DM（ダイレクトメール）発送代行業者10選！依頼できる業務や料金相場は？

ハガキや封筒でのDM（ダイレクトメール）マーケティングは、デジタルマーケティングが隆盛している現代においても、有効なマーケティング手法です。しかし、DM発送はデザインや印刷、手作業での封入、配送業者への持ち込みといった作業があり、社内工数が増えている会社も多いのではないでしょうか。

本記事ではDM発送作業が大変だと感じている方や、これからDMマーケティングを始めたい方に向けて、DM発送代行について詳しく解説します。DM発送代行業者に依頼可能な業務内容や相場料金、おすすめのDM発送代行業者についてもたっぷり10社紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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DM発送代行とは

DM発送代行とは、事業者に代わりDM（ダイレクトメール）の発送作業を代行するサービスのことです。具体的には、DMのデザインや印刷作業、保管業務、封入および梱包作業、発送業者への引き渡し作業などを依頼できます。

ハガキや封書を扱うDMは時代遅れのマーケティング施策だと思われがちですが、メールなどを活用するデジタルDMと比較すると開封率が高く、リピーター獲得や休眠顧客の発掘に効果が大きいとされています。ハガキなどのDMとデジタルDMの両方を活用し、高いマーケティング効果を上げている会社も多いです。

DM発送代行業者に依頼できる業務内容は？

DM発送代行業者に依頼できる業務内容は、主に以下4つに分けられます。

ひとつずつ解説します。

デザイン・印刷

多くのDM発送代行業者は、DMのデザインデータを引き渡せばDMの印刷から外注することが可能です。印刷だけ別会社に依頼するよりも低コストになるケースが多いため、DM発送代行業者選定の際は印刷が可能かを確認するとよいでしょう。DMの印刷だけでなく、宛名シールの印刷にも多くの事業者が対応しています。

また、一部のDM発送代行業者では、専属のデザイナーがDMの企画・デザインから請け負っています。持ち込んだデザインのチェックを受けることや、テンプレートを利用して簡単にデザインを作成できるサービスを展開している事業者もありますので、自社のデザインリソースに応じて利用を検討するのがおすすめです。

資材やDMの保管

作成したDMや封筒などの梱包資材の保管・管理もDM発送代行業者に依頼できます。紙で作成するDMは意外と保管場所を取るため、保管スペースや作業スペースを削減できることは大きなメリットです。

事業者によっては、DMを保管したうえで発送のタイミングを指示すれば、DMの定期発送にも対応しています。

封入・梱包

DM発送関連作業において最も工数がかかるのが、封入・梱包作業です。DM発送代行業者に封入・梱包作業を依頼すれば、大幅に社内の作業工数を削減することができます。

封入するDMの枚数や順番を指定する、紙だけでなくノベルティグッズなどの封入を依頼する、DM発送後の抽選賞品の発送まで依頼できるなど、専門業者ならではのきめ細かい対応が可能です。

発送

仕上がったDMは、DM発送代行業者が直接配送業者に引き渡します。DM発送代行業者によっては、専門業者のスケールメリットを活かして配送料の割引を受けている場合もあります。DMの量や大きさ、配達先によって最適な配送業者を選定できるのはDM発送代行業者の強みです。事業者によっては、自社でポスティングやメール便配送をおこなっていることもあります。

DM発送代行を利用するメリット

DM発送代行を利用すると、以下3つのメリットがあります。

ひとつずつ解説します。

作業工数の削減

前述したように、DM発送作業には多くの工数がかかります。特に封入・梱包作業は一般の企業がすぐに機械化・自動化することは難しく、人力で作業をおこなうことになります。

普段の業務の合間を縫って作業を進めることが大きな負担になることも少なくありません。社内リソースを大きく削ってしまう場合は、積極的にDM発送代行業者の利用を検討しましょう。

保管・作業スペースの削減

DMを保管するスペースや作業スペースを削減できることも大きなメリットです。作成するDMの数にもよりますが、資材や作業に使う道具類を含めるとかなりの物量になります。長期保管する場合は保管環境にも気を配らなければならないため、保管の面でも外部委託はよい選択になるでしょう。

また、作業のためのスペースを確保する必要がない点もDM発送代行業者のメリットです。

スピーディーかつ正確なDM発送

DM発送に限らず、外部委託するメリットは専門業者に依頼することによって、作業スピードや正確さが向上する点にあります。宛名貼りや送付先ごとの内容の変更など、細かな作業を求められるDM発送ですが、万が一間違った情報を顧客に届けてしまうと信頼を失い顧客離れに繋がる恐れもあります。

