Shopifyで代引きを設定する方法や注意点を徹底解説!

*本サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。

日本において、決済手段として根強い人気がある「代金引換」こと通称「代引き」。代引きはECサイトでの商品注文時ではなく、商品配送時に配達員に商品代金を手渡す決済サービスで、導入を検討しているショップ運営者の方も多いでしょう。

Shopifyにおける代引き決済の設定手順を知りたい」
「クレジットカード決済だけで十分ではないの?メリットを知りたい」
「代引きの注意点は?」

このような疑問に対して詳しく解説していきます。この記事を参考に代引き決済についてしっかりと理解をし、導入を検討してみてください。

Shopifyで代引き設定をするメリット

まず代引きを設定するメリットは、ひとえに顧客満足度の向上です。顧客満足度が上がれば、新規顧客の獲得及びリピーターの獲得が期待でき、売上アップが狙えます。その理由を解説します。

現金支払いのニーズがある

クレジットカード決済やキャリア決済などは、「入力が面倒だ」「クレジットカードを持ちたくない」「セキュリティーが不安だ」など様々な理由で決済を嫌がる顧客がいます。

このような顧客は「現金で支払いをしたい」というニーズを持っておりますので、代引き決済を導入することでそのニーズに応えることができます。

また「現金で支払いをしたいがコンビニ決済や銀行振込は面倒」という方にとっても、代引きは使いやすい決済と言えるでしょう。

安心感がある

オンライン上で商品を購入する際に「本当に商品が届くのだろうか」と不安に思う消費者もいます。

Amazonや楽天市場といった大手ECモールだったり、有名企業のECサイトなら別ですが、立ち上げたばかりでまだ認知されていないようなブランドのECサイトではなおさらです。代引きの場合、商品が届かなければ支払いを行う必要がないので、顧客は安心して購入ができるでしょう。

以上のような現金決済の顧客ニーズに応えたり、商品不着の不安を払拭することで、新規顧客やリピーターを獲得でき、売上アップに繋がります。

Shopifyでの代引きの設定手順

それではShopifyにおいて代引き決済を設定する手順を解説します。

手順1:決済方法の追加

管理画面に入り、画面左下にある「設定」をクリックし、左サイドバーの項目より「決済」を選択します。

「手動の決済方法」のプルダウンより「代金引換」を選択します。

「代金引換を有効化する」をクリックすると代金引換決済が有効化されます。

手順2:お客様への代引き手数料等の表示設定

代引き手数料はお客様負担になりますので、いくらかわからなければ顧客は不安になり、決済を完了してもらえません。そこで代引き手数料を明記しましょう。

後述しますが、Shopifyでは支払い画面に代引き手数料を表示する設定はできないため、アプリの導入などが必要です。

先ほどの代金引換の有効化設定の画面にて、チェックアウト画面(お支払いやお届け先情報を入力する画面)の前後にお客様に表示するメッセージを設定できるので、そちらに手数料を表示するようにしましょう

有効化した後に設定をする場合には、「手動の決済方法」欄の「Cash on Delivery (COD)」の横にある「管理」をクリックします。
※「Cash on Delivery (COD)」=「代金引換」

「代金引換を設定する」の画面が表示されます。

「詳細」には、お客様が決済方法を選択する際に表示されるメッセージを入力します。

後述しますが、代引き決済では受け取り拒否をされるリスクがあります。
お客様が誤解をしないように丁寧に説明文を記載しましょう。

例)
代引き手数料は◯円です。
商品のお受け取り時に、商品代金と代引き手数料を合わせた金額を配達員にお支払いいただくことになります。
配達員へのお支払いは現金またはクレジットカードにてお願いいたします。

「支払いの手順」は注文完了後に表示されます。表示文の内容はほぼ同一で構いませんので、必ず記載しましょう。

例)
代引き手数料は◯円です。
商品のお受け取り時に、商品代金と代引き手数料を合わせた金額を配達員にお支払いください。
配達員へのお支払いは現金またはクレジットカードにてお願いいたします。

