動画販売とは?基本や注意点、おすすめのプラットフォームなどを解説

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近年、拡大を続けている動画販売市場。企業だけでなく個人も活動の幅を広げ、市場に参入しています。

「動画販売を始めたいけどよくわからない」
「動画販売に最適なプラットフォームはどれ?」
「動画を販売する上での注意点は?」

この記事を読むことで、上記のような疑問が解決します。

動画販売は、販売場所や方法によって、マーケティング戦略が異なり、利益率にも影響が出ます。今回の内容を参考に、自分に最適な方法を見つけてください。

動画販売とは?物理媒体とデジタルコンテンツの違い

まず動画販売の基本について理解しましょう。

動画の販売方法は、大きく分けて2つあります。物理媒体での販売とデジタルコンテンツ販売です。

物理媒体での販売は、動画をDVDやブルーレイディスクなどの形で、実店舗やオンラインショップで提供する方法です。一方、デジタルコンテンツ販売は、インターネットを通じて動画ファイルを提供したり、またはストリーミング形式で配信したりする方法です。

通信技術やストリーミング技術の発達、消費者の嗜好変化により、近年ではデジタルコンテンツとして、動画をオンラインで販売する方法が好まれています。

デジタルコンテンツでの販売例を挙げます。

  • 英語の学習教材
  • ピアノやギターなどの楽器演奏レッスン
  • マーケティングに関するセミナー
  • プログラミングの学習教材
  • デジタルアートとグラフィックデザインの講座
  • 写真撮影と編集のワークショップ
  • フィットネスとパーソナルトレーニングセッション
  • 子供向けの教育エンターテイメント
  • 自主制作映画

このように、アイディアと動画編集技術があれば、デジタルコンテンツとして様々な動画を販売することができます。

この記事の読者の多くは、デジタルコンテンツとしての動画販売を想定されていると思いますので、デジタルコンテンツを前提として解説を続けます。

オンライン動画販売のメリット

オンラインで動画を販売するメリットは多数ありますので、代表的なメリットを3つ紹介します。

市場拡大の可能性とアクセスの向上

実店舗で販売する場合、商圏は数kmが限界でしょう。しかしオンラインで販売することにより、地理的な制約を超えて広範な消費者にリーチすることが可能です。つまり日本中、あるいは世界中を市場とすることができ、ターゲットユーザーが大幅に拡大します。

また、オンライン販売には実店舗のような営業時間の制約がなく、24時間いつでも販売が可能です。さらに、販売者は自社のWebサイトやSNSを通じて、リンクを共有するだけで顧客にアプローチできるため、マーケティング活動も効率化します。

地理的・時間的制約の解消により、新たな市場や顧客層にアプローチしやすくなり、収益機会も増大することでしょう。

自社に合わせたビジネスモデルの構築が可能

物理媒体での動画販売は選択肢が限られており、主に「買い切り型」の販売が基本です。これは店舗販売やオンラインショップを問わず、製造や在庫の管理が必要です。

一方、オンラインでデジタルコンテンツの動画を販売する場合、様々なビジネスモデルを採用できる柔軟性があります。

例えば、「買い切り型」により、一回の購入で永続的なアクセスを提供することができます。また「サブスクリプション型」で、定期的な収益を得つつ、多数のコンテンツへのアクセス権を販売することも可能です。事業の目的や戦略、ユーザーのニーズに応じた方法を選択できるでしょう。

他にも、ウェビナーやライブ配信の販売も可能であり、コンテンツの更新も容易です。基本在庫管理は不要ですが、あえてダウンロード数制限を持たせることも可能です。

このような多様な選択肢は、特に変動が激しいデジタルコンテンツ市場で大きな利点となります。

コスト削減と効率的な運営

オンラインでのデジタルコンテンツの動画販売は、物理的な商品の製造、保管、配送が不要であるため、運営コストを大幅に削減することが可能です。またデジタルコンテンツは複製コストがほとんどかからないため、一度の製作で無限にコピーを配布できることが利点です。

