Shopifyのセキュリティ対策とEC運営がすべきセキュリティ強化対策を解説

Shopifyはオンラインストアを構築するためのプラットフォームで、世界中の企業が利用しています。Shopifyを活用する際、最も重視すべき点の一つがセキュリティ対策です。

オンラインサイトは多くの重要な情報を管理しているため、セキュリティに不備があった場合、多大な損害が発生する可能性があります。

99.99%の高いサーバー稼働率を誇り、堅牢なセキュリティ体制を構築しているShopifyは、ECサイト運営者にとって信頼性の高いプラットフォームです。

この記事では、Shopifyが提供するセキュリティ対策の詳細と、ECサイト運営者が自身で行うべきセキュリティ強化の方法について、わかりやすく解説していきます。

サーバーの安定性から、サイト運営に必要なセキュリティ対策まで、Shopifyを安心して利用するための知識を深めましょう。

Shopifyのサーバー稼働率は99.99%でセキュリティ対策が万全

サーバーとはWeb上でデータや情報などのコンテンツを確保するもので、ECサイトではWebを通してスマホやパソコンなどのデバイスに情報を提供しています。

サーバーにはさまざまな働きがあり、ECサイトの構築においてはサーバー上の商品情報や決済サービスなどをトラブルなく使えるように働きかけています。

Shopifyのサーバー稼働率は、99.9%と高水準です。この「サーバー稼働率」は正常に稼働している割合のことを言います。

つまりサーバー稼働率が高いと、Shopifyの全サービスでの外部サービス停止やエラーなどによる不具合がほとんど起きていないということです。

つまり、Shopifyのサーバーは常にトラブルをほとんど起こすことなく運営できており、セキュリティ対策が万全と言えます。

Shopifyのサーバー稼働状況については、「Shopify Status」で確認可能です。

Shopifyで導入されている6つのセキュリティ対策

Shopifyは、顧客情報や決済に関する情報など重要な情報を保護するために、幅広いセキュリティ対策を行なっています。

Shopifyで導入されているセキュリティ対策は、以下の6つです。

  • 2段階認証
  • アクセス制限
  • 常時SSL標準搭載
  • ホワイトハッカーによる24時間の監視体制
  • 国際的な規格である「PCI DSS」に準拠
  • ISMSの国際規格「ISO27001」を取得

これらのセキュリティ対策が導入されていることで、サーバーも安定して稼働できます。具体的な対策の内容について順番にご紹介します。

2段階認証

2段階認証とは、ログイン時にログインIDとパスワードを使用するだけでなく、電話番号やメールへのSMSなどで認証を行うことです。

万が一第三者がパスワードを入手した場合でも、ログインが難しくなるため不正ログインによる被害を軽減できます。

ECサイトでは、たくさんの顧客情報を取り扱います。万が一サイトがハッキングされた場合、情報漏洩の危険性がありますが、2段階認証を設定しておくことでセキュリティ面の強化が可能です。

アクセス制限

複数のスタッフでストアの運営をする場合には、スタッフアカウント管理画面から特定のスタッフアカウントにアクセス制限をかけることも可能です。

制限を設定することで、作業に関わる最小限のスタッフのみがアクセスできる状況になり、データの削除や作業途中の情報公開などのトラブルを未然に防ぐことができます。

外部からアクセスがあった場合でも、勝手にデータを書き換えられるなどのトラブルが発生する心配がないため、不正アクセスのトラブルには万全の対策が可能です。

常時SSL標準搭載

Shopifyでは、送受信するデータを暗号化する「SSL」が常時行われています。

「SSL」とは「Secure Sockets Layer」の略で、改ざんなどを徹底的に回避するなど、通信の内容を保護するために重要な役割を果たしています。

常時SSLを利用することで、Shopifyでは以下のようなメリットがあります。

  • クレジットカード情報など個人情報の保護
  • SEOの向上
  • 信頼性の向上

クレジットカード情報など個人情報の保護

お客様のブラウザとShopifyサーバー間の通信が暗号化されることで、クレジットカードの情報など個人情報が第三者に流出してしまうことを防ぎます。

SEOの向上

Googleは、SSLを利用しているサイトを上位表示する傾向にあります。そのため、常時SSLを利用することでSEOの向上が期待できます。

信頼性の向上

常時SSLを使用することで、お客様がストアを訪問した際に「安全な接続」と表示されます。このような表示ができることで、お客様のストアに対する信頼性が向上します。

Shopifyではサイト全体に反映して、情報の送受信を暗号化通信することを「常時SSL」と言います。

また、SSLはサイト全体ではなく部分的に反映させることも可能で、IDやログイン情報を入力する「ログインページ」や個人情報を送信する「お問い合わせページ」などで限定的に暗号化させることも可能です。

