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Shopifyを利用して海外に商品を販売する「越境EC」を実践したいと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、海外発送の手順や注意点がわからず、越境ECに踏み出せない方もいるでしょう。
本記事では、Shopifyでの海外発送の具体的な手順や注意点、さらに便利なアプリをご紹介します。最後まで記事をごらんいただくことで、スムーズに越境ECを始められ、海外市場への展開が可能になるはずです。
Shopifyでの海外発送手順

Shopifyで海外発送を行うには、主に下記4つのステップがあります。
- Shopify上で海外発送設定
- 梱包
- 適切な配送業者を選ぶ
- 送り状・ラベルの作成
以下、詳しく解説します。
Shopify上で海外発送設定
Shopifyで海外発送をするための設定は、管理画面から簡単に行えます。
まず、Shopifyのホーム画面から「設定」をクリックして「配送と配達」を選択し「新しいプロファイルを作成する」をクリックします。

「新しいプロファイル」の作成画面で、海外に販売したい商品を追加して「配送エリア」の項目から販売先国を追加しましょう。

上記設定の際、地域ごとに異なる送料を設定することも可能です。「新しいプロファイル」の設定完了後に「保存する」をクリックすると、選択した国への発送が可能になります。
梱包
海外発送は、海外配達職員の粗雑な荷扱いなどで荷物が破損しやすいため、国内発送以上に「丁寧な梱包」を心がける必要があります。
ダンボールは強度の高いものを選び、適切な緩衝材で商品を包んだあと、箱の中で動かないように固定。箱の隙間にも緩衝材を詰めて、外部の衝撃から商品を守りましょう。
梱包が終わったら、重量を正確に測定します。重量は送料に直接影響するため、精密に計測することが重要です。
適切な配送業者を選ぶ
配送業者の選定は、コストと配送時間のバランスを考慮して行いましょう。
主な選択肢としては、日本郵便のEMSや国際eパケット。また、FedExやDHL、UPSなどのクーリエ便があります。「クーリエ便」とは、主に国際的な速達配送サービスを指す言葉です。
日本郵便は比較的安価ですが、配送に時間がかかる場合があります。クーリエ便は迅速ですが、料金が高くなりやすいです。配送先の国や地域、商品特性や顧客のニーズなどを総合的に判断し、最適な配送業者を選びましょう。
送り状・ラベルの作成
海外発送では、しっかりと顧客の元に荷物が届くように「送り状やラベルの準備」が重要です。まず、国際取引をする際に必要になる「インボイス(商業送り状)」を用意しましょう。
インボイスは「取引内容が明確にするための書類」なので、商品の詳細、数量、価格を正確に記入します。また、パッキングリストも必ず用意し、箱の中に含まれる品目をリストアップしましょう。
次に、配送業者が提供するフォーマットに従って配送ラベルを作成し、荷物の見やすい位置にしっかりと貼付。税関通過のために必要な「税関申告書(CN22またはCN23)」には、品物の内容や価値を記載します。
書類の準備が整ったら、配送業者に集荷を依頼するか、指定の窓口に荷物を持ち込んで発送手続きをします。発行された追跡番号などは控えておき、顧客に提供することで、配送状況を確認できる安心感を与えられるでしょう。
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Shopifyでの海外発送料金
Shopifyでの海外発送料金は、商品の重量やサイズ、配送先によって大きく変動しますし、関税やVAT(付加価値税)なども考慮する必要があります。
詳細な海外発送料金については『Shopifyで海外向けに送料を設定する方法|現地通貨での設定手順も解説』をごらんください。
Shopifyで海外発送をする際の注意点

