デジタル会員証を徹底解説!おすすめアプリ10選やLINEの活用方法も

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紙の会員証を利用している事業者や新しく店舗を立ち上げる事業者にとって、導入を検討したいサービスがデジタル会員証です。デジタル会員証用のアプリを活用することによって、ただ単に紙の会員証の内容をデジタル化するだけではなく、集客・売り上げUPのためのキャンペーンを行ったり、予約や会員情報などの管理を行ったりと、店舗運営全般に関わる施策を実施することが可能です。

そこで本記事では、デジタル会員証について基本的な機能や導入方法、おすすめのデジタル会員証アプリを紹介しています。LINEを利用したデジタル会員証の導入についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。 

目次

デジタル会員証とは

デジタル会員証とは、従来紙やプラスチックで発行していた会員証をスマートフォンなどのデジタルデバイス内で表示できるようにした会員証のことです。デジタル会員証は専門のアプリを使うことで発行が可能で、レジとの連携や集客施策の実施など、店舗運営に必要な機能を備えていることが多いです。

デジタル会員証の主な機能

アプリで導入されることが多いデジタル会員証ですが、その主な機能は以下のとおりです。

  1. 会員証表示
  2. ポイント付与・管理
  3. 電子スタンプの付与・管理
  4. 予約管理
  5. プッシュ通知を使ったメッセージ配信
  6. 分析および外部システムとの連携

ひとつずつ解説します。

会員証表示

会員証表示はデジタル会員証の最も基本となる機能です。多くのデジタル会員証では顧客ごとにバーコードを付与しており、来店時にバーコードをスキャンすることで予約機能や顧客管理機能、ポイント発行機能との連携が可能です。アプリによっては、顔写真付きのデジタル会員証を発行することも可能です。

ポイント付与・管理

飲食店などの店舗向けデジタル会員証アプリの多くでは、ポイント発行機能を搭載しています。ポイントの付与方法は会計時、来店時、友達紹介時とさまざまです。ポイント利用のルールもアプリによって異なるため、デジタル会員証にポイント発行機能を持たせたい場合には、希望するポイント運用ができるかを事前に確認しておきましょう。

電子スタンプの付与・管理

従来の紙のスタンプカードの機能をデジタル会員証に持たせることも可能です。電子スタンプをアプリ上で付与できるようにすれば、リピーター獲得にも繋がります。

予約管理

一部のデジタル会員証アプリでは、アプリ内で予約の受け付けや管理を行うことができます。スクールやフィットネスジムを運営している場合は、レッスンの予約や振り替えが可能なデジタル会員証アプリを選べば、大幅な業務効率化に繋がるでしょう。

プッシュ通知を使ったメッセージ配信

デジタル会員証アプリ内でキャンペーン・セール情報やクーポン配信などを行えば、リピーター獲得や再来店促進に繋がります。アプリによっては男性・女性などセグメント別のメッセージ配信も可能です。メッセージ配信によるマーケティング施策は紙の会員証と最も差別化できるポイントなので、ぜひ活用してみましょう。

分析および外部システムとの連携

デジタル会員証アプリのなかには、分析機能を備えていたり外部システムとの連携を行えたりするものがあります。顧客の動向を適切に分析できれば、現状のキャンペーン施策の改善や新しく発行するクーポンの内容を検討できます。

また、外部システムとの連携においては、POSレジと連携して決済までデジタル会員証アプリで行えるようにしたり、ECサイトと連携して物販機能を持たせたりと、多種多様な機能を活用して店舗運営を効率化することが可能です。

デジタル会員証を導入するメリット

次に、デジタル会員証を導入する以下のメリットについて解説します。顧客側のメリットについても本章の最後で紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

  1. 顧客管理が簡単になる
  2. 会員情報を活用した施策を実施できる
  3. 紙のカードを増やしたくない顧客にもおすすめできる
  4. 顧客にメッセージを届けやすくなる
  5. コスト削減

顧客管理が簡単になる

デジタル会員証を導入することで、顧客管理の一元化が可能です。氏名や電話番号などの基本情報はもちろん、利用状況や来店のタイミングとも紐付けて管理できるため、従来の紙のデジタル会員証では把握しきれなかった顧客データを蓄積できます。

会員情報を活用した施策を実施できる

顧客管理機能で蓄積したデータは、キャンペーンやクーポン配信といったリピーター獲得施策に反映できます。また、利用顧客の属性を分析することで、新規顧客獲得のためのマーケティング施策も適切に実施できるでしょう。