ですが、セキュリティ面をより強化するのであれば、常時SSLに設定することをおすすめします。常時SSLに設定することで、情報の改ざんだけでなく中間者攻撃やデータの傍受を防ぐことが可能です。

ホワイトハッカーによる24時間の監視体制

Shopifyは、サーバーのセキュリティを監視するために、24時間体制でホワイトハッカーが監視しています。

ホワイトハッカーとは、コンピューターやプログラムの知識と技術を善良な目的のために使用する「健全なハッカー」のことです。ホワイトハッカーは企業や政府に雇われており、サーバー攻撃やサイトのバグに対応する役割があります。

Shopifyを利用するときにバグなどが発生した場合は、ホワイトハッカーが24時間体制で対応するため、トラブルが発生してもすぐに対処できる状態にあります。

国際的な規格である「PCI DSS」に準拠

PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)は、クレジットカードに関する情報を処理する企業が実施する必要のあるセキュリティ対策を定めた国際的な規格です。

この規格に準拠することでクレジットカード会社からの信頼性が向上し、顧客情報の漏洩リスクを低減できます。

ShopifyはPCI DSSのレベル1を取得しており、以下の6つの条件を満たしています。

  • 安全なネットワークの構築と維持
  • 脆弱性管理プログラムの維持
  • 定期的なネットワークの監視やテスト
  • カード保持者のデータ保護
  • 強固なアクセス制御対策
  • 情報セキュリティポリシーの維持

これらの条件を満たし、お客様のクレジットカード情報が保護されているので安心です。

ISMSの国際規格「ISO27001」を取得

Shopifyは「PDI SSL」のほかに、「ISO27001」と呼ばれるISMS認証も取得しています。

これは、企業や組織における情報セキュリティマネジメントシステムの世界的な基準で、情報セキュリティ管理体制が国際規格である「ISO27001」に適合していることを、第三者機関からの審査を受けて認定される制度です。

会社として情報に対する以下の点を、審査員がチェックしています。

  • 機密性:限られた人しか情報にアクセスできないこと
  • 完全性:正しい情報が正しく保存されること
  • 可用性:保存された情報が正しく取り出せること

この規定に認定されることで、客観的にShopifyのセキュリティが万全であることを表します。

運営がするべきセキュリティ対策

ストアを運営する際には、たくさんの情報を扱うことになります。不正アクセスによる情報漏洩などを防ぐためには、運営側でも万全な対策をしておく必要があります。

導入しておくべき対策を具体的にご紹介します。

アカウントセキュリティのための対策

アカウントへの不正アクセスを防ぐための対策として、アカウントへの固有パスワードの生成や、ログイン資格情報を共有しないという方法などがあります。

パスワードは多くの人が複数のアカウントで同じものを設定しています。固有パスワードがなければ、ユーザー名とメールアドレスの組み合わせが漏洩してしまった場合、不正アクセスの被害に遭う可能性があります。

このようなリスクに備えてパスワード管理ソフトウェアの利用が効果的です。また、ログイン資格の情報をスタッフなど他の人に共有することはできるだけ避けましょう。

このようなアカウントセキュリティのための対策について、Shopifyの公式ページ「アカウントセキュリティのためのベストプラクティス」で解説されています。詳細については、公式ページを確認しましょう。

アプリの安全性を確認する

Shopifyでは、アプリの安全性を保つために、承認プロセスや審査を厳格に行っています。しかし、ユーザーである運営側もいくつかの点に注意しておく必要があります。

まず、アプリをインストールする前にアクティビティログを確認し、不審な動きがないかを確認しましょう。

また、サポート体制を把握することも大切です。問題が発生したときに迅速かつ適切なサポートを受けられるかどうかは、アプリの信頼性を判断する上での重要な要素です。

最後に、プライバシーポリシーを確認し、個人情報の取り扱いについて理解しておくことが必須です。これらの点に注意して、アプリの安全性をあらかじめ確認しておきましょう。

定期的なバックアップ

オンラインショップを運営する上で、定期的なバックアップは欠かせない対策の一つです。ショップのデータ、重要な情報、設定などを失うリスクを最小限に抑えるためには、必須の対策とも言えます。

