンジンやカテゴリ別ランキングによって、ターゲット層に効果的にアプローチすることも可能です。

さらにAmazonの広告サービスを利用すれば、より積極的に商品をアピールすることができ、高い集客力を活かした売上向上が期待できます。

販売の手軽さ

AmazonではECサイトを一から設計する必要はなく、サイト設計の専門的な知識も技術も必要ありません。ガイドに沿って出品フォームに入力するだけで、手軽に販売を開始することができます。

また高い集客力があるため、マーケティングやプロモーションに労力や時間を割くことなく商品の販売を始められます。

フルフィルメントサービス

Amazonのフルフィルメントサービス「フルフィルメント by Amazon(FBA)」は、商品の保管、梱包、発送、カスタマーサポートまでを代行してくれるサービスです。

このサービスを利用することで、事業者は在庫管理や配送作業の手間を大幅に削減でき、効率的な運営が可能になります。

またFBAを利用する商品は、Amazon Prime対象商品となり、送料無料や迅速な配送が提供されるため、顧客満足度が向上し、リピート購入が期待できます。

連携するメリット

Shopifyは「Amazonキラー」と呼ばれることがありますが、事業者にとってはその表現は正しくありません。事業者はShopifyAmazonの両方でブランドを展開することが可能であり、これらを連携させることで各々の強みを活かすことができます。

ここでいう「連携」について一つ例を挙げると

  1. 顧客がShopifyで商品を購入すると、注文データがAmazonに届く
  2. Amazonの倉庫から商品が出荷され、在庫が減る
  3. 在庫データがShopifyに届き、Shopify上でも在庫が減る

このように注文データや在庫データが連携されると共に、配送手配も一元化できます。

この「連携」により、事業者は次のメリットを得られます。

販売管理の効率化

ShopifyAmazonを連携させることで、両プラットフォームの販売に関する情報を一元管理でき、注文状況の確認や売上分析などを効率的に行うことで、時間と手間を大幅に削減できます。

また、両プラットフォーム間での商品情報の同期も容易になり、商品登録や情報更新の手間が軽減されます。

倉庫・物流の一元化

例えばShopifyAmazonで別の倉庫、別の物流を使用していると在庫管理コストや物流手配コストがそれぞれにかかります。

ShopifyAmazonを連携することで、Shopifyの注文に対してもAmazonのフルフィルメントサービスを使用することができるので、大幅にコストを削減できるでしょう。

在庫の一括管理

ShopifyAmazonを連携することにより、在庫データも一括管理されます。両プラットフォームでの在庫状況がリアルタイムで把握でき、在庫切れや過剰在庫のリスクを最小限に抑えることが可能です。

効率的な在庫管理は、利益の向上に直結します。

連携方法と手順

ここからはShopifyAmazonを連携する方法について紹介します。

以前はShopifyに「Amazon販売チャネル」が用意されていましたが、現在は提供が終了しています。また2023年3月31日でShopifyは、AmazonのFBA統合をサポートしないこととなりました。ただし公式として提供していないだけで、連携自体は可能です。

連携のためにはShopifyのアプリを導入するか、外部サービスを利用します。

Shopifyアプリ「Amazon by Codisto」

Shopifyアプリストアから「Amazon by Codisto」をインストールすることでAmazonと連携できます。

このアプリには30日間の無料体験期間がありますので手軽に始められます。

料金体系はシンプルです。

  • 月50件の注文までは無料
  • 月100件の注文までは月額$19
  • 月500件の注文までは月額$59
  • 月1,000件の注文までは月額$99

詳細はアプリストアで確認をしてください。

手順1:アプリストアで検索

Amazon by Codisto」で検索し、「アプリを追加する」をクリックします。


手順2:アプリをインストール

「販売チャネルを追加する」をクリックします。

手順3:Amazonアカウントと連携

「Connect to Amazon」をクリックし、Amazonアカウントと連携をします。

Amazon by Codistoは基本英語になりますので、必要に応じて日本語に翻訳をしながら設定を行ってください。日本語でのサポートを受けながらAmazonと連携をしたい場合には、この後紹介する「Shippino」がオススメです。