紙のカードを増やしたくない顧客にもおすすめできる

近年はキャッシュレス化の流れで財布を持ち歩かない顧客が増えており、そういった顧客からは紙の会員証カード発行は嫌煙される可能性が高いです。デジタル会員証であればスマートフォン内にアプリをダウンロードすれば利用できるため、会員登録を促しやすくなります。

後ほど詳しく解説しますが、LINE内で発行できるデジタル会員証もあります。LINE内の発行であればアプリのダウンロードもしなくてよいため、さらにおすすめしやすくなるでしょう。

顧客にメッセージを届けやすくなる

アプリやLINE内でメッセージ配信を行うことで、顧客に自社の情報を届けやすくなります。アプリやLINEでのメッセージ配信はメールアドレスに送信するメールマガジンよりも開封率が高いため、より顧客の目に留まりやすくなるでしょう。

コスト削減

デジタル会員証を活用することで、従来の紙のデジタル会員証発行にかけていたコストを削減することができます。一方で、利用するアプリやプランによっては月額の利用料がかかる可能性があります。無料プランを提供しているアプリもあるので、コストを潤沢にかけられない場合はまずは無料プランから試してみるのがおすすめです。

顧客側にもメリットあり!

最後に、顧客側のメリットも3つ紹介します。

紙のカードを管理しなくてもよい

紙のカードでパンパンになった財布を持ち歩かなくて済むことは顧客にとって大きなメリットです。前述したように、財布やカードケースを利用しない顧客は年々増加しているため、会員証のデジタル化は時代の流れに乗っていくためには必須ともいえるでしょう。

ポイントの使い忘れを防止できる

デジタル会員証であれば、ポイントカードを忘れたり紛失したりしてポイントの有効期限が切れてしまうこともありません。有効期限を通知するようにしておけば有効期限を覚えておく必要もありませんし、店舗側にとっても再来店を促せるメリットがあります。

キャンペーン情報などを受け取れる

アプリ内でキャンペーン情報を受け取れば、紙のDMなどで情報を得るよりも効率的かつ忘れにくくなります。クーポンも紙製のものは管理が面倒だったり紛失してしまったりと、使いづらいと感じる顧客が多いでしょう。デジタル会員証の導入によってお得な情報を活用しやすくなる点は、顧客にとっても大きなメリットといえます。

デジタル会員証を導入する際の注意点

デジタル会員証を導入する際の注意点は、以下のとおりです。

  1. スタッフ教育および現場のオペレーション構築が必要
  2. アプリ開発や維持にコストがかかる
  3. 顧客層によっては利用が不便になる
  4. 顧客情報漏洩リスク

ひとつずつ詳しく解説します。

スタッフ教育および現場のオペレーション構築が必要

デジタル会員証導入時に最も業務上の負担がかかるのは、直接顧客と接する現場のスタッフです。顧客からの質問に答えられるよう、事前にスタッフ教育を十分に行いましょう。

また、会員証が変更になることで現場のオペレーションも変える必要があります。特に従来の会員証からデジタル会員証への移行期間中は運用が複雑化しますので、移行期間を事前に設定し、移行期間専用のマニュアルを作成するなどの工夫が必要です。会員証の移行が終了し、スムーズにオペレーションが回るようになるまでは、現場のフォローを欠かさないようにしましょう。

アプリ開発や維持にコストがかかる

デジタル会員証を導入するには、専用のアプリを利用する必要があるため、初期開発費用やランニングコストがかかります。どのくらいのコストがかかるかは社内リソース(外注が必要か否か)や導入方法によって異なります。デジタル会員証導入時はあらかじめかけられるコストを把握したうえで、複数の導入方法を比較検討するようにしましょう。具体的な導入方法については次章で詳しく解説します。

顧客層によっては利用が不便になる

スマートフォンユーザーにとっては利便性の高いデジタル会員証ですが、スマートフォンを持っていない顧客やスマートフォンの操作に不慣れな顧客にとってはデジタル会員証の導入が負担になる可能性があります。特に顧客層が高齢である場合は、なるべく操作がシンプルかつ見やすい画面のアプリにするなどの配慮を行うとよいでしょう。

顧客情報漏洩リスク

外部のデジタル会員証アプリを利用する場合は、顧客情報漏洩のリスクが高まることを念頭に置いておく必要があります。アプリ導入の際は導入予定アプリの実績や情報漏洩対策について確認しておきましょう。