Shopifyはバックアップ機能を提供していますが、万が一のために独自のバックアップ手段も検討することが推奨されます。

独自のバックアップを取ることには、いくつかのメリットがあります。

まず、Shopifyのシステムに問題が発生した場合でも、自分で管理しているバックアップから迅速に復旧できる可能性が高まります。

そして、バックアップの頻度や範囲を自分のニーズに合わせてカスタマイズできるため、ストアにとって最適な保護が可能です。

バックアップは、データの安全性を確保するために、定期的かつ計画的に行いましょう。どのデータをどの頻度でバックアップするかを事前に決めておくと効率的です。

また、バックアップデータの保管場所についても、安全な環境を選択することで確実に対策しましょう。

Shopifyでセキュリティを強化するおすすめアプリ

Shopifyのセキュリティは万全であるとご紹介しましたが、セキュリティをさらに強化したい場合は、外部ツールであるアプリを活用しましょう。

セキュリティを強化する際におすすめのアプリをご紹介します。

Beacon 不正注文防御システム

画像出典:Shopify

Beacon 不正注文防御システム」は、不正注文を自動解析・検知してくれるアプリです。ストアサイトを詐欺や悪意のある注文から守ってくれます。

具体的には、詐欺注文の可能性があるアカウントや、不審な高額注文などの疑わしいデータを監視・分析し、注文の自動キャンセルも行なってくれます。

トラブルのリスクのある注文を未然に防ぐことができるため、ストアサイトの安全面を強化する上で心強い機能を備えています。

NA Age Verification

画像出典:Shopify

NA Age Verification」は、年齢チェックや年齢確認、年齢ゲートのポップアップ表示など、「年齢」に関するセキュリティに特化したアプリです。

アプリをダウンロードした後は、使用したい機能を有効にするだけで利用できます。HTML・CSSなどのコーディングの知識も必要ありません。

また、ポップアップの詳細についてもコーディングの知識なしでカスタマイズできるようになっています。画像や色、メッセージの内容などをカスタマイズできるので、ストアのスタイルに馴染むポップアップの作成が可能です。

無料プランと有料プランがあり、無料プランで使用感を試すことができるのもおすすめのポイントです。

NoFraud Fraud Protection

画像出典:Shopify

NoFraud Fraud Protection」は、不正チャージを防ぐことができるアプリです。クレジットカードでの決済が行われた際に、不正利用されていないかをアプリ上で確認することができます。

もし、不正利用されていることが発覚した場合は、「NoFraud Fraud Protection」からお客様へ適正な処置を施すようになっています。

「NoFraud Fraud Protection」はチャージバックでの払い戻しを提供しているので、不正取引の防止にかけるコストの削減が可能です。不正取引を防止するために予算を割いている場合は、この「NoFraud Fraud Protection」を導入することでコストカットすることをおすすめします。

さらにこのアプリは、決済の手間を省くこともできます。お客様は、なるべくスムーズな決済を希望しているので、決済に手間がかかってしまうと、レビューや評価が下がってしまう原因になりかねません。

このアプリをインストールすることで、不正取引の防止だけでなく、お客様へ安心でスムーズな決済を提供することができます。                   

他サービスとShopifyのセキュリティ面での違い

オンラインストアのプラットフォームを選択する際、セキュリティは重要な考慮事項の一つです。Shopifyはそのセキュリティ面で、他の多くのプラットフォームとは異なる点があります。

はじめにご紹介した、Shopifyで導入されているセキュリティ対策ですが、他のサービスでは標準搭載されていないものもあります。

例えば、ShopifyはSSL証明書を全てのストアに標準で提供しており、これによって顧客のブラウザとShopifyサーバー間のすべてのデータが暗号化されます。Shopifyはデフォルトで対策されていますが、他のプラットフォームではSSL証明書の取得や設定がユーザーの責任となる場合があります。

また、Shopifyのサーバーの稼働率は99.9%と公開されていますが、プラットフォームによっては公開されていないところもあります。公開されているからこそ、安心して Shopifyを利用することができます。

このように、Shopifyは世界水準の最先端レベルでセキュリティ対策が実施されているということがわかります。ECサイトを制作する際は、セキュリティに関する対策がどれくらいされているかという点も判断基準にして、利用するプラットフォームを選択すると良いでしょう。

セキュリティ対策を万全にして安心できるストアを運営しよう

今回はShopifyのセキュリティ対策についてご紹介しました。

世界基準の安全性があり、不正に対する対策も数多く実施されているShopifyを利用することで、運営側もお客様も安心して利用できるストアを構築できます。

Shopifyでは、セキュリティ対策に関するアプリの提供も豊富にあり、ストアにあったアプリの導入をすることで、さらにレベルの高いセキュリティ対策を実施できます。

不正利用や情報漏洩などのトラブルに巻き込まれないためにも、セキュリティ対策は万全に行うようにしましょう。