Shopifyで受注生産にて販売する方法│注意点やおすすめアプリを解説

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ShopifyでECサイトを運営している事業者の中には、扱っている商材によっては「受注生産を導入したい」と考えている方もいるのではないでしょうか?

今回の記事では、受注生産のメリットや注意点、おすすめのアプリをご紹介します。受注生産は魅力的な販売方法ですが、注意点を把握せずに導入してしまうと、思わぬトラブルに発展することもあります。

ぜひ最後まで記事をご覧いただき、未然にトラブルを防いてください。

受注生産とは?

そもそも「受注生産」とはどのような特徴があるのでしょうか?

混同されやすい「予約販売」との違いや、メリット・デメリットまで解説します。

単なる予約販売との違い

受注生産と予約販売は混同されやすいですが、下記のような違いがあります。

  • 受注生産=注文された場合のみ生産する
  • 予約販売=すでに商品は生産中だが、事前予約した顧客に予約販売分の在庫を確保する

「受注生産」は、注文された場合のみ商品を生産するため、高額商品やニッチな商品、カスタマイズ性が高い商品を販売する際に有効です。たとえば、注文住宅や工場設備機器、オーダーメイド商品などは受注生産が適しています。

一方で「予約販売」は、すでに商品を生産(または生産を予定)しているが「事前予約を受けた在庫を確保する」という販売方法です。すぐに売り切れてしまう限定商品や、事前におおよその販売個数を把握したい場合などに用いられます。たとえば、クリスマスケーキやおせち、人気ブランドの限定品などが予約販売に適しています。

受注生産のメリット

受注生産をする場合、顧客から注文があって初めて生産開始するため「在庫を持つ必要がない」というメリットがあります。在庫保管に関するコスト削減や、不良在庫のリスクを軽減できます。

また、顧客の要望を十分に聞いたうえで生産できるため、カスタマイズが容易です。「世界に一つだけのアイテムが欲しい」という顧客ニーズを満たすことができ、顧客満足度向上につながります。

受注生産のデメリット

受注生産には「納品までの期間が長い」というデメリットがあります。「とにかく早く商品が欲しい」という顧客には購入を見送られやすいですし、生産に時間がかかる商品だと、生産中のトラブルが発生するリスクも上昇します。

また「完成品を事前に見せられない」というデメリットもあるでしょう。購入前にイメージできる材料が不十分だと、納品したあとに「イメージと違った」などと言われ、トラブルにつながる可能性があります。

Shopifyで受注生産する方法

Shopifyで受注生産を導入する方法は下記の2つです。

Shopifyアプリを利用する

Shopifyに受注生産を導入する際「アプリを利用する」という方法があります。アプリであれば専門知識は不要で、初心者でも対応しやすいためでおすすめです。

テーマやソースコードで対応する

Shopifyで受注生産を導入するもう1つの方法として、予約購入機能がもともと備わっているデザインテーマを導入したり、ソースコードを編集して予約購入機能を追加したりする方法があります。

予約購入機能がもともと搭載されているデザインテーマを導入する場合、月額料金などはかかりませんが、思ったようなカスタマイズができないことがあります。

また、ソースコードを編集して予約購入機能を実装する方法では、高度な専門知識が必要なため、素人には実装が難しいというデメリットがあります。Shopifyでアップデートがあるたびにメンテナンスするコストや、初期費用などもかかるため、アプリ利用よりもコストがかさみやすいです。

特別な理由がなければ、アプリで受注生産に対応するのがオススメです。

受注生産を導入できる!おすすめのShopifyアプリ

ここでは5つのオススメアプリを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

RuffRuff 予約販売

画像出典:Shopifyアプリストア

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RuffRuff予約販売は、受注生産にも予約販売にも対応可能なアプリ。Shopifyアプリの中でも最高品質の証となる「Built for Shopify」を獲得しており、アプリの品質はShopify公式のお墨付きです。

期間限定、発売前予告、会員限定販売など、さまざまな販売方法とターゲティングが設定できます。自社の販売体制に合わせた設定ができるため、アプリの導入で売上拡大や作業コストの削減にもつながります。翻訳機能もついており、英語や中国語、フランス語など様々な言語に対応しているため、海外向けの販売サイトにも向いています。

機能が充実しているだけでなく、デザインのカスタマイズ性が高いことも特徴のひとつです。自社サイトのブランディングに合わせてボタンの形や色を細かく設定することができます。

また、日本企業が開発しているため日本語サポートが完備されており、チャットやメールで簡単に問い合わせが可能です。アプリの導入や運用についてわからないことも、日本の営業時間に合わせたサポートを受けることができます。

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Pre-Order Now WOD

画像出典:Shopifyアプリストア

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Pre-Order Now WODは、予約販売を管理するアプリとして定番ですが、受注生産という販売方法にも対応可能です。

Shopifyでは通常、在庫が無い商品のページに「在庫切れ」と表示されますが、Pre-Order Now WODを使うと「予約購入」という形で表示でき、在庫がない商品を事前に販売できます。