デジタル会員証の導入方法

次に、デジタル会員証の導入方法を3つ紹介します。

  1. オリジナルアプリを開発する
  2. デジタル会員証アプリを導入する
  3. LINE公式アカウントを利用する

こちらもひとつずつ詳しく解説します。

オリジナルアプリを開発する

まず1つ目が、自社もしくは外注で独自にアプリを開発する方法です。このような方法をスクラッチ開発と呼びますが、以下のような方に向いています。

  • デジタル会員証アプリに搭載したい機能が明確で、既存の外部アプリではカバーしきれない機能を持たせたい
  • 社内にアプリ開発リソースがある
  • アプリ開発のためにまとまったコストをかけられる

スクラッチ開発の場合、完全オリジナルのアプリが開発できる一方、開発コストは大きくなります。社内にアプリ開発ができるエンジニアが複数名いる場合や、外注費を潤沢にかけられる場合にのみ、候補に挙がる選択肢といえるでしょう。

デジタル会員証アプリを導入する

多くの事業者にとってアプリの自社開発はハードルが高く、かつオーバースペックとなる可能性があります。その場合には、外部のデジタル会員証アプリを導入するのがおすすめです。

現在数多くのデジタル会員証アプリがリリースされており、業種や欲しい機能によって選ぶことが可能です。なかには無料で利用できるアプリもあるので、ぜひ利用を検討してみましょう。次章でおすすめのデジタル会員証アプリを10社分紹介します。

LINE公式アカウントを利用する

デジタル会員証アプリの中には、LINE公式アカウントと連携しているものもあります。LINEと連携しているアプリの場合、アプリ内でデジタル会員証を発行できたり、LINEのトークを利用して顧客へのお知らせを配信できたりと、便利な機能が複数搭載されています。顧客にとってもデジタル会員証用のアプリをダウンロードしなくてもよいため、非常に利便性が高くなっています。

おすすめのデジタル会員証アプリ10選

それでは、おすすめのデジタル会員証アプリを10個紹介します。

みせめぐ

画像引用:みせめぐ

みせめぐはPOSレジメーカーが開発したアプリです。初期設定や月額費用が無料であるにもかかわらず、デジタル会員証の発行やプッシュ通知などの欲しい機能が揃えられているため大変人気があります。LINEミニアプリ「みせめぐMini」を利用すればLINE上でのデジタル会員証発行も可能です。

クレアンスメアード

画像引用:クレアンスメアード

ポイントプログラムの提供やWeb抽選システムなどの集客支援に強みを持つクレアンスメアード。多種多様なCMRツール(顧客関係管理機能を持つツール)を開発しており、ECサイトとの連携や顧客分析、会員ランクの設定など、会員証アプリにプラスアルファで欲しい機能が充実しています。搭載機能の幅の広さから、ホテル・コンビニ・アパレルなど業種を問わず導入されています。

P+KACHI FREE(ピーカチフリー)

画像引用:P+KACHI FREE

ポイントシステムに強みを持つP+KACHI FREE(ピーカチフリー)は、ipadで運用でき、初期費用・ランニングコストともに無料のFREEプランを提供しています。導入のハードルが低いため、はじめてデジタル会員証およびポイントシステムを導入する事業者や、小規模な店舗におすすめです。ポイントは来店ポイントやクーポン交換などさまざまな方法で付与が可能で、店舗の運営に合ったポイントシステムを選べます。

GMOおみせアプリ

画像引用:GMOおみせアプリ

アプリ制作のセミオーダーが可能なGMOおみせアプリ。ゼロからのアプリ制作はコスト面で厳しいけれど、既存のデジタル会員証アプリでは欲しい機能をカバーしきれないと感じている方におすすめです。搭載できる機能は集客関連・顧客管理・POSレジやECサイトとの連携など、非常に充実しています。不要な機能はそぎ落とし、自社に合ったオリジナルアプリの制作が可能です。

みせプリ

画像引用:みせプリ

多種多様な機能を選んで利用できるみせプリ。デジタル会員証の基本機能に加え、予約の受け付け・管理、デリバリーやオンラインショップにも対応可能な決済機能、混雑状況の表示など、このアプリひとつで店舗運営のさまざまな課題を解決できる点が魅力です。アプリのデザインもブラック系・ホワイト系・ナチュラル系・ポップ系など、自社や店舗のイメージにあったデザインを選べます。

MyiD

画像引用:MyiD

スクール系やフィットネス関連の店舗を運営している方におすすめなのが、MyiDです。本アプリでは顧客の顔写真付きのデジタル会員証の作成や、レッスンの予約や振り替えに対応しています。機能は限定されていますがシンプルで使いやすく、低価格で利用できます。同社では社員証向けのアプリも提供しています。

