Shopifyアプリの開発は難しい?開発会社への依頼方法や手順を解説

世界で一番利用されているECカートのShopifyShopifyはアプリによって自社ECサイトの機能拡張を柔軟に行うことができ、このカスタマイズ性の高さがShopifyの強みの一つと言われています。

しかし既存のアプリだけでは、自社の求める機能を全て満たすことができない場合があります。

「希望する機能を実現するアプリが見つからない」

「機能は満たしているけど、使い勝手が悪くて導入できない」

「アプリで欲しい機能が使えそうだけど、日本語でサポートをしていないから不安だ」

このように感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

アプリなどで欲しい機能を満たせない場合、要望事項の何かしらを妥協することになりがちですが、カスタムアプリで欲しい機能を手に入れるという方法も存在します。

しかしShopifyアプリの開発には専門知識が必要で、知識がない方にとってはとても難しいでしょう。この記事では、欲しい機能を手に入れるためにアプリ開発会社に依頼する際の注意点などについて解説します。

Shopifyアプリとは?

Shopifyアプリは、ECサイトに欲しい機能を実装するために拡張できるツールです。2024年時点で8,000個を超えるShopifyアプリが公開されており、その種類は集客促進、翻訳、広告配信、メールマーケティングなどさまざまです。

標準機能にない機能を使用したいときには、まずShopify app storeで該当するアプリがないかを検索してみましょう。

Shopifyアプリの開発に必要な言語と環境

既存のアプリで目的を達成できない場合、アプリを開発するという方法があります。

アプリを開発する上で必要となる言語や環境を簡単に紹介します。アプリ開発を外注したいと考えている事業者の方も押さえておくことで、開発依頼がスムーズになります。

開発言語

Shopifyのアプリはプログラミングを行って開発します。プログラミングとはコンピューターに仕事をさせる指示を書くことです。この機械に指示する際に使われる言葉が、プログラミング言語です。

プログラミング言語は多数の種類がありますが、Shopifyでは主にRuby、JavaScript、Liquid、GraphQL、HTML/CSSなどを使用してアプリが開発されます。

そのため開発者にはこれらのプログラミング言語を複合的に使用するスキルが求められます。

開発環境

アプリの開発においてはサーバーを用意する必要があります。

サーバーとは、ユーザーが使用するコンピュータ端末に対して情報やサービスを提供するコンピューターやプログラムのことを指します。データを保管する倉庫のようなものをイメージしてください。

例えばあなたがスマホでPLAYBITのサイトを閲覧する時、あなたの端末にサイトの詳細情報はありません。端末がサイトの情報が置いてあるサーバーにアクセスして情報を取得し、あなたのスマホのブラウザに表示しています。

AWS(Amazon Web Services)などのクラウドサービスを利用すれば、手軽にサーバーを準備することが可能です。

その他、プログラム間で情報のやり取りをする「API」、アプリにストア情報取得の許可を与える仕組みの「OAuth」などの知見も必要になります。

Shopifyアプリの開発を依頼する5ステップ

ここでは開発を依頼する際の手順を紹介します。あくまで発注者向けの開発ステップになります。

開発者の方は「Shopifyアプリ開発の手順│開発言語や環境も解説」の記事を参考にしてください。

ステップ1:提案依頼書の作成

RFP(Request for Proposal)は「提案依頼書」と呼ばれ、発注者が開発者に対して提案を求めるために作成される書類です。

提案依頼書には以下のような情報を記載します。

  • アプリの概要(目的・課題・背景情報など)
  • 要求事項(求める機能など)
  • 提案手順(提案の提出方法や提出期限、選定プロセスなど)
  • 契約条件(支払い条件、契約期間など)

提案依頼書の目的は、複数の開発者から提案を得て、最も適した開発者を選び出すことです。

ステップ2:要件定義

「要件定義」とはアプリを作るために行う機能や動作などを明確にする作業のことです。要件定義をしっかりと行うことで、発注者と開発者の認識のズレをなくし、必要な機能を備えたアプリを作ってもらうことが可能になります。

そのため、このステップが最も重要といっても過言ではありません。
要件定義では、アプリの目的、機能、予算、期限などのより詳細な情報が必要になります。

後から「この機能も追加してほしい」と言っても、追加できない場合や作り直さなければいけない場合もあり得ます。当然費用や時間、労力が追加されるため、要件定義の段階で抜け漏れがないようにしっかりと決めておくことが重要です。

ステップ3:設計・開発

開発者のステップになります。

まずアプリの構造やユーザーインターフェース(利用者の画面における見え方など)などを設計します。そしてShopifyアプリの開発ツールを使用して、開発を行います

発注者としては特にすることはありませんが、随時進捗の確認をしましょう。

ステップ4:テスト

作成されたアプリの動作を、以下のような観点でテストして確認します。

  • 全ての機能が正常に動作しているか
  • 異なる条件(デバイス・OS・ブラウザなど)でも正常に動作するか
  • 使いやすさは問題ないか
  • セキュリティー面で問題はないか

ステップ5:デプロイ

テストで問題がなければ、「デプロイ」と言って本番環境のサーバ上にプログラムを配置して、ユーザーが利用できるようにします。

ステップ6:メンテナンスとアップデート

実際に使ってみると新たに不具合やバグが見つかることがありますので、公開後は定期的にメンテナンスとアップデートをしましょう。

なおShopifyは、3カ月ごとの四半期初め(1月、4月、7月、10月)に新しい API バージョンをリリースします。各バージョンは最低12カ月サポートすることがShopifyよりアナウンスされていますが、できる限りリリース毎にアップデートすることをおすすめします。

Shopifyアプリの開発を依頼する場合に押さえておくべき注意点

ここまでShopifyアプリの開発に必要な言語・環境や開発依頼のフローについて解説しました。ここからは依頼するときに押さえておくべき注意点について紹介します。

スキルセットが十分か

「スキルセット」とは文字通りスキル(技術)のセット(組み合わせ)のことです。Shopifyでアプリを開発するには、アプリ開発スキルに加えてLiquidやPolarisといったShopify独自のプログラミング言語や機能を使用する必要がありますので、高度なスキルセットが要求されます。

またShopifyのアプリ開発に関してインターネット上で得られる技術情報は基本的に英語になりますので、適切に理解できる英語力も必須になります。

開発を依頼するエンジニアがShopify独自のプログラミング言語や機能に精通しているか、情報を適切に取得し開発できるか、依頼をする際にはよく確認をしてください。

サポートやメンテナンスは可能か

アプリ開発はリリースしたら終わりではありません。バグ修正、機能追加、アップデートなど、継続的なサポートとメンテナンスが必要です。

そのため開発者に長期的なサポートを提供してもらうか、または必要なトレーニングを受けて自社で管理できるようにするか検討しておくことをおすすめします。

Shopifyのアプリを開発し、自社ECサイトに必要な機能を手に入れよう!

今回はアプリ開発について解説しました。

最後にとても大切なことをお話しますが、アプリの開発コストがアプリから享受できるメリットを上回ってしまっては元も子もありません。

自社にスキルセットを持ち合わせたエンジニアがいない場合、新たに採用するのか、育成するのか、どちらにしても多大なコストが発生します。そのような場合には、アプリの開発を開発会社に外注するという方法がおすすめです。

状況に合わせてアプリ開発を依頼し、自社に必要な機能を手に入れましょう。