またPre-Order Now WODは、商品購入時に一部の支払いを受け付け、残りの支払いは商品発送時に請求するといった対応も可能です。商品お届けまで時間がかかる受注生産では、全額前払いを敬遠する顧客も多いため、受注生産に適したアプリといえるでしょう。

日本語対応はしていませんが、利用者が多いためネット上に情報が多いです。わからないことは調べると解決することが多いでしょう。

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予約販売アプリ

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予約販売アプリは日本企業が開発した日本製のアプリなので、操作はもちろんサポートなども日本語対応してくれます。料金プランは月額19.99ドル/月のプラン1つだけ。機能もシンプルで、ワンタップで簡単登録でき、面倒な設定は一切ありません。

「予約販売アプリ」という名前ですが、受注生産も問題なく対応できます。

「機能は必要最低限でいいが、日本語で利用したい」という方におすすめです。無料プランはありませんが、7日間の無料体験期間があるので、一度試してみてもよいでしょう。

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2024年2月時点

Globo Product Options, Variant

画像出典:Shopifyアプリストア

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Globo Product Options, Variantは、該当商品にさまざまなオプションを追加できるため、オーダーメイドなどのカスタマイズ性が高い商品を販売する受注生産に適したアプリです。

「オプションAはプラス料金」などの複雑な金額設定もできるため、幅広い受注生産に対応できます。

無料プランがあるので、まずはインストールして使ってみるのもよいでしょう。

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PreProduct next‑gen pre‑order

画像出典:Shopifyアプリストア

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PreProduct next‑gen pre‑orderは前払いや部分支払い、後払い機能を備えた予約販売アプリです。

受注生産では納期に時間がかかるため、前払い決済を敬遠する顧客も多いです。PreProduct next‑gen pre‑orderを利用することで後払い決済に対応でき、受注率を向上させられるでしょう。

日本語には対応していませんが、機能が気になる方は無料体験期間で操作性などを試してみてください。

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受注生産で販売する際の注意事項

受注生産で商品を販売する際、おもに5つの注意事項があります。

  1. お届け時期、お届け先の変更の方法などを明記する
  2. カスタマーサポートの体制を整える
  3. 明確な商品説明を行う
  4. 在庫管理と生産の調整
  5. 支払いの回収タイミング

以下、詳しく解説します。

お届け時期、お届け先の変更の方法などを明記する

受注生産は商品お届けまでに時間がかかり、また生産中のトラブルが発生するリスクもあります。お届け時期が長くなる際の保障などを事前に決めておかないと、トラブルになる可能性が高いです。

また、納品時期までに「顧客の配送先住所が変更になる可能性がある」という点にも注意が必要です。納品前には配送先住所を確認するなど、配送ミスがないように注意しましょう。

カスタマーサポートの体制を整える

受注生産の場合、お届けに時間がかかる分、顧客からの問い合わせが増える傾向にあります。問い合わせに対し適切な対応ができないと、顧客が不安を感じ、注文をキャンセルされるケースも考えられます。

受注生産を導入する場合、顧客の不安をできるだけ解消させられるように、カスタマーサポートの体制は整えておきましょう。

明確な商品説明を行う

受注生産では完成品を事前に見せることができません。事前の打ち合わせでしっかりと互いのイメージをすり合わせていないと「届いた完成品がイメージと違う」などと言われ、トラブルに発展します。

過去の試作品の写真をできるだけ見せたり、あらゆる可能性を考慮した商品説明を行ったりするなどし、事前のイメージと届いた完成品とのギャップをできるだけ埋めておきましょう。

在庫管理と生産の調整

受注生産は在庫リスクを低減できるメリットがありますが、製品の需要に合わせて生産能力を調整する必要があります。

たとえば、オーダーメイド家具などを扱っている店舗は、新生活が始まった4月~5月に注文が多くなるでしょう。仕入先工場の生産能力をしっかりと調整しておかないと、生産が追いつかずに納期が先延ばしになり、必要以上に顧客を待たせることになります。

前年度の売り上げなどから注文個数の予測を立て、事前に工場へ予測販売個数を伝えるなど、生産能力を調整しておきましょう。

支払いの回収タイミング

受注生産の場合、納品するまでに時間がかかるため「先に商品代金を全額支払うのは不安」と感じる顧客が多いです。

事前に一部金額だけ支払ってもらい、納品時に残りの金額を支払ってもらうという方法や、納品時に全額支払いなど、さまざまな支払い方法に対応しておきましょう。

アプリを活用してShopifyで受注生産を導入しよう!

今回の記事ではShopifyで受注生産を導入する方法や、メリット・デメリットを解説しました。

受注生産はメリットもありますが、注意すべき点も多いです。しっかりと対策を講じたうえで、導入しましょう。

今回紹介したおすすめアプリを使えば、かんたんに受注生産を始められるので、まずはお試しでアプリをインストールしてみてください。