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多くのサービスで取り入れられている会員ランク制度。自社のECサイトにも導入したいと考えている方も多いでしょう。
「会員ランク制度のメリットは?」
「会員ランクはどのように設計すればいいの?」
「おすすめのアプリが知りたい」
今回の記事では会員ランク制度のメリットや設計方法、おすすめアプリなどを解説します。この記事を参考に、ぜひ導入を検討してみてください。
会員ランクを導入するメリット
会員ランク制度の導入は、ECサイトに多くのメリットをもたらします。代表的なメリットと設計事例を紹介します。
売上の増加
ランクが上がるごとに特典を提供することで、顧客はもっと購入したくなり、リピート購入が増えます。またランクの特典に割引クーポンなどを提供すれば、さらなるリピート購入も期待できます。
ロイヤルカスタマーの育成
優良顧客(一度の買い物で多くのお金を使ったり、頻繁に購入する顧客)に対して、特別なギフトの贈呈や限定イベントに招待することで、顧客のロイヤルティ(忠誠心)を高めることが可能です。顧客のロイヤルティが高まると、顧客自身が広告塔になり、ブランドの認知度向上に寄与してくれます。
様々な施策との連携が容易
会員ランクは、様々なマーケティング施策やビジネスモデルとの相性がいい制度です。
例えば、ポイントプログラムと連携させることで、ランクアップがポイント獲得の動機になります。またサブスクリプション(定期購入)サービスと連携し、継続的で高収益なビジネスモデルの構築が検討できます。
他にも上位ランク向けのメールマーケティングや限定イベントの実施など、様々な施策を展開できます。
会員ランクの分け方例
会員ランクの分け方で最も多いものは、ブロンズ・シルバー・ゴールドという3ステージの分け方です。
複数のランクを作成すると、設計コストや管理コストがかさみ、負担が増えます。そのような場合には、通常会員とVIP会員のように、2段階に分ける方法を検討してみてください。
ランクの名称は、サファイア・ルビー・ダイヤモンドのように宝石を使用したものもあります。ECサイトに合わせて名称を設定することをおすすめします。
ランクアップに用いられる代表的な条件は次の通りです。
- 購入金額
- 購入回数
- 獲得ポイント数
- サービス利用期間
これらを組み合わせることで、様々な会員ランク制度が作られています。
会員ランクの設計
会員ランクを設計する方法を解説します。制度設計において大切な点は、以下の2点です。
- 明確な基準
- 適切なバランス
会員ランクの条件と特典は、顧客にとって分かりやすく明確なものにしましょう。明確な基準設定は、顧客の混乱を防ぐとともに、ランクアップのモチベーションを高めます。
また魅力的な特典はランクアップへの顧客のモチベーションを高めますが、過度な特典はストア側の負担を増やします。ストアが持続可能かつ顧客が魅力的に感じるバランスの見極めが重要です。
次に具体例を用いて、解説します。
ブロンズ会員
条件:初回購入時に自動的にブロンズ会員になる
特典:会員限定のニュースレターの受信
シルバー会員
条件:累計購入金額が50,000円に達した時
特典:ブロンズ会員の特典に加え、限定セールへの早期アクセスや特別割引
ゴールド会員
条件:累計購入金額が100,000円に達した時
特典:シルバー会員の特典に加え、専用カスタマーサポート、無料配送、追加割引など
このようにランクアップの条件が明確かつ、適切なバランスがとれた会員ランク制度を設計しましょう。
Shopify 会員ランクのアプリの紹介
Shopifyのストアでは、デフォルト機能に会員ランク機能はありません。会員ランクを導入できるおすすめのアプリを紹介します。
Bold Custom Pricing: Wholesale
Bold Custom Pricing: Wholesaleでは、会員ランクを設定し、会員ランクごとに割引を適用することが可能です。
ランク分けは顧客を手動で分類することもできますし、購入金額、頻度、購入製品に基づいて自動的に分類することもできます。
顧客に会員ランクをタグ付けすることで、ランクを設定します。商品ごとに割引率を設定したり、購入回数で割引をしたりと柔軟な設定が可能です。
このアプリは英語表記です。
会員ランク機能を利用する場合、料金は月額39.99ドルです。(2023年10月時点)
定期購買
定期購買は、サブスクリプション(定期購入)機能と会員ランク機能を同時に導入したいストアにおすすめのアプリです。
このアプリでは定期購入の金額に応じて、会員ランク分けや割引適用を設定できます。そのため安定的な売上確保に繋がりやすいことがメリットです。他にも初回割引やメール送信、分析機能など、店舗の売上を向上&安定させる機能が充実しています。