また、マーケットプレイスを利用した販売は自動化されており、注文処理から顧客サービスに至るまでのプロセスが効率化されています。

この低コストかつ高効率のビジネスモデルにより、予算が限られた小規模事業者でも市場に参入しやすく、事業の展開が容易になることでしょう。

オンライン動画販売の2つの形態

動画をオンラインで販売するには、主に「買い切り型」と「サブスクリプション型」の二つの形式があります。

買い切り型

買い切り型の販売形式では、消費者は一度の支払いで動画コンテンツへの永久的なアクセス権を得ることができます。この方式は、映画や特定の教育コンテンツの販売に適しており、購入者はダウンロードすれば自由に何度でも動画を視聴することが可能です。

買い切り型で販売することにより、販売者は価値あるコンテンツから短期間で高収益を期待できます。また、購入者は追加費用なしでコンテンツを繰り返し楽しむことができ、継続的な支払いの心配もありません。

サブスクリプション型

サブスクリプション型の販売形式では、消費者は月額または年額といった定期的な支払いを通じて、複数の動画コンテンツへのアクセス権を得ます。学習教材やエンターテイメントのストリーミングサービスは、このモデルを採用しているケースが多く、NetflixやHuluなどがその代表例です。

販売者は、顧客が定期的に支払いを行うため、長期にわたって安定した収入が見込め、ビジネスの持続可能性が高まります。消費者は、一定の費用で様々な動画を自由に視聴できるため、コストパフォーマンスが高く、満足度が向上します。

サブスクリプションは、双方にとって価値のある持続可能なビジネス関係を築くことを可能にするでしょう。

オンライン動画販売の2つの方法

動画をオンラインで販売する方法は、主に自社サイトでの販売とマーケットプレイスの利用が挙げられます。

自社で動画販売サイトを作成

ECプラットフォームの利用により、自社独自の動画販売サイトを構築することが可能です。

この方法はサイトのデザインや機能に高い自由度を持ち、顧客体験をコントロールすることができます。

さらに、自社サイトから直接顧客に販売することで、利益率の向上が期待できます。また、顧客データの自社保有により、より効果的なマーケティング戦略を展開することも可能です。

ただし、自社サイトを構築する場合には、Web開発に関する知識が求められ、効果的な集客とマーケティング戦略の構築には専門的なスキルが必要です。そのため、適切なリソースを準備できるかどうかが成功の鍵となります。

動画販売マーケットプレイスを利用

既存の動画販売マーケットプレイスを利用する方法では、技術的な詳細を気にせず、すぐに販売を開始できます。Amazonや楽天市場のような、オンラインマーケットプレイスの動画版と考えるとイメージしやすいでしょう。特に新規クリエイターや小規模事業者にとって便利です。

動画販売マーケットプレイスは、サイトの設計から注文処理、集客、顧客サポートに至るまで、販売に必要な全てのサービスを提供します。これにより、販売者は動画コンテンツの制作に専念できるでしょう。

ただし、これらのマーケットプレイスを利用する際には、売上の一部を手数料として支払う必要があり、自社でサイトを構築するよりも収益が減少することがあります。また、サイトデザインの自由度はほとんどなく、独自の世界観をアピールするのには不向きです。さらに、プラットフォームの規則に従う必要があるため、運営の自由度には制限が伴います。

自社で動画販売サイトを作成する際のおすすめプラットフォーム3選

自社で動画販売サイトを作成する際に、おすすめのECプラットフォームを紹介します。

Shopify

画像出典:Shopify

Shopifyは世界中で広く利用されているECプラットフォームで、動画販売にも適しています。テーマと呼ばれるサイトのデザインテンプレートがあり、手軽におしゃれなサイトを構築することができます。

Shopifyの一番の強みはカスタマイズ性です。デザインの自由度が高く、ブランドの世界観を表現したい場合に最適です。また多数のアプリが提供されており、動画販売のニーズに合わせた機能拡張が簡単に行えます。

料金は月額33ドル〜で、決済手数料が別途かかります。(2024年4月時点)

Shopifyでのデジタルコンテンツ販売について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

BASE

画像出典:BASE

BASEは日本国内でとても人気のあるECプラットフォームで、手軽にオンラインショップを開設できる点が魅力です。動画販売に必要な基本機能は揃っており、テンプレートで簡単にサイトを構築し、動画販売を始めることが可能です。