海外発送を行う際には、主に下記3つの注意点があります。
- 関税やVATを理解しておく
- 販売先国の規制や法律を理解しておく
- 海外発送のリスクを理解しておく
以下、詳しく解説します。
関税やVATを理解しておく
海外発送では、商品価格に加えて関税やVAT(付加価値税)が課される場合がほとんどです。海外発送をする前に、関税やVATについての概要を把握しておきましょう。
国境を越えて輸入される商品に対して課される税金のことで、自国の産業保護や税収確保の目的で課されます。国によって異なる税率が設定され、商品の種類や価格、原産国によっても税率が異なります。
商品の販売やサービスの提供に対してかかる消費税の一種です。多くの国で採用されており、輸入される商品にも適用されます。商品の最終価格に上乗せされ、消費者が支払う税金で、輸入品には通関時に課されることが一般的です。
関税やVATは通常、購入者が負担します。ただ、事前に説明がないと、予期せぬ追加費用に購入者が困惑する可能性があるため、商品ページなどで関税やVATが別途かかる可能性があることを明記しておくことが重要です。
国や商品によって税率が異なるため、主要な販売先国の税率は把握しておくとよいでしょう。
販売先国の規制や法律を理解しておく
各国には独自の輸入規制や法律があるため、海外発送を行う前には必ず「販売先国の規制や法律」を確認しておきましょう。
例えば、ある商品が日本では合法でも、販売先の国では輸入が禁止されている可能性があります。また、許可や証明書が必要な商品もあります。事前に販売先国の税関情報などをウェブサイトで確認し、必要な手続きを行っておきましょう。
法律や規制を遵守することで、通関の遅延や商品の没収などのリスクを回避できます。
海外発送のリスクを理解しておく
海外発送には、国内発送にはない特有のリスクがあります。
例えば、国際輸送では荷物の取り扱いが荒くなる可能性が高いため、通常以上に丁寧で頑丈な梱包が求められます。また、配送に要する時間も国内発送より長くなりやすいため、事前に顧客へ説明しておく必要もあるでしょう。
さらに、紛失や破損のリスクに備えて、配送する荷物に保険をかけることも大切です。海外発送のリスクを理解し、適切に対策を講じることで、顧客満足度の向上につながります。
海外発送におすすめなShopifyアプリ3選
Shopifyでは、海外発送をより効率的に行うために、便利なアプリがいくつか用意されています。ここでは、特におすすめの3つのアプリをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
easyRates: 日本郵便

easyRates: 日本郵便は、日本郵便の送料を自動で計算してくれるアプリです。Shopifyの決済時に国際郵便サービスの送料をリアルタイムで表示するため、顧客に安心感を与えられます。
また、常に最新の料金情報を反映してくれるため、手動で送料を設定する手間も省けるでしょう。配送先住所と注文商品に基づいて「最適な配送オプション」を提案する機能もあるため、海外ユーザーが購入しやすい環境を整えられます。
価格は月額9.90ドル(2024年9月時点)ですが、7日間の無料トライアル期間も用意されていますので、ぜひ試してみてください。
easyLabel: 日本郵便

easyLabel: 日本郵便は、日本郵便の国際配送用ラベルを簡単に作成できるアプリです。Shopifyの管理画面上で直接ラベルを作成・印刷できるため、別システムを使用する手間が省けます。また、注文情報から自動的に必要事項が入力されるので、入力ミスのリスクも低減できるでしょう。
さらにeasyLabel: 日本郵便は、日本郵政が提供する「損害賠償制度の保険オプション」も簡単に適用できるのが特徴です。
価格はプランによって異なり、月額14.90ドルから69.90ドルまでの3つのプランが用意されています(2024年9月時点)。7日間の無料トライアル期間もあるので、実際に使用してみて判断するのがおすすめです。
OPENLOGI

OPENLOGIは、海外配送の対応だけでなく、出荷作業の自動化まで行えるオールインワンの物流アプリです。商品の保管から配送まで、すべての物流プロセスを任せられます。
具体的には、注文データを連携するだけで自動的に最適な梱包と配送方法を選択し、発送までをOPENLOGIが代行。海外発送特有の複雑な税関手続きやインボイス発行なども代行してくれるため、海外発送に不慣れな事業者にとって大きな助けとなるでしょう。
また、OPENLOGIは初期費用・固定費0、完全従量課金制です。ランニングコストがかからないため、小規模事業者も利用しやすいサービスといえます。発送作業に負担を感じている事業者は、積極的に活用するとよいでしょう。
海外発送の手順を理解し、Shopifyで越境ECに挑戦しよう!
本記事では「Shopifyでの海外発送」について、具体的な手順や注意点、おすすめアプリなどを解説しました。
Shopifyを使った海外発送は、適切な設定と準備を行えば、それほど難しくありません。正しい発送手順や注意点を押さえ、便利なアプリを活用することで、効率的に海外発送を行うことができるでしょう。
海外発送だけでなく「越境ECについても詳しく知りたい」という方がいらっしゃいましたら『越境ECとは?メリットやデメリット、おすすめのECカートを紹介』という記事もごらんください。
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