代引き手数料は利用する運送会社や合計金額によって変動します。「10,000円未満:◯◯円 20,000円未満△△円…」のように具体的に記載しましょう。

手順3:決済設定の確認

他の決済手段を追加した際も同様ですが、設定がうまくできたか必ず確認を行いましょう。

チェックアウト画面の「支払い」の項目に「代金引換」のラジオボタンが表示されましたら、正しく設定ができています。

手順2で入力した表示内容が表示されていたら問題ありません。

購入完了時にもメッセージが表示されているかテスト注文をして確認しましょう。確認後はテスト注文をキャンセルすることを忘れないようにしてください。

代引きに対応している運送会社

多くの運送会社が代引きサービスを提供しておりますが、一部代引きサービスを提供していない運送会社もあります。代引き決済を導入する場合には、委託をする運送会社に確認をしましょう。

代表的な運送会社の代引き手数料を紹介します。サービス内容にも若干の違いがありますので、しっかりと確認をしておきましょう。今回ご紹介する運送会社以外にも代引きを行っている会社はありますので、普段使用している運送会社に問い合わせてみてください。

日本郵便

日本郵便(ゆうパック)の料金はこちらです。

代金引換額(税抜)代金引換手数料(税抜)
〜30,000円300円
〜100,000円500円
〜200,000円800円
〜300,000円900円
〜500,000円※1,300円
日本郵便HP

※損害補償のセキュリティサービス(380円)の利用が必要

ヤマト運輸

ヤマト運輸の料金はこちらです。

代金引換額(税抜)代金引換手数料(税抜)
~9,999円300円
~29,999円400円
~99,999円600円
~300,000円1,000円
ヤマト運輸HP

佐川急便

佐川急便の料金はこちらです。

代金引換額(税抜)代金引換手数料(税抜)
〜10,000円300円
〜30,000円400円
〜100,000円600円
〜300,000円1,000円
〜500,000円2,000円
〜600,000円6,000円
600,000円超は
100,000円増すごとに
1,000円追加
佐川急便HP

※上限金額は5,000,000円です。
※代金引換額が500,000円を超える場合、代引き手数料とは別に税込55,000円の配達手数料がかかります。

西濃運輸

西濃運輸(カンガルー便)の料金はこちらです。

代金引換額(税抜)代金引換手数料(税抜)
〜30,000円300円
〜100,000円500円
〜200,000円1,000円
〜300,000円2,000円
西濃運輸HP

※現金支払いのみ対応。

Shopifyで代引きを設定する時の注意点

代引き決済を設定する上で運営者が知っておくべき注意点を紹介します。必ず確認してください。

日本のみの対応

運送会社各社では、日本国内間の運送のみ対応しています。

例えば、日本国内から日本国外への運送の場合や日本国外から日本国内への運送の場合には対応しておりませんので注意してください。

なお運送会社によっては「一部お取り扱いできない地域がございます」と表記がされている場合もありますので、普段使用している運送会社に問い合わせてみてください。

支払い画面で代引き手数料が表示されない

代引き決済では代引き手数料が必ず発生いたしますが、Shopifyの支払い画面上では代引き手数料を含んだ合計金額は表示されません。また設定もできません。

そのため「注文金額と違う!」というクレームが発生する可能性があります。

支払い画面に合計金額で表示をさせたい場合には、後述のアプリを導入するようにしましょう。

受取り拒否をされるリスクがある

商品が配達されても受取り拒否をされることがあります。

受取り拒否の主な理由としては、「代引き手数料があることを知らなかった」「購入後いらなくなった」「購入者と受取人が異なっていた」など様々です。

このうち「代引き手数料があることを知らなかった」は目立つように記載をしたり、アプリで支払い画面に表示させることで認識の齟齬を防ぐことが可能です。

なお返送にかかる費用は、運営者負担になります。注文後にはキャンセルができない旨などを規約に明記しておきましょう。

高額商品は発送できない可能性がある

運送会社によっては代引き対応の上限金額を設けている場合があります。

税抜合計金額が300,000円を超える高額商品を扱う場合には、高額商品も取り扱える運送会社を指定するか、代引き決済以外での対応を検討しましょう。

その他のコストがかかる

代引き決済は購入者に手数料がかかるだけだと思われがちですが、運営者側にもコストがかかります。

振込手数料

運送会社に代金を回収してもらったら、その代金を銀行口座に振り込んでもらいます。利用する運送会社と所有している銀行口座によって振込手数料が変わりますので注意してください。