専門的なノウハウを持つDM発送代行業者に依頼することによって、速さと正確さを両立できるようになります。

DM発送代行を利用する際の注意点

次に、DM発送代行を利用する際に注意しておきたいことを紹介します。

ひとつずつ解説します。

委託コストの発生

当然ながら、外部委託する際には委託コストが発生します。現状DM発送を社内でおこなっている場合は、社内でどのくらいの工数が発生しているかを把握のうえ、最もコストパフォーマンスがよい事業者を選ぶとよいでしょう。

DM発送代行の相場料金は、DMの種類や枚数によって大きく異なります。送付するDMの種類・枚数をあらかじめ明確にしたうえで、複数の事業者から相見積もりを取るとよいでしょう。のちほどさまざまなパターンに分けてDM発送代行の相場料金を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

個人情報管理上のリスク

DM発送作業を外部委託する際に避けられないのが、個人情報管理上のリスクです。今まで自社内だけで管理していた顧客情報をDM発送代行業者に引き渡すことになるため、個人情報管理のリスクが上がってしまうことはあらかじめ念頭に置いておきましょう。

DM発送代行業者選定の際は金額だけで判断するのではなく、その事業者の過去実績や個人情報管理ポリシーをしっかりと確認することが大切です。

再内製化が困難になる

DM発送作業に限らず、一度何かの作業を外部委託すると、その作業に関わる社内スキルや知識は徐々に消滅していきます。よって、外部委託を辞めて再度内製化しようとした際には、担当者の研修や新たな人員確保から始めなければなりません。

一度外部外部委託した作業は、外部委託し続けることが最もコストパフォーマンスが良くなることが多いです。外部委託のためのランニングコストが負担できるかなど、総合的に判断のうえ代行を依頼するかを決定しましょう。

DM発送代行の料金相場

ここでは、DM発送代行の料金相場について解説します。以下のように、DMの種類やよくある委託方法で解説しますのでぜひDM発送代行業者選定の際の参考にしてください。

ひとつずつ解説します。

DMの種類別料金相場

まず、DMの種類別に料金相場を紹介します。枚数や委託する業務範囲によって大きく左右されますが、一般的には1枚当たり以下の料金で外部委託が可能です。

圧着ハガキとは3つ折りまたは4つ折りで折りたたんで紙面を接着させたハガキです。配送料金が安く、かつ記載可能な面積が増えるため、DMではよく利用されています。

両面カラー印刷から発送まで依頼する場合

DM発送代行を依頼する際に、最も多い発注パターンが両面カラー印刷から封入・発送までを依頼するパターンです。その場合の料金相場は以下のとおりです。

一般的には依頼する枚数が増えるほど1枚当たりの料金は安くなります。

デザインも依頼する場合

前述したように、一部のDM発送代行業者はDMの企画・デザイン業務もおこなっています。カラーかモノクロか、企画から依頼するか仕上げ段階から依頼するか、何度修正依頼をかけるかなどによって金額は大きく異なりますが、相場料金は以下のとおりです。

おすすめのDM発送代行業者10社

最後に、おすすめのDM発送代行業者を10社ご紹介します。それぞれ強みや実績が異なりますので、詳細を確認の上、自社に合ったDM発送代行業者を見つけてください。

ラクスルダイレクトメール

ラクスルダイレクトメールの最大の特徴は、デザインスキルがなくても豊富なデザインテンプレートを使って自社オリジナルのDMを作成できる点です。webサイト上でテンプレートを活用したデザインの作り方について丁寧に解説していますので、デザインが初めての方でも安心して利用できます。

サイズやテイストなど、種類豊富なテンプレートが用意されていますが、テンプレートにはない仕様のDM作成やすでに印刷されているDMの封入・発送にも柔軟に対応しています。高級和紙を使ったプランもあり、挨拶状などの改まったハガキや紙面の作成にも活用できます。

リスト王国の郵送・FAX代行サービス

法人向けの営業先リスト獲得に強みを持つリスト王国では、DM発送代行サービスも展開しています。DMの送付先リストからDM発送までをワンストップで対応できるため、顧客リストが自社にない場合やDM発送で新規顧客開拓に繋げたい場合におすすめです。

DMは業界最安値の1通4.5円から発送可能で、FAXDMの送付代行もおこなっています。営業先を探すのに時間がかかっている方や、FAXDMも含めた営業にかかる工数を削減したい方、リスト業者とDM発送代行業者を別々に対応するのが面倒だと感じる方におすすめです。

MOTENASU

株式会社FIDが提供するMOTENASUは、メールやLINEなどのデジタルDMと組み合わせたDMマーケティングを強みとしています。年齢や性別などの顧客の属性に合わせてDMの内容を変えたり、紙のDMを送付したのちにLINEでもDMを配信したりと、デジタルと紙面を掛け合わせたマーケティング手法で高い成果を上げています。