また、スマートフォンアプリを通じて随時管理や更新を行うことができるため、運営の手軽さから小規模事業者にもおすすめです。

無料プランから始めることができ、初期費用はかかりません。販売時に決済手数料がかかります。(2024年4月時点)

OneStream

画像出典:OneStream

OneStreamは、動画専用のECプラットフォームで、会員向け動画サイトを作りたい方に適しています。主にeラーニングやオンラインセミナー、社内研修などに最適です。

特徴は手軽さで、コーディングやデザインスキルなどは不要で、動画をアップロードするだけで、すぐに販売が始められます。

またLIVE配信機能を備えているため、会員向けのウェビナーやオンラインミーテングも可能です。さらにグループ配信や視聴分析の機能もあり、動画販売に最適化されています。

初期費用は無料ですが、利用料金は月額9,800円〜です。(2024年4月時点)

動画販売マーケットプレイスを利用する際のおすすめ3選

動画販売に特化したマーケットプレイスを利用して、手軽かつ効率的に動画を販売しましょう。

Vimeo

画像出典:Vimeo

Vimeoは高品質なビデオホスティングサービスで、専門的なクリエイターやビジネスに最適なマーケットプレイスです。

Vimeo オンデマンドを通じて、クリエイターは自分の動画を直接消費者に販売でき、収益の90%を獲得することが可能です。ただし、販売にはVimeoのStandardプラン(月額4,833円)以上への加入が必要です。(2024年4月時点)

販売する際には、「レンタル&販売」または「サブスクリプション」から選ぶことができ、販売方法を柔軟に選べます。

またVimeo上でプロモーションコードを発行したり、配信地域を限定したり、クラウドファンディングを実施したりと、様々なマーケティング施策を実施することも可能です。

Udemy

画像出典:Udemy

Udemyは、教育目的のビデオコンテンツに特化したマーケットプレイスで、専門的なスキルや趣味の学習コースを提供しています。

取り扱いジャンルは、ビジネススキル、マーケティング、プログラミング、デザイン、財務会計、趣味など多様です。

販売者は講師として、オンライン学習コースの動画販売を開始できます。講師には無料で登録可能です。

Udemyから検索されて講座が購入された場合には、売上の37%が講師に支払われ、講師のプロモーションによって購入された場合には、97%が講師に支払われます。(2024年4月時点)

BOOTH

画像出典:BOOTH

BOOTHは、主にインディーズクリエイターによるアート作品や、デジタルコンテンツの販売に特化した日本のプラットフォームです。

動画だけでなく、音楽ファイルやイラスト、ゲームなど幅広いジャンルの商品を扱っており、特に日本国内の視聴者やファンに直接リーチすることができます。

登録や基本使用料は無料で、販売収益の5.6%+22円を利用料として支払います。消費者は好きな金額を上乗せして、クリエイターに支払うことも可能です。(2024年4月時点)

BOOTHはクリエイターとファンの距離感が近く、コミュニケーションも活発なマーケットプレイスです。

動画販売における注意点|著作権・肖像権の遵守

動画販売において非常に重要なのは、著作権と肖像権の遵守です。

制作した動画に他人の著作物や肖像が含まれている場合、法的な問題を避けるためには事前に適切な許可を得る必要があります。

著作権侵害は違法とされており、許可なく映像、音楽、画像などを使用すると、損害賠償請求や訴訟につながるリスクが生じます。また、プライバシーを侵害する恐れがあるため、公の場に出たくない人物の肖像を無断で商業的に使用することは避けるべきです。

動画を市場に出す前に、その内容が全て法的に問題がないか確認し、必要であれば専門家の助言を求めることをおすすめします。

あなたの動画を販売しよう

この記事では、動画販売の基本から販売方法、注意点などを解説しました。

動画販売には多くの可能性がありますが、成功するためにはプラットフォームの選定、マーケティング戦略の適切な実施、著作権及び肖像権の遵守が不可欠です。

各要素を慎重に考慮し、最適な販売方法を見つけましょう。