詳細は各運送会社のHPでご確認ください。

収入印紙

代金引換でお客様が現金支払いをした場合、商品の合計金額によっては収入印紙が必要になります。収入印紙代は以下の通りです。

税抜金額印紙税額
50,000円未満の場合0
50,000円以上1,000,000円以下の場合200
1,000,000円を超える場合400

なおクレジットカード決済やキャリア決済などのキャッシュレス決済の場合には収入印紙は不要です。

キャッシュレス決済の手数料

代金引換時にクレジットカードや電子マネーでの決済に対応している運送会社もあります。その場合にはその決済手数料が別途かかります。

気になる方もいると思いますので補足しますが、代引きでは運送業者が売上金を回収した後に振り込みを行うまで日数がかかります。しかし多くの場合、回収後数日で振り込みが行われますので、Shopifyの入金サイクルと大差はありません。気になる方は運送会社のHPで確認をしてください。

Shopifyで代引き対応するのにおすすめのアプリ

代引き決済を導入する上でサポートをしてくれるアプリを3つ紹介します。

Ship&co

Ship&coは日本の企業が提供する出荷手配業務のサポートアプリです。

Ship&coを利用することで、代引きの送り状を手軽に作成することができます。対応している運送会社は「日本郵便」「ヤマト運輸」「佐川急便」です。

代引き手数料は自動設定ではなく、手動で設定する必要がありますので、導入時は注意してください。

Ship&coの利用料金は以下の2パターンより選べます。

  • 従量課金プラン:33円(税込 / 1件ごと)
  • 月額割引プラン:月額1,100円 / 50件(税込)〜

MR.DAIBIKI

MR.DAIBIKIも日本の企業が提供する代引き手数料通知アプリです。注文完了後に代引き手数料を含めた合計金額を自動計算し、購入者にメールやSMSで通知をしてくれます。

これにより「注文金額と違う!」といったクレームや受取拒否の発生を未然に防ぐことができるでしょう。なおSMSでの通知は上位プランのみ利用可能です。

またMR.DAIBIKIでは代引き手数料を4種類まで設定が可能ですので、購入金額に応じた細かい設定ができます。

MR.DAIBIKIの利用料金は以下の通りです。

  • 月額7ドル:月間注文数500未満 ※SMS通知なし
  • 月額14ドル:月間注文数1,000未満 ※SMS通知あり
  • 月額30ドル:月間注文数2,500未満 ※SMS通知あり

無料トライアル期間が10日間あるので、気になる方は試してみてください。

Releasit Cash On Delivery

Releasit Cash On Deliveryは海外の企業が提供する代引き手数料表示アプリです。

このアプリでは、チェックアウト時に代引き手数料を表示できます。また合計金額によって代引き決済を非表示にしたり、特定の商品がカートに入ると非表示にしたりと、条件によって代引き決済を表示・非表示が可能です。

ただし設定できる代引き手数料の金額は一つのみで、注文金額によって柔軟に手数料を変えることはできないようです。注意点として、アプリの日本語サポートはありません。

Releasit Cash On Deliveryの利用料金は以下の通りです。

  • 無料:月60件までの代金引換注文
  • 月9.99ドル:月260件での代金引換注文
  • 月29.99ドル:無制限の代金引換注文

詳細の情報はこちらより確認できます。英語記事のため、日本語に翻訳をして確認してください。

代引き決済に対応し、顧客満足度を高めよう!

代引き決済に対応することで顧客満足度が高まり、新規顧客やリピーターの獲得が期待できます。しかし対応を疎かにすると余計なコストが発生してしまったり、クレームによって信用を落としかねません。

今回の記事を参考に適切に代引き決済を設定して、顧客満足度の高いサービスを提供しましょう!