SMART会員証

画像引用:SMART会員証

東急百貨店やドン・キホーテなど、大手小売事業者を中心に導入実績を多数有するSMART会員証。スタッフごとに権限を付与できるセキュア機能が導入されており、大規模な事業者であっても安心して利用できます。従来の会員カード機能をそのままアプリ移行可能な豊富な機能も魅力です。

toypo(トイポ)

画像引用:toypo

リピーター獲得・離脱防止施策に強みを持つtoypo。既存顧客とのコミュニケーションやプッシュ通知、クーポンの自動配信、LINEやSNSと連携した集客施策など、多種多様な機能が搭載されています。2024年4月にはクラウド型独自Pay「Value Card」との連携をスタートさせ、toypo内での店舗独自マネーの発行が可能になりました。

常連コボット for LINE

画像引用:常連コボット for LINE

LINEを使ってデジタル会員証が発行できる常連コボット for LINE。新しくポイントカードアプリをダウンロードしなくてもよいため、アプリの数を増やしたくない顧客にもおすすめしやすくなります。来店時はもちろん友達紹介時などにもポイントを発行することができ、貯まったポイントはクーポンと交換可能です。また、LINE公式アカウントとの連携によりLINE上で店舗情報を配信できます。

SalonAnswer

画像引用:SalonAnswer

SalonAnswerは美容室専用のPOSサービスを展開しています。本アプリはLINEミニアプリと連携しており、LINE内でデジタル会員証を発行することが可能です。予約の受け付けや管理、ポイントカードの発行、キャッシュレス決済もLINE内で行えるため、顧客にとっても非常に利便性の高いアプリといえるでしょう。店舗側の予約管理や各種分析などもiPad一台で完結します。

LINEデジタル会員証の導入方法

最後に、LINE上でデジタル会員証を導入する方法について解説します。

LINEミニアプリとは

LINEでデジタル会員証を発行するには、「LINEミニアプリ」というサービスを利用します。LINEミニアプリを実装すると、デジタル会員証の各種機能が顧客のLINE上で利用できるようになります。LINE公式アカウントとの連携も可能で、顧客を友だち追加することによってリピーター獲得に繋がりやすくなります。

LINEミニアプリの実装方法

LINEミニアプリは以下2つの方法で実装します。

  • パッケージ
  • 個別開発

パッケージでの導入

すでにリリースされているLINEミニアプリを利用するのがパッケージでの導入です。前章で紹介した「常連コボット for LINE」や「SalonAnswer」はパッケージ導入用のLINEミニアプリです。自社でプログラミングをする必要がないため、コストを抑えて導入できる点が魅力です。初めてLINEミニアプリを導入する場合は、パッケージでの導入がおすすめです。

個別開発での導入

リリース済みのLINEミニアプリを利用しない場合は、開発会社と二人三脚で自社用のLINEミニアプリを開発します。もちろん、自社にリソースが在る場合は開発会社を利用せずに開発することも可能です。開発に時間とコストがかかる一方、自社の運用やブランディングにマッチしたLINEミニアプリの導入ができる点が魅力です。

また、パッケージと個別開発を組み合わせてLINEミニアプリを導入することも可能です。

ショップカードの活用でリピーター獲得も!

最後に、LINE公式アカウント上で発行できる「ショップカード」について紹介します。LINE公式アカウントのショップカードとは、従来のポイントカードをLINE上で利用できるようにしたものです。顧客は来店時に専用のQRコードをスマートフォンで読み取ることによって、LINE上でポイントを貯めることができます。

ポイントを貯めた際のインセンティブは事業者側で自由に設定することができ、ドリンクやデザートのサービス、割引や1回分の利用無料など、リピーター獲得に効果のある施策を実施することができます。ショップカードの利用はLINEミニアプリを利用していなくても可能です。

デジタル会員証を活用して、業務効率化や売り上げアップに繋げよう!

本記事では、デジタル会員証について基本機能や導入のメリットおよび注意点、LINEの活用方法について解説しました。キャッシュレスの流れが進み、紙の会員証やスタンプカードは時代遅れのものになりつつあります。

多くのデジタル会員証は従来の会員証の機能を越えて、集客や売り上げアップ施策、各種管理機能も備えています。ぜひ、本記事を参考に自社のビジネスモデルや運用に合ったデジタル会員証導入を検討してください。