外部サービス「Shippino」

Shippino」は神奈川県茅ヶ崎市に拠点を置く「シッピーノ株式会社」が提供するサービスです。

Shippinoの画面で設定を行うことでAmazonと連携ができます。Shippinoの一番のメリットは、日本語での案内および電話サポートがあるところです。

こちらのサービスは無料トライアル期間が1カ月間設けられています。

利用料金については、1つのストアと1つの物流(例えばFBA)を連携すると月額9,800円になります。加えて、注文数による従量課金制となっています。

  • 月30件の注文までは無料
  • 月31件〜300件までは1件あたり30円
  • 月301〜500件までは1件あたり26円

またSKU(在庫管理を行う場合の最小管理単位)の合計数によっても料金が変わります。さらに年間15,000円の保守料が後払いで発生します。

料金については少し複雑ですが、ホームページでシミュレーションができるので確認をしてみてください。

連携時に併せて検討しておくポイント

Amazonと連携する際に合わせて検討しておくと良いポイントを紹介します。

Amazon Payの導入

Amazon Payは言わずと知れたAmazonの決済サービスですが、ShopifyAmazon Payを導入することもできます。

Amazon Payを導入すれば、Amazonアカウントを持つユーザーは、ShopifyのECサイトで商品を購入する際に、新たに決済情報を入力することなくAmazon Payで決済ができます。

Amazon Payの導入手順は以下の通りです。

Amazon Payのサイトの申込みフォームより申請

申込みフォームより手順に沿って申込み、審査を行ってください。審査が完了しましたら、Shopifyの管理画面より決済方法を追加します。

Amazon Payの申請は、日本に登記のある法人のみとなり、個人事業主では申請ができないため注意してください。

管理画面より決済手段の追加

管理画面に入り、画面左下にある「設定」をクリックし、左サイドバーの項目より「決済」を選択します。

Amazon Payを有効

Amazon Payを有効にする」をクリックします。

Amazon Seller Central」にアクセスし、必要事項を確認

画面のリンクより「Amazon Seller Central」にアクセス&ログインし、必要事項を確認してください。手順については、Shopify公式ブログを参照してください。

情報入力欄へ必要事項を入力

確認した必要事項を入力します。

Amazon Payを有効化する」 をクリックして保存

Amazon Payを有効化する」 をクリックして保存すれば完了です。

反映には長くて2日程度要する場合があります。導入できたら必ずテスト決済をしましょう。

連携に適したショップとは

​​​​​​ShopifyAmazonを連携させるのに適したショップは、以下のような課題を持つショップです。

Shopifyでブランドイメージを作りたいが集客に課題があるショップ

Shopifyではブランドイメージを作りやすいですが、立ち上げ初期のブランドでは顧客に見つけてもらうことすらできません。Amazonの集客力を活かして認知度を上げる戦略はとても効果的です。

反対にAmazonではブランドイメージを作ることが難しく、差別化がしづらい点が課題になります。その点をShopifyで補完できるとよいでしょう。

在庫管理、倉庫、物流などのコストを下げたいショップ

前述の通り、ECサイトやECモールを複数運営するとそのコストが2倍3倍と膨れ上がっていきます。データ管理を一元化したり、倉庫や物流を一元化することで大幅にコストを削減できます。

ブランドの立ち上げ初期で社内リソースが足りないショップ

ブランドの立ち上げ初期の場合には、社内リソースが少なくマーケティング施策やカスタマーサクセスに時間が割けない事業者も多くいます。データを一元管理することで効果的なマーケティング施策を実施したり、物流の自動化を行うことで時間を作り出すことができます。

ShopifyAmazonを効果的に連携させて、コスト削減&売上増加を実現しよう

以上ご紹介してきた通り、ShopifyAmazonを連携させることでそれぞれの強みを活かしたECサイト運営が可能となります。

ShopifyAmazonを別々に運営するなんてもったいないです。連携させてコスト削減と売上増加を実現しましょう!