DMでのマーケティングは休眠顧客の発掘に効果を発揮するとされていますが、MOTENASUでは休眠顧客用のDM作成にも力を入れています。デジタルマーケティングも一括で依頼したい場合には、有力な選択肢となるでしょう。

ゆうメール

日本郵便が提供するDM発送代行サービスである、ゆうメール。住所変更などで顧客にDMが届かないことはDM発送における課題のひとつですが、ゆうメールは培った全国配送のネットワークを活かし、転居にも対応した精度の高いDM配送が可能です。

ゆうメールの強みは大口配送にあり、最低発送通数も50,000部からとなっています。大量かつ正確にDM配送をおこないたい方におすすめです。AIを活用したレスポンスの分析や、分析結果に基づく送付先リストやクリエイティブの改善サポートもおこなっています。

株式会社ポストウェイ

1都3県への格安メール便配達に強みを持つ株式会社ポストウェイ。年間の累計取り扱い冊数は9,000万冊以上です。約1万人の配達スタッフが在籍しており、エリア最安値でのDM配送をおこなっています。

情報誌やカタログの配布にも対応しており、DMの企画・デザインや封入作業、宛名印刷や貼り付け作業の委託も可能です。培ったノウハウを活かしてメール便配達のコンサルティングにも取り組んでおり、メール便実績が豊富な委託先を探している方にぴったりです。

セルマーケ

ディーエムソリューションズ株式会社が運営するDM発送代行サービスのセルマーケ。累計の取引会社数は約14,400社、年間取り扱いDM数は約2.05億通、リピート率は92％以上と豊富な実績が魅力です。セルマーケは徹底したコストカットによって、業界最安値レベルでのサービス提供を実現しています。

専任のスタッフが印刷データのチェック・修正を無料でおこなうサービス（DM発送ウルトラパック）を展開しており、デザインに不安がある場合でも安心です。

アドレス通商株式会社

アドレス通商株式会社は日本最大級のDM数を取り扱っており、DMの企画立案から発送までを一括で依頼できる強力な体制が魅力です。個人情報保護にも国内でいち早く取り組んでおり、プライバシーマーク認定事業者となっています。

配送先別の内容の記載分けやバーコード印字によるコスト削減など、DM発送専門業者ならではのきめ細かなサービスが特徴です。アドレス通商株式会社ではコールセンター対応をおこなっており、キャンペーンDM発送後の顧客対応やクレーム処理、抽選賞品の発送なども外注することが可能です。

JPビズメール

日本郵政グループに所属するJPビズメールは、情報セキュリティマネジメントシステム ISMSの認証取得をしています。万全のセキュリティ対策がなされており、官公庁や金融機関、大学などの教育機関からも受託する信頼性の高さが魅力です。

DMだけでなく、株主向けの発送物（株主総会の通知や優待品の発送など）や金融機関からの通知書・請求書等の発送にも対応しています。冊子やカタログの発送も可能で、大学などの教育機関からの同窓会誌発送の実績があります。

株式会社アト

高いポスティング力に強みをもつ株式会社アト。蓄積されたデータを駆使して、顧客の目的に合わせたポスティングエリア選定もおこなっています。デザイン力にも定評があり、DTPデザイン・クリエイティブデザイン・webデザインに対応可能です。

配布スタッフの管理にも力を入れており、高クオリティでのDM配布が可能な社内体制を構築しています。ポスティング中心にデザインからDM発送代行を依頼したい方にぴったりです。

アイミツ

DM発送代行業者の紹介に特化しているサービスがアイミツです。アイミツは、ユーザーの希望に合わせて厳選した優良企業を紹介する発注プラットフォームです。無料で一括見積もりを作成できるため、どのDM発送代行業者に発注すればよいか分からない方や、1社ずつ見積もりを取るのが面倒だと感じる方におすすめです。

アイミツのようにDM発送代行業者の紹介やマッチング、見積もりサービスをおこなっている会社も多く存在します。自社だけで適切なDM発送代行業者を見つけるのが難しいと感じる場合や、業者選定に時間をかけられない場合は、こうしたマッチングサービスを活用するとよいでしょう。

DM発送代行業者を活用して基幹業務に集中しよう！

本記事では、DM発送代行を依頼するメリットおよび注意点、DM発送代行業者に依頼できる業務、相場料金、おすすめのDM発送代行業者10社を紹介しました。

自社だけでDM発送業務をおこなうと人手や管理スペースが必要になり、メイン業務を圧迫してしまうことも多いです。そんなときは優れた外部委託先に業務依頼し、自社の基幹業務に集中できる環境を構築しましょう。

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