管理画面は日本語で操作できます。
定期購買は月額49ドルから利用可能です。(2023年10月時点)
こちらの公式サイトで詳しく確認できます。
easyPoints
easyPointsはポイントプログラムを導入することができるアプリで、顧客が獲得したポイントに応じた会員ランクを設定できます。
このアプリでは、「特定期間」や「特定商品」などの様々な条件でポイント付与が設定可能です。また会員ランクに応じて、ポイント利用の還元率を変更することも容易です。
このアプリも日本語で操作できます。
easyPointsで会員ランク機能を利用する場合、月額180ドルのプロプランからになります。またユーザー数に応じての従量課金です。(2023年10月時点)
こちらの公式サイトで詳しく確認できます。
VIP
実店舗とECサイトで共通のポイントプログラムを導入し、会員ランクを設定したい事業者におすすめなアプリが「VIP」です。
このアプリでは、様々なシーンにおけるポイント付与を設定できます。たとえば「購入時に○%のポイント付与」「会員登録で○○ポイント付与」「友人紹介をすると○○ポイント付与」などです。
顧客は商品購入時にポイントを利用することが可能です。また保有するポイントに応じて会員ランクを設定できます。
このアプリも日本語に対応しています。
料金は月額300ドルと少し高めです。(2023年10月時点)
こちらの公式サイトで詳しく確認できます。
Shopify 会員ランク設定方法(Bold Custom Pricing: Wholesale)
先ほど紹介した「Bold Custom Pricing: Wholesale」を用いて設定方法を解説します。
まずアプリストアからインストールします。
こちらが「Bold Custom Pricing: Wholesale」のダッシュボードです。
まず会員ランクを作成します。「Manage Tags」をクリックし、「ADD TAG」をクリックします。
こちらで会員ランクと適用する割引率を設定していきます。
- Tag:顧客と会員ランクを紐づけるタグ名
- Discount:割引率
- Tax:税金請求の有無
- Auto tag by:自動タグ付け機能(PREMIUMプラン)
- Description:タグの説明文
- Apply discount storewide:ストア全体に適用する場合にはチェック
「Tax」の欄では「NO:税金を除外して割引率を適用」と「Product default:商品の価格表示に対して割引率を適用」が選択できます。例えば税込表示をしている商品の税込価格に対して割引率を適用したい場合には、「Product default」を選択します。
記入したら「SAVE」をクリックします。
次に会員ランクを顧客に適用します。管理画面より「顧客管理」をクリックし、会員ランクを設定したい顧客を選択します。
「タグ」の項目に先ほど作成した会員ランクのタグを設定し、「保存」をクリックします。
これで顧客と会員ランクの紐付けは完了です。
BASICプランでは手動で顧客と会員ランクの紐付けをしますが、PREMIUMプランでは自動タグ付け機能があります。
会員ランクを活用して売上を最大化する戦略
会員ランクを活用し、売上の最大化を狙いましょう。具体的な施策をいくつか紹介します。
パーソナライズされたオファー
会員ランク制度を活用して、顧客にパーソナライズされたオファー(提案)をします。優良顧客向けの専用の割引などを提供することで、リピート購入を促します。
ランクアップの奨励
顧客が次のランクにランクアップするため、魅力的なインセンティブを設定します。例えば次のランクに達すると追加割引や、特別なギフトがもらえるなどの特典を提供します。
特別な体験の提供
上位ランクの会員には、特別な体験やサービスを提供します。先行販売への早期アクセスや特別なイベントへの招待などがよいでしょう。
フィードバックやデータの収集と改善
会員からのフィードバックを積極的に収集し、会員ランク制度やサービスを継続的に改善します。顧客の声を反映させることは、顧客満足度を高め、売上の増加に寄与するでしょう。
また分析ツールを活用して、ランクごとに顧客の購買履歴や好みを分析します。このデータを活用することで、更に効果的なマーケティング戦略を展開できるでしょう。
会員ランクを導入して、売上の最大化を目指そう
今回は会員ランク導入のメリットや方法、おすすめアプリなどについて解説しました。
会員ランクを導入することで、顧客のロイヤルティを高め、継続的に売上アップが見込めます。
この記事を参考に会員ランクを活用し、売上の最大化を目指してみてください。